こんばんは。昨日、北京オリンピックの競技開催日程が発表されました。
フィギュアスケート男子シングルの無茶過ぎる日程に、批判が集まっています。
私もびっくりです。
団体戦の男子フリーの翌日が、個人戦の男子ショート。
一日置いて、個人戦男子フリーです。
どんな強靭な肉体を持った男子選手であっても、ここまで過密なスケジュールでは、
身体を壊すし、メンタルのコントロールが難しい。
そのうえ、団体戦に出場する人、しない人の不公平感が大きすぎ。
日本チームであれば、団体戦の男子フリーを命じられた選手は、
「あなたしかいない!!」とも言えるし、「貧乏くじを引かされた」とも言えるでしょう。(怒られると思いますが)
しかし、ロシアや中国のように、国家として団体戦を重視する国もあります。
エースがSPもFSもすべるという、コリヤダ君の悪夢を思い出します。
また、ボーヤンは、必然的にSPもFSもすべることになるかもしれません。(憶測です)
しかし、念のため、ここで申し上げておきたい。
今回のスケジュールは、バージョン9。
当然、バージョン1~8も存在します。
バージョン10、11、12も存在してしかるべきです。
各国コーチやスケート連盟から、まだ何の声も聞こえてきませんが、
昨日の発表が、青天の霹靂というわけではなかったからでしょう。
3月に発表されたバージョン8も、今回のスケジュールと同じく過酷です。
かなり見にくいですが、表にまとめてみました。
北京オリンピックは、2月4日から20日までの17日間で、冬季五輪史上最多の109種目を実施します。
東京オリンピックだって、7月23日から8月8日の17日間で、33競技339種目を行うらしいです。
そもそもオリンピック自体が、過密・過酷なスケジュールで開催される大会です。
今回、フィギュアスケ―トは、会場の首都体育館を、ショートトラック競技と共有します。
フィギュアの試合がない日を中心に、ショートトラックの試合も開催されます。まったく同じリンクなのか?? わかりません。
日によっては、朝と夜で、フィギュアとショートトラックの日程がかぶっている日もあります。
上記の表の黄色(ST)が、ショートトラックの競技が開催される日です。
ショートトラックの日程が、フィギュアに影響しているようには見えません。
また、苦肉の策として、オリンピック開幕の1日前から、フィギュアの団体戦がスタートします。
日程のバージョン8とバージョン9で違う点は、
団体戦の女子SP、ペアSP、男子FSの日が入れ替わっていることです。
ペアSPが2月6日→2月4日
ペアFSが、2月7日→2月6日
男子FSが、2月6日→2月7日
この変更によって、男子シングルで団体戦フリーに出場する選手は、
2月7日に団体戦フリー→8日に個人SP→10日に個人フリーとなります。
団体戦でSPもフリーも滑る選手は、
2月4日に団体戦SP→7日に団体戦フリー→翌8日に個人SP→10日に個人フリーとなります。
また、各部門とも、SPとFSの間は中一日。
しかし、ペアのみ、中休みはありません。
ペアの隋文静&韓聰(スイハン組)で金メダルを狙う中国としては、
最後にペアを持ってきたいのだと思います。
いいでしょう。
その代わり、団体戦の最後は、日程に余裕があるペアと女子にするべきだと思います。
選手を守るコーチや各国連盟は、これまでも意見を上げてきたはずですし、これからも上げていくと思います。
並行して、過酷なスケジュールに対応するために、
スタミナを増強したり、午前中に練習時間を持ってくるなど、
コーチや選手たちの努力は始まっていると思います。
が、
フィギュアスケートを愛する私たちとしては、ツイートするなりブログに書くなり、インスタに写真をアップするなり、YouTubeで動画を配信するなどして発信することで、
バージョン10、11、12で、改善が期待できるかもしれません。
私の提案は、
- 開幕前のDAY-2から競技をスタートする。
- 団体戦の最後は、日程に余裕があるペアと女子にする。
- 2月5日も、団体戦をやる。
以上です!!
あとは、ミーシン巨匠やラファ親父が、スポーツ工学の観点から、ガツンと言ってやっておくんなさい。