オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

浅田真央「オリンピックは夢もくれるけど残酷な場所」

こんにちは。夏休み気分でダラダラしている種子島ぴーです。

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さて週末、NHKの番組“SWITCHインタビュー 達人達「望海風斗×浅田真央」”を見ました。

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©NHK 2人とも肌が超絶美しかった

現在、自宅のテレビ録画ができないので、リアルタイムで見るしかなく、
以下、乏しい記憶力に基づくお話であることをお許しください。

 

番組中の望海さんによる真央ちゃんのインタビューで、
印象に残った言葉や話がいくつかありました。

 

いちばん印象に残っているのは、
「オリンピックはどんな場所でしたか?」という質問に対して、
「残酷な場所」と、真央ちゃんが答えたことでした。

「夢をくれる場所でもあるけど、残酷な場所でもある」と。
「残酷」という言葉を2度発したと思います。

 

「金メダルを獲ることを夢見て一生懸命頑張ってきたのに、たった4分くらいの短い時間で終わってしまった」。
これは、バンクーバーのフリー直後のインタビユーとも重なります。

 

オリンピックって、いちばんすごい人、金メダルを獲るだろうと予想されていた人が獲れない場面って、多いと思います。
速さや高さを競う競技でも、運や重圧に左右されるというのに、
採点や判定がからむ種目は、「えーー」「なんだそりゃー」の連続です。

 

4年に一度のとてつもない大舞台なのに、
国際政治の舞台でもあるという、とんでもなく理不尽な舞台です。
それに命や人生をかけるのって、すごく勇気がいることだと思うんです。

 

だからでしょうか。金メダルを獲った人よりも、獲ると思われていたのに獲れなかった人のことが、記憶から離れないこともあります。

 

望海さんと一緒に、ソチのフリーの演技を見ながら、心情をセルフ解説する場面もありました。
「今でも自分の演技を見れない」と言っていたような。
「何回見ても胸が痛む」という言葉も、真央ちゃんの言葉でしたよね?

 

考えてみれば私も、バンクーバーやソチの真央ちゃんの演技は、
自分からは見ません。テレビで不意に見せられることが多いです。


圧倒的に素晴らしかったバンクーバーの『仮面舞踏会』もSPと併せてギネスに登録された『鐘』も・・・見ると胸が痛むんですよね。
今回、真央ちゃんからも『胸が痛む』『残酷な場所』という言葉が出て、少し驚きました。

 

そういえば、少し前にsennaさんのブログでオオナゾコナゾに触れていただきました。
ありがとうございました。

それがどうした!! - フィギュアスケート


記事の中で、とても共感した部分がありました。

当時の沈んでいた記憶とは違うしなやかで艶やかでしかも競技者の矜持溢れる
勇敢な浅田真央選手と彼女の演技に目を見張る。
こんなに華やかで美しかったのに私はあの日何を見てあんなに嘆いていたんだろう。

私も真央ちゃんに関しては、『あの日何を見てあんなに嘆いていたんだろう』が多いんです(笑)
真央ちゃんの「胸が痛む」「残酷」という言葉を聞いて、
私は、真央ちゃんに感情移入しすぎていたのかも…と思ったりしました。

 

一方で、「そこまでルールに詳しくなかった」という真央ちゃんの言葉に、「やっぱり??」と(笑)
「ルールよりも、自分の最高のものをやろうと思っていた」に、「うん、うん、うん、うん、そーでしょーとも」と、うなづきました。

 

バンクーバーの頃は特に、
「真央ちゃん、もっと小賢しく立ち回ってほしい!!」と、

はがゆく思ったことが何度もありました。

「万人受けする曲を選んで、点取り虫構成にしてくれ!!」みたいなね(笑)

 

そんなことは、浅田真央が目指すべき道でないことは、わかっていました。
でも、ライバルの点数が突然インフレ気味になったり、
「表現力がない」というお門違いの報道がされるようになったりして、
“狡猾が愚直に勝つ”という構図が、受け入れられなかったんです。

 

「表現力」といえば、番組の中で、こういう話がありました。

真央ちゃんが多彩なプログラムを滑っていたし、滑れるようになったのは、「いつか自分メインのアイスショーをしたかったから」だと。

現役時代にそんなことを意識していたとは、知りませんでした。


真央ちゃんのプロやEXには、一つとして同じものがなく、いろいろなタイプの曲を滑りこなせることに、海外実況は驚嘆していましたよね。
なんで、日本のメディアは、彼女の表現力を否定し続けていたのか。
スケートを見ない人は、それを刷り込まれていたし。

 

ソチのフリーの演技では、あの有名な『真央ちゃん、頑張れ』という男性の声で、「一人で戦っているんじゃない。みんなで戦っているんだ」と思えた・・・ところまでは知っていましたが、
あの言葉で“ゾーンに入った(ストンと入った) ”のは、初めて知りました。

「ひとつジャンプが決まるたびに、ストーン、ストーンとパズルが埋まっていく感覚があった」そうです。

 

その言葉を聞いて、うれしいというか、救われたような気持ちになりました。

なにしろ私は、リアルタイムでは直視できず、テレビのない部屋で震えていたヘタレでしたから(笑)

 

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引き続き、フィニッシュのときに背後にいる男性の表情が気になりますが…

 

“SWITCHインタビュー 達人達”では、
前半は真央ちゃんが望海さんにインタビューをし、
後半は望海さんが真央ちゃんにインタビューするという構成でした。
お互いに、相手の心の深い部分を引っ張りだせていて、素敵な番組だったと思います。

 

最後に、望海さんをアイスリンクに招待して、真央ちゃんが『蝶々夫人』を滑ります。
真っ暗なリンクに「カーン!!」という音とともにライトが付き、

真央ちゃんの姿が浮かび上がった瞬間、なぜか泣く私。なぜ?

 

字幕に、「蝶々夫人:ソチの後、浅田が再起をかけて作ったプログラム」と書かれていたけど、そうなの? そういう解釈であってるのぉぉ??

 

さて、「浅田真央サンクスツアー」のライブ配信ですが、
滋賀公演に加えて、栃木公演も配信が決定しています。

浅田真央サンクスツアー 〜浅田真央が全国に感謝を届けます〜

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【アーカイブ配信(見逃し配信)】の期間が伸びたのは、よかったと思います。
最初の配信期間は、1日だけだったと思います。
私は、当日予定があるので、購入を迷っていたんですよね。

 

でももう一押し!! 「ライブ配信限定の特別映像」を、
アーカイブ配信でも見られるようにしてほしいです(涙)
ちゃんとお金は払うのに、しょんぼりだよ~


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