オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

宇野・羽生・ハビ選手だけじゃない!ミーシャ・ジー感動の世界選手権"ラスト"フリー翻訳。

「くるみ割り人形」のパ・ド・トゥの曲を聞くと、昔から泣きそうになる。しあわせな曲のはずなのに、不思議だ。

 

世界選手権で競技生活から引退するであろうミーシャ・ジーの最後の演技。「くるみ割りのパ・ド・トゥ」の音楽が流れ始めた時点で、もう泣きそうになっていたわけだが。

 

いや、すばらしい演技だった。

 

足のケガを伝えられていたので、「ジャンプを失敗しまくって、目を覆うような演技になってしまうのではないか」と緊張しながら見ていたが、着地の足首が固いような気がしてハラハラするも、次々にジャンプを成功。

 

途中からは、「神様、最後の演技をノーミスで終わらせてあげて」と祈ったり、「お時間の途中ではありますが、ジャンプにミスが出ないうちに、ここらで演技終了としませんか」と(勝手に心の中で)提案したり。

 

重ねていうが、すばらしい演技だった。

 

長い間、何かに打ち込んできたとして、その最後の場面で最高のものを出せたとしたら、これ以上しあわせなことはないんじゃなかろうか。私がもしミーシャだったら、大舞台で足の具合も悪く、ガチガチになってミスを繰り返していたと思う。

 

すごいよ、ミーシャ・ジー!! しあわせな時間をありがとう!!

 

感動にふるえるユーロスポーツ解説を、ざっくり翻訳させていただきます。聞き取れない箇所は、一部超訳させていただきました。 

 

youtu.be

 

彼の最後の演技になるでしょう。
世界選手権での最高位は6位の若者ですが、彼の持つ独特のスタイルと気品あふれる言動は、彼を人気者にしました。


ウズベキスタンのミーシャ・ジー。(しみじみと)チャイコフスキーの「くるみ割り人形」です。

 

トリプルアクセル+1回転ルッツ+3回転サルコウ。
ミーシャの演技に4回転は含まれません。芸術性を楽しみましょう。

 

(トリプルアクセル成功)


演技が成功しても失敗しても、終わったときにはたくさんの感情が込み上げてくるでしょう。引き続き、次のエレメンツを一緒に観賞しましょう。


3回転フリップ。


キャメルスピンを回転方向を変えて行うのは、とても難しいんですよ。ドーナツスピンもです。

 

(一つ一つの動きをかみしめるように、音楽を抱きながら流れていくステップシークエンス)


3回転ルッツ+3回転トゥループ。
何か特別なことが起きているように感じます。濃密な演技です。

 

(実況席、沈黙。ミーシャ、トリプルアクセル、3回転フリップを続けざまに決めて、ガッツポーズ。観客に向かって「盛り上げてくれ」アピール。続いて、今まで見せたことのないようなダイナミックな開脚ジャンプからのステップ)

 

フグッ(実況席、泣いてる? 私は泣いてるよ)

 

(演技終了)
(観客席から大声援と大拍手)

 

聞こえるかい、この大歓声が? (実況席、泣いてる? 私は泣いてるよ)

 

 (ミーシャ、氷にキス。パンと叩いて「氷くん、ありがとね」☜想像)

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感情をあらわにしています。なんと聡明な観客たちでしょう。リンク中の人たちが、世界中の人たちが、彼がフィギュアスケート界で生み出してくれたものに感謝しています。


この演技構成では優勝できませんが、彼はすごいジャンプは跳びませんでしたが、それ以上のものを私たちに見せてくれました。


彼を試合で見るのは最後だという話も聞こえてきていますが、観客はその噂が本当であるかのような反応を見せています。

 

今週いろんなすばらしい演技を見たけど、その何でも特筆すべき演技だった。4回転はなかったけど、それがなんだっていうんだい?

 

テクニカルスコアはぐんぐん上がり、プログラムのすべての要素の実施点がプラス評価だ。
彼はすごくいい点数で競技人生を追わるだろう。


コンポーネントスコアはGoodのはず!
たぶん、彼の競技人生で最高の演技だと思う。


そうだね。ちょっと見る限り、点数はこの10年で最高だ。

(リンクの外が映し出される)
あっ、この人はお父さんのジュン・ジーです。
最後の演技が生涯最高の演技になりました。


そのとおり。


オリンピックまで競技生活を続けないという決断は、4回転を跳んでないという理由もあると思う。彼はケガを負っていて、体の状態は4回転の衝撃に耐えられないんだ。
でも、彼に4回転なんて必要ないんじゃない?

 

必要ないよ。パトリック・チャンは昨日の木曜、100点を超えて101点を4回転1本だけで叩き出した。


そうだね


彼はメダル争いをしていないし、メダル争いには加わらないと思うけど、彼の演技はメダルに値するよ。疑いなく。


右足で時計回りにキャメルスピンをやるのは非凡な技で、ほんとうにほんとに難しいんだ。レベル3のスピンだけど、出来栄え点(GEO)は高くなる。


彼の技は、すべてが美しく仕上がっている。すばらしいジャンプテクニックを備えた、一流のスケートだよ。このジャンプ見てよ。

 

点数表を見ると、163.5点。ここからまだ若干の変更はありますが、彼にとっての最高点をマークするでしょう。


そうとも、最高得点さ!その価値があるよ。本当にその価値があるよ。
これこそ、全霊を傾けた彼のスケート人生。


見てください。このガッツポーズが何を意味しているか。この世界選手権に来てフリーの演技をするために、こんなすばらしい結果を出すために、この青年が人知れず、どれだけの努力をしてきたことか。


観衆はみんな、わかってるよね。この感動的な場面の背後にあるストーリーを。

 

「ミーシャ・ジー選手の得点は、163.54点」/アナウンス/
みてください。ただ、ただ、すばらしい。現時点で1位です。

 

「トータルの点数は、243.45点です」/アナウンス/
しかも、彼のこれまでのパーソナルベストを上回り、生涯最高得点です。もしこれが、最後の演技だとするならば。(完)