こんにちは。東京は冬に逆戻りして寒いですが、無事にコラントッテ【SHOMA2024】を購入でき、気持ちもハッピーな種子島ぴーです。
さて、昨日は、浅田真央さんの伝説のソチフリーの演技から、10年目の日でした。
Mao Asada's best performance didn't win a medal, but it won people's hearts - The Mainichi
--浅田真央の最高の演技は、メダルには届かなかったが、人々の心をつかんだ。
普段、「●●オリンピックで●●選手が●●した日」というのは意識しないのですが、
昨日は、気持ちが少し落ちていたこともあり、繰り返しラフマニノフを見てしまいました。
あるときは、姿勢を正して画面を食い入るように見つめ、
あるときは、背中を丸め、涙をためた目でぼんやりと見つめ…
なんなら、織田くんの完コピ挑戦まで見ました。
(これも泣けた)
【祝!100万再生突破!】織田信成が浅田真央ちゃんのソチ五輪フリーを4時間で完コピしてみた!まさかの大号泣・・【完全再現】 - YouTube
The skating community and her Japanese fans have adored her because she has given her heart every single time she stepped on the ice.(NBC実況)
スケートコミュニティと日本のファンが彼女を愛してきたのは、氷に足を踏み入れたときはいつでも、彼女が心を捧げてきたからです。
浅田真央という人は、私の人生にとって、“背筋を伸ばさせる人”。
決して、生きやすい人ではないと思うんです。
努力すれば正当に評価されると信じて努力するけれど、
狡猾な奴らにだまされるようなイメージ。
周りにいる人たちも、純真な職人肌と言いますか、
満知子先生にしてもラファ親父にしてもタラソワ女史にしても佐藤コーチにしても、
「メダルを獲らせるために、審査員ウケがいいプログラムを真央に滑らせる」というのは、ゼロでしたよね。ゼロ。
タラソワなんて、「この究極のプログラムを滑れるのは、地球上で浅田真央しかいない」って感じで、鬼プロばっかり滑らせて。
「男子でも難しい構成」だの「モンスター級のジャンプ構成」だの言われると、
「だったら、それにふさわしい点数を出してくれよ」と、
「ジャンプ構成で順位がある程度決まる時代」になった今、思う。
ステップもね…あんな心臓破りの鬼構成にしても、点数に見合っていなかった。
だけど、私は、浅田真央の姿に、人としての“善”を見ていた。
信じることの尊さ、意志を貫く勇気を見せてもらっていた。
それは、実生活でも、私の背筋を伸ばし、前へ前へと進む力をくれたのでした。
改めて、ソチのフリー『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番』を見返すと、
どの一瞬にも、凄みがある。
すべての動作に人生が賭けられているかのようです。
女子スケーターの演技で、これほどの凄みを感じたことは、
後にも先にもないと思う。
必死に頑張っている、集中していい演技をしているとしても、
ここまでの“気”、空間を押しつぶすほどの“圧”はない。
スケートに対して純粋であるがゆえに、
般若の面さえ透けて見えるほどの、圧倒的な何かを感じさせる演技。
ゆえに、何度見ても、鳥肌が立ち、
心臓をつかんで揺さぶられているような気持になる。
「ぎゅーっ」と「きゅーん」が交互に襲ってくる感じ。
これほどまでにスケートに敬意を払っている浅田真央を、
氷の神様がほうっておくわけがない。
競技時代より、明らかに素晴らしくなったスケーティングと表現の幅。
MAO RINKも完成に向かっていて、不可能を可能にしていく彼女の姿は、
引き続き、私に力を与えてくれている。
きっと、「ソチ、フリーから15年目」も「ソチ、フリーから20年目」も、
何度でも、あの演技を見返すことになるんだろうな。