オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

振り返れば君がいない

昌磨の引退会見を経て、

今更ながら、その存在の大きさが身に沁み、

スケート界隈に喪失感が広がっていくのを感じます。

 

21年間。長いですね。

宇野昌磨は、信じられないくらい長く、“その場所”にいました。

 

 

人気スケーターが次々に引退しても、休養に入っても、

ロシアが国際舞台から姿を消しても、

昌磨だけは、ずーーっといました。

 

どんなスポーツも、“競技”である以上、人気者一人で盛り上がるものではありません。

ハイレベルで接戦、熱戦が繰り広げられてこその、フィギュアスケート人気だったと思います。

 

宇野昌磨“選手”を語る時、判で押されたように使われた「●●の陰に隠れて」という表現。

「同胞羽生結弦の陰に隠れて」「ネイサン・チェンの陰に隠れて」。

 

こういった言葉に宇野昌磨ファンは憤慨してきたわけですが、

改めて彼が獲得してきたメダルの数を眺めるとき、

いかにその言葉がいい加減なものだったかがわかります。

 

これだけ表彰台に上がっても“陰に隠れていた”と感じるなら、

よっぽど視野が狭いか、本当はスケートの大会なんかに興味がなかったのではなかろうか。

 

宇野昌磨獲得メダル(一部)

オリンピック

🥈🥈🥉

全日本選手権

🥇🥇🥇🥇🥇🥇🥈🥈🥈🥈

世界選手権

🥇🥇🥈🥈

四大陸選手権

🥇🥈🥉

グランプリファイナル

🥇🥈🥈🥈🥉🥉

グランプリシリーズ

🥇🥇🥇🥇🥇🥇🥇🥇🥈🥈🥈🥈🥈🥈

チャレンジャーシリーズ

🥇🥇🥇🥇

ISU国際大会

🥇🥇

アジア冬季大会

🥇

国別対抗戦

🥇🥈🥉

ユースオリンピック

🥇🥈

世界ジュニア選手権

🥇

ジュニアグランプリファイナル

🥇

ジュニアグランプシリーズ

🥇🥈🥈🥉🥉

全日本ジュニア選手権

🥇🥈🥈🥉

全日本ノービス選手権

🥇🥇🥇🥇

4位やスモールメダルもカウントするなら、無数にありすぎて、本人も覚えていないと思う。

 

しかしなぁ…これから、どうしますか?

戦績よし、演技よし、ルックスよし、性格よしのスター選手を、こういっちゃなんですが、テレビ界もマスコミも、割と雑に扱ってきましたよね。

(もちろん、真摯に向き合ってきた記者やプロデューサーもいましたが)

 

集客が不安だったときも、視聴率が不安だったときも、

振り返れば昌磨がいたし、フィギュア人気が下降しても、昌磨がちゃーんと、神大会を創ってくれました。

しかし、彼はもういない。

 

いつまでも いると思うな 宇野昌磨

 

ここからが、競技スケートの正念場。

私にはまだ、ジュンファンもボーヤンもこーしろー君も友野くんも駿くんも佳生くんもマッテオもいるけど、

一般の人たちは、どうだろう?

 

トップ選手だけを過剰に持ち上げてきたツケが、

まわってこないといいのですが。