オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

世界が認識し始めた。「宇野は羽生の影から抜け出そうとしている」by Kyodo記事翻訳

こんばんは。ロンバルディアやUSインターやオータムクラシックやオンドレイ・ネペラの熱が冷めやらぬ中、あえて10日前の記事を訳そうと思う 種子島ぴーです。

 

9月14日の「KYODO」配信です。前からタイトルが気になって、訳そうと思っていたんですよね。

 

Figure skating: Uno ready to break out of Hanyu's shadows in new season

たぶん、宇野選手の「羽生選手に勝ちたいと思います」という発言からきているものだと思います。

 

昨シーズン、度肝を抜かれるような成長ぶりで名を上げた宇野選手に対して、「これは、ひょっとすると、ひょっとするのでは?」と、世界が認識し始めているということでしょう。

 

ロンバルディアの演技を見て、「もしや本当に、ひょっとすると、ひょっとするのでは?」と思った人もいるかもしれませんね。 

新シーズン、宇野昌磨は、羽生の影から抜け出そうとしている。

Figure skating: Uno ready to break out of Hanyu's shadows in new season

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日本の10代のフィギュアスケートのホープ宇野昌磨は、世界選手権王者である羽生結弦の影に隠れていることを快適に思っていました。しかし、今シーズンは、ゆっくりと謙虚に「第二の男」の役割から抜け出て、スポットライトの下に踏み出そうとしています。

 

羽生は、リンクの上でも外でもスターとしての地位を固めていて、宇野は、2度の世界選手権王者であり2014年のソチオリンピック金メダリストである彼(羽生)が、太刀打ちできない位置にいると思いこんでいました。しかし、一連の成功が、宇野に別の考えをもたらしたのです。

 

昨年の4月、宇野は、ISUから4回転フリップを初めて成功させたスケーターとして認定されました。

 

19歳の宇野は、2016年に競技生活で初めて、(羽生がインフルエンザで欠場した)全日本選手権優勝の栄冠を手にした後、(トータル321.59点で見せ場をかっさらってしまった羽生に2.28点及ばなかったものの)春の世界選手権でも、引き続きすばらしい成績を残しました。

 

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「羽生選手に勝つチャンスはゼロだと思っていました。でも、それが変わって、今は勝ちたいと思っています」と宇野は言いました。

 

たくさんのアイスショーをオフシーズンにこなし、先月、4回転ルッツとサルコウを練習しに2週間のトレーニングキャンプをシカゴで行い、木曜日にイタリアで開かれるロンバルデイア杯でシーズンを幕開けします。

 

今シーズンは、4種類の異なる4回転ジャンプをフリープログラムに組み入れる予定。そのうち3つは、点数が1.1倍に加点されるプログラム後半です。

 

ショートプログラムではヴィヴァルディの「四季---冬」、フリーでは「トゥーランドット」を滑りますが・・・「トゥーランドット」は2年前に滑ったのと同じ曲でも、曲のアレンジと振付は違います。

 

2015年にグランプリファイナルにデビューしたときは、「トゥーランドット」の演技で100点を超える実施点を獲得し、スタンディングオベーションを受けました。そして、年末のISU競技会で2つの銅メダルを獲得したうちの一つを、このときに獲得したのです。

 

しかし、表彰台の一番下に立った彼は、三連覇を成し遂げ、またしてもセンターステージに立った羽生に、道を明け渡さなくてはなりませんでした。

 

2016-2017年シーズンに入っても、4月下旬に日本で開かれた6カ国対抗の国別戦で、力強い闘いぶりで羽生と共に男子フリーで1、2フィニッシュをとげ、日本が優勝する牽引力となって名を上げました。

 

彼は、まだやるべきことがたくさんあると認めながらも、シニアレベルのスケーターとして成長できるであろうオリンピックシーズンを、楽しみにしていると話します。

 

「昨シーズンのように、攻めのアプローチをして、同時に目の前のゴールを明確にするつもりです。最後に笑顔になれるシーズンにしたいですね」