オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

【CBC実況翻訳】紀平梨花スケートカナダSP『Breakfast in Baghdad』

スケカナ女子SPのすごい戦い

こんばんは。フランス大会に向けて、今週はのんびりしたい種子島ぴーです。

が、スケートカナダ女子の戦い、すごいことになってますね。

 

ショートプログラムで、紀平選手とユ・ヨン選手が、トリプルアクセルで激突。

ユ・ヨン選手があそこまで素晴らしい演技をするとは、予想していませんでした。

イム・ウンス選手がトラブルでゴタゴタしている間に、ぽーんと追い抜いてしまいましたね。これからが怖い15歳です。

 

SPでは4回転は入れられませんが、3位につけているトゥルソワが、フリーでは4回転を入れて攻めてきます。

トリプルアクセルと4回転の両方が跳べる選手が最強なわけですが、中堅以上の選手が苦戦しているのを見ると、大変な時代になったなぁと思います。

スケート選手にならなくて、本当によかった(笑)。

 

そんなスケートカナダのショートで、素晴らしい演技を見せた紀平梨花選手。

昨シーズンもそうでしたが、完璧にやらないとすごさが伝わらない難しいプログラムを、グランプリシリーズまでにぴたりと仕上げてきました。

音楽のリズムやボーカルはもとより、ベースの弦のしなりまで表現していて、すごいとしか言いようがない演技でした。

CBCの実況解説を駆け足で訳します。

点在する誤訳はご容赦ください。

 

CBC実況『Breakfast in Baghdad』

 (会場を埋め尽くした日の丸)  たくさんの旗をご覧ください。

紀平梨花とファンクラブのみなさんです。

ここは、ケロウナのプロスペラ・プレイス(会場名)ですが、

彼女は、ホームの日本で滑っているように感じるでしょう。

 

彼女も、トリプルアクセルを跳ぶハイフライヤー(高く飛ぶジャンパー)です。

昨シーズンのグランプリファイナル優勝者です。

 

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(ミュージックスタート)

グランプリファイナルで優勝した後、母国開催の世界選手権では表彰台を逃して4位に終わりました。

ですから、彼女はここでいいところを見せなければいけません。

トリプルアクセルを成功させて。

さぁ、ここです。うぁおお!!

ジーザス!!

(3A GOE 2.63)

 

♪バダバダ バダバダ♪

♪バダバダ バダバダ♪

 

(3F+3T  GOE 1.24)

 

♪ダバダバ ダバダバ ダバダバダー♪

(フライング・キャメルスピン)

 

入りも着氷も、氷上ですばらしい流れを持った彼女のジャンプ。

 

テクニカルポイントに表示されている数字(45.54)は、ユ・ヨンのものです。

梨花が45.5点をゲットできるか注目です。

 

芸術性も高いレベルです。

彼女が体幹を使って動いているのをご覧ください。

腕を身体の中心から伸ばして、素晴らしい姿勢と流れるような動きをしています。

 

ユ・ヨンの点数と、どのくらい接戦になるでしょうね。

そうよね。彼女は、芸術性でも点をもらえるわ。

 

(レイバックスピン)

 

ここケロウナで、スタンディングオベーションが起ころうとしています!!

(演技終了)

今日一番の演技です!!

 

技術点もすごいですが、セカンドマークも、すごい点になるでしょう。

リカ・キヒラ。ジャパーン!!

 

(会場を埋め尽くした日の丸と日本人の観客)

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彼女、日本の試合会場にいるように感じていると思います。

なんというバフオーマンスでしょう。

トップに立つはずです。

 

洗練されてアーティスティックなスケーティングだというのは、おわかりだったと思います。

技術点では、ユ・ヨンに負けていませんが、まだわかりません。

採点競技ですから。

私は、セカンドマーク(プログラムコンポーネンツ)は、紀平梨花のほうがユ・ヨンよりいいと思いますよ。

なぜなら、成熟性の面では梨花のほうが…

 

見て、見て、この場面よ!!

アクセルの場面ですね。

 

ジャンプの入りと後のすばらしい流れと、ゴージャスな空中姿勢。

らくらく跳んでいるわ。

彼女のほうが点数がいいはず。間違いないわよ。

私は他の演技も見たけれど、

今回の演技は落ち着いていて、表現もすばらしく、軽やかだった。

この場面は、ループ。

 

シェイ=リーン・ボーンが振り付けたステップシークエンス、大好きよ。

ステップのエッジを見てください。

すばらしく深いエッジで大胆にカーブを描いて、氷の上を移動しています。

彼女の体の動かし方、素敵よね。

身体をひねって、ターンして、すばらしい腕の動き。

ええ、これこそスケートよ。

 

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彼女はジャンパーだけどスケーターであり、パワフルさと優雅さ、美しさを持ち合わせています。

怪我や病気をしなければ、春にモントリオールで開かれる世界選手権の優勝候補の一角になるかもしれません。

笑顔ですね。

目標は、2020年の北京冬季オリンピックです。

目指すは、オリンピックの金メダル。

トリプルアクセルだけでなく、4回転ジャンプも練習しています。

4回転も武器に加えようとしています。

なぜなら、4回転ジャンプは、明日のフリーでも(優勝する)重要な要因になるからです。

 

この演技で、ショート1位になるでしょう。

おー、やりました! やりました!

なんと! わーお! 81.35です。

 

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世界記録クラスの点数です。

リカ・キヒラ!!

 

ワールドタイトルよ!!

あはっ(絶句)

ビューティフルな演技だったわ。