フレンズ・オン・アイスに2年連続で出演した三浦佳生くん。
“表現の鬼”たちが集うアイスショーから声がかかるということは、
相当期待されているんだと思います。
私が見に行った8月31日夜の公演では、
荒川さん、高橋大ちゃん、上薗恋奈ちゃんと一緒に、
プレゼントコーナーな登場しました。
「2年続けて、こんなに素晴らしい先輩方とご一緒できて学ぶことも多い」と。
「ショーの後半では、シェイのコラボにちょっとだけ登場するのでお楽しみに」とのことでした。
そのコラボは、フィナーレ前の『ラ・ラ・ランド』でした。
これが、もう本当に素敵で、佳生くんもすごく楽しそうに笑顔で走りまわって演じていました。
『ラ・ラ・ランド』って、スケーターがいい表情になる曲ですよね。
大ちゃんもステファンも、みんな、めちゃめちゃいい笑顔で弾けてくれて、
私も「楽しい~見に来てよかった~」と思いました。
シェイ=リーン・ボーン
シェイ・リーンで思い出しましたが、
シェイの個人プロは、マーチング太鼓(?)の生演奏に合わせて客席も一緒に盛り上がる『Bom Bom』。
とってもとっても楽しくて元気になるプロでした。
最初、暗闇に鼓笛隊の衣装を身に着けた男性が登場。

私は、「ステファンが仮装しているのか?」と思いましたが、
本格的なプロのバチさばきでタンタタタン、タンタタタンと太鼓を叩きながら
リンクの周りを行進。
「日本でわざわざプロを調達したのだろうか?」と思ったら、
シェイの夫のボフダン・トゥロックさんでした。
写真家で音楽家でもあるんですね。知らなかった。
途中、扮装したスケーターとシェイの息子さんもいた気がする(たぶん)、
一緒に行進しながらリンクの周りを歩いて、楽しかったなぁ。
元気をもらいました。
と同時に、オリンピックシーズンで振付師として大忙しのシェイ・リーンやステファン、哉中ちゃん、ケイトリン達が、
「このアイスショーは特別で大切なもの」と言って、今年も駆けつけているのがすごいと思いました。
話を佳生くんに戻すと
プレゼントコーナーのトークで荒川さんが、
「佳生くんは滑るスピードが速い。朝の練習で一緒になったとき、轢かれそうになった。
あ、こっちに来る~とわかっていても、速すぎてよけられない。そんな一蹴りのすごさが魅力でもある佳生くん」と言っていました。
私が見た公演での個人プロは、今シーズンのSP『Sunset on M.』。

木下グループ杯に向けて、「仕上げて来たな」と感じる演技でした。
うまく言えないのですが、「演技に芯が通った」ように感じて、
ストーリーの外郭がはっきりしてきました。
サマーカップの時よりも、研ぎ澄まされて吸引力がありました。
引き込まれる演技。4回転サルコウとトリプルアクセルも、美しかった。
佳生くんのスピードと、ピアノの鍵盤の音がマッチしていました。
ここからさらに、冒頭のパントマイムのパートに佳生くんらしさが見えてくるものと期待しています。
今季のフリーは、『オペラ座の怪人』でしたが、
『ラストサムライ』に変更されましたよね。フレンズの他の回の公演でも披露したそうです。
サマーカップで見たときは、衣装の解釈がおしゃれだなぁと思ったのですが、
ちょっと個性が薄まって見えちゃったので、
『美女と野獣』にしてほしい…など思ったのでした。
『ラストサムライ』は、ジュニア時代にも演じたプログラムですよね。
『ラストサムライ』っていうタイトルが、佳生くんのオリンピックへの想いを象徴しているようで、グッときます。
佳生くんは、後半、猛スピードでメロディに乗って攻めていく展開が
心躍るというか、見ていてアドレナリンが出ます。
このプロが、オリンピックシーズンを後押ししてくれそうでいいと思う。
話は脱線しますが、私は、密かに佐藤紀子コーチをウォッチングしております。
なんというか、目と眉で語り掛ける表情にとても惹かれる…。

きれいに櫛を入れたひっつめ髪と、割烹のおかみ的雰囲気…(髪を下ろしていても美しい)
佳生くんと見つめ合うときの脳内アフレコは、
リンクに送り出すときは、
「ね、お願いだから、無茶だけはおやめなさいよ」
キスアンドクライで佳生くんの話を聞く姿は、
「うん、うん、そうね。そうね」「もう、だからやめなさいって言ったのに。しようがない人ね」みたいな…
これ、伝わる人いますか?
佳生くんをひたすら心配し、気遣い、叱らない育児…みたいな、
社会人になりたての若者を見守る割烹のおかみ…をイメージしながらウォッチングしています。
ミラノコルティナオリンピックでは、ぜひ着物でキスクラに座っていただきたい。
あまり馬鹿なことを書いていると怒られそうなので、この辺で。
明日からは、佳生くんも出場する
初の日本開催のチャレンジャーシリーズ「木下グループ杯」が始まります。