こんばんは。種子島ぴーです。
台北で開かれている四大陸選手権で、2003年、2013年に続いて、日本女子が表彰台を独占しました。参加選手の顔ぶれがやや寂しかったものの、ドキドキしながら見られたのは、生放送だったからでしょう。フジテレビさん、グッショブ!!
生放送じゃなければ、フィギュアスケートファンは、PCやスマホでライストを見ちゃうと気付いたのかな?
日本人選手3人の接戦を見られて、大満足でした。3選手の感想をちょっとだけ。
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坂本花織「アメリ」の進化に驚く
坂本選手、文句なしの優勝、おめでとうございます!!
今回初めて、映画「アメリ」の世界がリンクの上に見えましたよ!!
これまでは、アメリの音楽だということはわかっても、振付のどこがアメリなのか、まったく見えていませんでした(今頃言うなって?)
今回は、指の動きや表情から、ちょっと不思議で少女らしいアメリの世界が目に見えました。すごい!!
全日本からの短い時間で、ここまでの進化。どんな指導を受けたのか?? まさか、振付のブノワ・リショーが、「こんな大根演技では、振付師としての俺のキャリアに汚点が付くまずい」と、フランスから神戸まで飛んできたのか?
それでも尚・・・シットスピンの後の操り人形的パントマイムは、よくわからないけども・・・。しかし、これはリショー氏が悪いと思う(笑)。自分がフランス人だからって、日本人も同じようにパントマイムが得意だなんて思うなよ(笑) パントマイム人口、少ないんだから。
そして、プラス評価が付くダイナミックなジャンプは、もう少し加点してほしい素晴らしさ。大舞台で心臓がばくばくするくらい緊張していても、ミスなく演技ができるメンタルもすごい。なんとなく、平昌の表彰台にも乗ってしまいそうな予感がします。
空気と会話する三原舞依
自分との戦いに勝った、三原選手が2位。失意の全日本選手権から、よくぞここまで気持ちの整理をつけて練習できたなぁと感服します。私も見習おう(共通の場面はないけれど)。
「ガブリエルのオーボエ」は、本当に本当に彼女に合っている。
リンクの上の空気をやさしくなでて、切って、ポーンと飛ばして、空気と会話をしているような作品ですよね。やわらかい膝で着氷した後、わずかにポンッと弾む三原選手のクセも、この音楽にぴったり。
3Fのエッジエラーと3連続ジャンプのアンダーローテは残念でしたが、すばらしいフリーでした。
きっと、みんなに言われていると思うけど、ショート、去年のものに戻せばよかったよなー。アスリートとしての意地を見せるのもいいけれど、オリンピックイヤーだったし。フランス大会で、ブショー氏に会えなかったって言うし。
こうなると、オリンピックイヤーに昔の作品をリバイバルした選手の選択は、正しかったという気がしてしまう。
元気がなかった宮原知子
逃げ切るかと思ったけれど、3位に順位を下げた宮原選手。さすがに前の二人がノーミスで高得点を出したら、緊張を乗り越えるのは難しかったのか。まさか、ジャンプであんな失敗をするとは思いませんでした。
出だしから、(テイストは別として)いつもの細かな表現が抜け落ち、表情も硬かったですよね。解説の荒川さんは「体がよく動いている」と言っていたので、素人の感想は間違っているのかもしれませんが・・・。体がこわばっていたのか、ジャンプがとても小さく見えました。足の甲を痛めていたそうですね。
スコアを見ると、技術点は4位のチェ・ダビン選手より低かったので、よくない印象を残してしまったかもしれません。
記者会見では、「この大会に来てから自信がなくて・・・」と泣いていましたが、そのセリフはいらないと思った。三原選手もいるし。樋口選手も見てるし。1依と2位が気を使っちゃってるし。いろんな意味で。