オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

全日本女子フリーの感想

こんばんは。

きのう、代々木リンクの固い椅子に長時間座っていたので、

尾てい骨が痛い&拍手しすぎて腕と肩が痛い&寒い空気の中で叫んでノドが痛い種子島ぴーです。

 

さて、本日の全日本女子フリーの試合は、ご覧になりましたか?

マスコミは、紀平梨花選手を推していましたが、

実際に結果を出してみせる紀平選手はすごいなぁと思いました。

“日本のエースが”と呼ばれていましたが、エース確定です…かね…

別格でしたもんね。

 

…ということで、坂本花織選手を応援していた私。

スタートのかおちゃんは、メイクがとても濃く、

 

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「不安だとメイクが濃くなる」という、かつての安藤美姫さんのコメントが頭をかすめました。

 

しかし、緊張しすぎているときの“こけし顔”の中にも、戦士のような気迫が感じられ、

密かに神演技を期待。

 

冒頭のダブルアクセルは、加点が付くものの、なんとな~く、いつもより迫力がない感じが…。

悪い予感は的中。

続くコンビネーションが単独の3回転フリップになると、

画面に表示されているテクニカルボードに、黄色の“要審議”マークが並んでいきました。

 

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坂本選手の演技で、こんな事態は記憶にありません。

初めて見たかも。

 

スピンもステップも、レベル4が取れず。

十八番の2Aからのトリプルトゥも、

みんな大好き“くるくるループ”も、着氷がー、高さがー、回転がー

 

解説では、最初のコンビネーションの失敗を取り戻すタイミングを考え過ぎて

集中し仕切れなかったのでは…ということでした。

うーん…演技が終わってこの表情。

全日本二連覇の夢は消え、世界選手権も厳しいかも…得点差はわずかなのですが…

 

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また、控室で号泣してるのかなー(涙)

気持ちの上で、いろんなことを背負いすぎていたのかな。

練習中にスパイラルの足をジャッジ席にひっかけて転倒した、という情報もあり、

心配しました。

「練習で追い込めていなかった」と、かおちゃんが話していましたが、

リショーさんも来日してたんじゃないのか??

と、リショーさんに責任転嫁(笑)

…うぅ。

 

さらに、その前に滑った宮原知子選手も、意外な展開に!!

 

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回転不足判定はともかく、見た目には例年“ミス・パーフェクト”だった彼女が、

まさかのジャンプミスを連発。

緊張していたのでしょうか?

跳び急ぐジャンプが多かったように思いました。

 

「シンドラーのリスト/鐘」は、繊細な表現が、シーズン頭から仕上がっている印象でしたが、今日は表現も粗かった気がします。

宮原選手にとっても、今年はコーチや練習場所を変更した変化の年。

こういう年もあるよね…

 

今回、全日本選手権に“ミス・パーフェクト”がいないと、大会全体が、今一つ物足りないことに気が付きました。

 

改めて、浅田真央、鈴木明子、安藤美姫、中野由香里、村主章枝、荒川静香、恩田見栄…こういう選手たちがしのぎを削っていた時代は、本当にすごかったんだなと実感。

あの頃は、全日本で全員が神演技をしたうえで、誰が勝つか…みたいな感じでしたよね。

 

そんなわけで、宮原選手の存在を再認識しましたです。

 

その他に私が印象に残った選手は、まず樋口新葉選手。

 

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かつての“すごみ”が、戻りつつあります。

『ポエタ』の選曲も、新葉ちゃんにぴったり。

すごいリンクカバーでした!!

 

ジャンプは、加点をもっと付けてほしい。

調子が悪かった選手が調子を上げてきても、様子を見ながら加点していく人間味あふれるジャッジシステム(笑)

 

最後のステップシークエンスは、感情がほとばしる、わくわくするようなステップでした。

すごく難しいコリオをこなしながら、一瞬一瞬の表情が細かく変わっていましたよね。ステップは、当然ながら、点数が一番高かったです。

 

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本田真凛選手の『ラ・ラ・ランド』は、ジャンプが決まらなくても引き付けられるプログラム。

音符に乗るように跳んだループが、素敵でした。

 

紀平梨花選手は、集中力と度胸がすごい。

 

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足首を痛めているはずなのに、トリプルアクセル2本を跳び、アクセルにトリプルを付けてくるなんて!!

これが、世界の土俵で、トップと戦っている選手の矜持なのだろうか。

 

『インターナショナル・エンジェル・オブ・ピース』は、継ぎはぎで、観客を乗せにくい曲だと思うんです。

その中で、根気よく演技をして、すごいなあと思います。

 

SPに続いて衣装の話で申し訳ないのですが、もう少しリンクに映えるものにできないのでしょうか。

「花嫁のお母さんが着てるドレス」っていう、あのニック・ベルレオスさんの的確すぎる批評が浮かんでしまいました(笑)

 

そして、織田君との一件以来、濱田コーチが演技前後に、カメラの前で妙に紀平選手にべたべたしているように感じるのは……私の性格が悪いだけだろうな。きっと。

 

3位は、川畑和愛選手。

 

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ジュニアグランプリシリーズで、日本女子の代表でしたね。

でも、表彰台に上るとは予想していませんでした。

容姿に華があり、ポージングもエレガント。

海外でも認められた“ビューティフルスケーター”です。

ジュニアではありますが、大人っぽくて落ち着きがありますよね。

動きがとても伸びやかです。

 

横井ゆは菜選手の演技は、よかったはずなのですが、

 

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うむ。よかろう。うむ。うむ。

今となっては、演技後に「うん、うん、うん」と、

おやじっぽくうなづいているシーンしか記憶がありません。

女子に、個性的な役者が登場です。

 

さて明日は、昌磨のフリーです。

考えるとドキドキするので、まだ考えないでおこう(笑)

高橋大輔選手のシングルラストダンスを前にして、眠れないファンも多いことでしょう。

みなさん、お体ご自愛くださいませ。