こんばんは。世界フィギュア国別対抗戦2日目。
佐藤駿選手の演技に、過去一ふるえました。
手負いの…というとおかしいですが
体調不良の中、自分と闘いながらの演技の美しかったこと!
音楽と相まって、鳥肌が立ちながら画面を見つめました。
演技が始まる前、日下コーチと話す姿が苦しそうでした。
額の汗を拭いていて、「まだ熱があるのか?」
「最後まで演技ができるのか?」と心配しましたが
冒頭に完璧な4回転ルッツ!
続く4T+3Tも完璧でした。
途中、ジャンプの着氷で手を付いたり、2回転が入ったり細かいミスはあったのですが
ミスがあっても感動する、ミスがあっても心を打つ、という最たるものでした。
こんなこと言うとなんですが、
初めて、昌磨と通じるものが見えた気がしました。
心を打つ演技ってこういうものだな、と。
ギヨーム先生がこの『ノストス』の曲を選んだ意味がわかったような、
「ギヨーム先生、ありがとう」と思いました。
駿くんには珍しく、フィニッシュの後、膝をつきましたよね。
彼はリンクに寝ころんだりするタイプではないので、
相当きつかったのだと思います。
キスクラでは、ティッシュで目を抑える姿も…。
日下コーチも「あの4回転ルッツにほれた。漢を感じた」と仰ってました。
国別対抗戦前のインスタ動画などを見ると、
最近、駿くんの表情に“華”が、明らかに増しましになっているのがわかります。
人気もより上がってきたし、こうやって人は変身していくのだろうか。
そして、その駿くんの演技に触発されたのか、
鍵山選手の演技も感じるものがありました。
私はテレビではなく配信で見たので、
テレビで映していたリンクに入るときの表情は見ていなかったのですが、
演技を始める前に深く息をしたのが印象的でした。
冒頭の4回転フリップとサルコウは、
世界選手権に引き続き、この配置に挑戦したかったのでしょうか。
成功はしなかったけれど、逃げずにプログラムに向き合っている気迫があって
「団体戦っていいな」と思いました。
ステップの“ある瞬間”の表情に、神々しさを感じました。
駿くんもゆまちも「真剣勝負」。その一言で。
「真剣勝負の先にある美しいもの」を心の目で見させていただきました。