オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

カムバック組が輝いた全米フィギュア女子SP

こんばんは。全米フィギュア女子SP、すばらしい試合になりました。

ショートの結果は

1位アリサ・リウ、2位ブレイデイ・テネル、3位アンバー・グレンとなりました。

 

 

滑走順が早いのは、アリサ→テネル→アンバーで、

二人に高得点を出されたアンバーにとっては、

プレッシャーのかかる展開だったと思います。

 

北京オリンピック後に電撃引退を表明したアリサ・リウが

今シ―ズン、まさかのカムバック。

演技のテイストも劇的にすばらしく変わっていて、まさに“センセーショナル”です。

 

だてにインスタに妙な写真をアップしてたわけじゃなかった。

 

 

シーズン前半はスタミナが心配されましたが、チャレンジャーシリーズ大会に積極的に参加して、今大会ではほとんど元の状態に戻したように見えます。

 

そしてマッシモ・スカリ振付の「Promise」が本当に素敵で

音にすべてをゆだねながら、まったく力みのない演技で観客をうっとりさせ、

スタンディングオベーションの嵐。

アリサ自身も演技後に感極まっていました。

 

以前はほとんど回転不足気味だったジャンプもゆったりして

演技全体が成熟したように感じます。

 

けっこう点数が出たなぁという印象の76.36点でトップに立ちました。

フリーもスタミナが持てば、優勝の可能性大です。

 

ブレイディ・テネルも、故障→復帰→完治していないので休養の繰り返しでしたが

今度こそ、調子はよさそうです。

 

 

リショーさん振付の「Lord of the Dance」でアイリッシュダンスプロ。

王道の盛り上がるサビに会場の手拍子も加わって

テンションが上がります!

 

ゴージャスでスタイリッシュな衣装に負けないくらい

キラキラの瞳で滑る喜びをまき散らして演じるテネル選手。

71.23点という近年最高の得点を叩き出して2位につけました。

 

こうなりますと、優勝候補のアンバーが心配に。

アリサもテネルもイザボーもいない間、

アメリカ女子を引っ張ってきたアンバーに頑張ってほしい!

 

しかーし、アンバーは3Aをショートでもフリーでも入れる構成。

一人だけリスクが高すぎるんです。

 

冒頭は果敢に3Aを跳んだ! うぉー着氷だー! と思ったけど両足着氷ぽい。

続くコンビネーションジャンプは、セカンドがダブルに…

最後のループは、パンクしたらどうしようかと緊張しました。

全体的に緊張していつもより動きが小さかった気がします。

フィニッシュと共にがっくりとした表情のアンバー。70.91点で3位につけています。

 

 

私は心情的には、アンバーを応援していますが、同時に心配でもあります。

こういう状況になるとプレッシャーでつぶれてしまう傾向が昨年まではありました。

でもそれらを克服して後輩スケーターのお手本になりたいと話すアンバー。

今シーズンはメンタルのコントロールが成功しているように思うので、

フリーで崩れないことを願っています。

 

そういえば、アリサ・リウ選手もトリプルアクセル復活に向けて練習していますね。

彼女の精神力の強さは並外れているので

世界選手権への切符も手にする予感がしています。

 

安定感抜群のサラ・エバーハード選手も70点越えで4位につけています。

全米女王は誰になるのかとても気になります。

 

そして、ミラノオリンピックへ向けて、

アンバー、アリサ、テネル、イザボーと、米国もすでに代表枠が足りないですね。

どうなるのでしょうか。

 

米国男子は、ジェイソンが棄権で、マリニン君も脚を痛めているという情報が流れています。どうなるんだろう?

マリニン君は、この際ジャンプを封印して、スピンもステップも群を抜いていることを見せつけるのもありですね。