ブログの原稿を整理していたら、5月8日に途中まで訳したものの、忘却の彼方に放置していた宇野昌磨選手の国別対抗戦SPのNBC実況がありました。
なぜアップしなかったのか、理由は不明。フリーを訳しているうちに、短期記憶を失ってしまったのかもしれません。怖い。
解説者は、Tanith White(2006年トリノオリンピックアイスダンス銀メダリスト。チャーリー・ホワイトの奥さん) & Ryan Bradley(2011年全米選手権優勝、2008年スケートカナダ2位)のお二人。
NBCはこれから、この美しいコンビを推していくのでしょうか。
技術的解説を盛り込んだRyan Bradleyのコメントは、ためになるものの、時に難解なので、誤訳があったらすみません。
宇野昌磨2017年国別対抗SP_NBC解説
Tanith)さぁ、19歳の宇野昌磨の登場です。
Tanith)ここまで、なんという素晴らしいシーズンだったことでしょう。
初めて全日本選手権のタイトルを獲り、つい先月の世界選手権では銀メダルリストに。
金メダルをとるのに、あとわずか2点足りませんでした。
(演技スタート)
Ryan)オープニングは、4F。ちょっと外側に傾いた。
Ryan)特徴的なショーマのスケーティング。ワイルドな着地は、この後のコンビネーションジャンプを跳ぶのを難しくしています。
Ryan)4T+2T。完璧なコンビネーションなら3Tです。点数を稼ぐ、とても重要なポイントでした。
(実況沈黙)
軸のぶれないスピン。音楽とともにピタっと静止。
切り替えしてから両腕を大きく振り上げ、指揮者のポーズ(違うと思うが)。
演技後半の盛り上がりへGoGo!
Ryan)きれ~なトリプルアクセル、ふふっ。
なんて難しいつなぎなんだ。コリオグラフィーの中で流れるように跳びます。
(実況沈黙)
氷に吸い付くようなステップに、ただ見入るのみ。
ギュイン♪ という結びの音と共に、左手を突き上げ指揮者のポーズ(だから違うってば)。
軽くガッツポーズ。
(演技終了)
Tanith)宇野昌磨でした。観客の熱狂も当然の、この反応にふさわしい、若い日本の世界選手権銀メダリストによる、素晴らしい演技でした。
Tanith)ショートプログラムを終えた、日本の宇野昌磨のキス&クライでの様子です。
パーフェクトではありませんでしたが、ほぼそれに近い演技でした。
Ryan)ガッツある演技は、この力強い4Fで幕を開けました。
シーズン中ずっと、コーナーをクルッと回る、ちょっぴりワイルドな(粗い)着地をする傾向がありました。
羽生結弦のように大きく幅広の曲線を描く(4回転)ジャンプとは違って、(ショーマの4回転は)非常に高速で回転して、降りてくるときに(衝撃を吸収するために?)逆方向にまわって、着地を可能にしています。
このことが、ショーマが4回転のコンビネーションを跳ぶのを難しくしています。
なーんて語ってきましたが、ビデオを見ての通り、4Tに2回転をつけてコンビネーションを跳んでいる。彼がいかに有能な選手かってことだね。
Tanith)審判もあなたの意見に同意したようね。シーズンベストが出たわ。
103.53点。彼は信じられないみたいね。
日本の宇野昌磨のテクニカルエレメントスコアは56.79点。あと一人、演技をする選手を残して、暫定的に1位です。