オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ナム君かメッシングさんか!?波乱のカナダ男子。

こんにちは。温かな日差しの日曜日。日が落ちる前に出かけようかと思う種子島ぴーです。

 

さて、その前に、カナダ選手権男子の結果です。

3連覇を狙うナム・グエンか、キーガン・メッシングの王座奪取か??

ということで、心情的にはメッシングさんを応援していた私。

 

フリーの演技は、全体的にミスが多く、ややグダグダな試合展開に。

 

吐息のようなサドフスキーのシンドラー

誰もクリーンな演技をしていない中、まず登場したのが、ロマン・サドフスキー選手。

 

NHK杯でも評価の高かった『シンドラーのリスト』を演じます。

振付はマーク・ピレイ。

作品の雰囲気も含めて、この選手にとても合っているプログラムです。

安定性には定評のふるロマンさん。

冒頭の4Sを高い加点で決めると、3F、3A+2Tのコンビネーションと、

危なげなくきめていきました。

ループの軸が傾いたのを除けば、ほぼクリーンだったと思います。

 

後半の4S+オイラー+3Sを決めた時点で、優勝の予感が漂います。

ゴージャスなコンビネーションスピンも、情感あふれるステップも、
最後は、音楽のロマンさんの吐息のように一体化していきました。

 

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ふーーっ

終わってからも10秒くらい、手を広げたままのフィニッシュポーズで静止。

すばらしいシンドラーでした。
175.55でトップに立ちます。

 

優勝してほしい!!メッシングさん

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ロマン選手の次の滑走が、キーガン・メッシング選手。

プログラムは、弟さんに捧げるガンズ・アンド・ローゼズ『11月の雨』です。

冒頭の4Tは、すごく軸がいい!! のに、なぜか転倒。

それからは、スピードがとても出ているのに、 

とにかくジャンプが決まらない。

思いが強すぎるのかな。切ない…。

 

後半に入っても、ジャンプに手こずるメッシングさん。

しかし、氷の上で戦う彼を、観客が一丸となって後押しします。

スピンはどれも、素晴らしすぎる!!

 

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ジャンプが決まらなくても、必死でもがく昌磨を思いだした。

なんだか胸を打つメッシングさんの演技でした。

しかし…ジャンプのミスが多すぎて…155.47

セカンドマークは全選手中1位でしたが。

 

ナム君、三連覇なるか??

メッシングさんの次がナム・グエン選手。

メッシングさんの優勝の可能性がなくなった時点で、優勝がぐぐっと近づいたナム君。

今シーズン好調のビートルズナンバーで、勝利に向けて滑り出します。

 

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が、スタート前から明らかに緊張している様子。

力み過ぎたのか、大得点源である4回転サルコウを、続けて2本失敗してしまいました。(単独とコンビネーション)

 

必死に巻き返そうと頑張りましたが、ジャンプ全般に切れがなく、加点があまりつきません。

技術点で、トップのロマンさんに14点以上差が付いて、ショートの貯金がなくなってしまいました。

となると、ビートルズって、表現するのも難しいですよね。

結果は、155.47。

うーん。厳しい!!

 

最終結果は!!

ということで、ナム君vsメッシングさんと思われたカナダ選手権男子シングルは、

 

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はーい。僕が優勝です

NHK杯で銅メダルに入った伸び盛りのロマン・サドフスキー選手となりました。

一瞬、世代交代か?!と思いましたが、ナム君とロマンさんは1歳しか違わないんですよね。

それだけ、ナム君が早くから頭角を現し、結果を残していたということです。

 

カナダ男子の世界選手権の枠は、1枠しかありません。

このままロマンさんが選ばれるのでしょうか?

一応、コーチともども「選ばれれば光栄」と遠回しに、しかしはっきりと主張しております。

この点差を考えると、決まりかな?

 

友情

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失望の演技を終えて、リンクサイドでナム君を迎えるメッシングさん。

胸熱。

 

1位から5位まで

1位 ロマン・サドフスキー SP85.02 FP175.55 総合260.57

2位 ナム・グエン     SP88.04 FP155.47 総合243.51

3位 キーガン・メッシング SP92.61 FP149.18 総合241.79

4位 ジョセフ・ファン   SP82.74 FP146.45 総合229.19

5位 ニコラス・ナデュー  SP73.83 FP145.27 総合219.10