こんばんは。チケットが当選しなかったグランプリファイナルが、もう来週に迫っていることに驚いている種子島ぴーです。
さて、このブログでもすっかりお馴染み、「icestyle」のフィギュア衣装批評で有名なデザイナー、ニック・ベルレオスさん。
先日、スケートアメリカを見ていて、ベルレオスさんの指摘を受けて衣装を変えている選手が、けっこういたような気がしたんです。
もしかして、選手たちはベルレオスさんの衣装評をチェックして、参考にしているのでしょうか? ちょっと整理してみましょう。
注)実際には、ベルレオスさんの批評と衣装改善の間には、なんの関係もないことが予想されます。よって、ベルレオスさんは、このばかばかしい記事に対して、一切の責任を負っておりません。
ニック・ベルレオスさんをご存知ない方は、このあたりをご覧ください。
「胸元ざっくりショーマとちょんまげ姿が悩ましいブジェジナ」。ベルレオスさんのスケートカナダ、メンズ衣装評Part.1。 - オオナゾコナゾ
「ネイサンの衣装、パーティの接客係みたいよ」。ご存知ベルレオスさんによるロステレコム杯メンズ衣装評Part.1 - オオナゾコナゾ
強固な意志を見せたネイサン・チェン
ニックさんに、「パーティーの接客係みたいじゃないのさ!」と言わしめたネイサン・チェン選手の衣装。ショートプログラム「Nemesis」はもちろん、「あーた、フリーの衣装もよくないわ」の「毛沢東のバレエダンサー」も、前回バージョンを着用。
いやー、この鉄の意志が、今日のネイサンを作ったのかもしれません(テキトーです)。しかし、もはや、ショートもフリーも同じ衣装だったのではないかと思ってしまうほどテイストが似ているので、むしろ、着替えなくてもよくなくない??
ついにIcenetworkの記事にまで
Nathan was easily the best-dressed male skater last season, but these looks are not doing him any favors. Let's hope he has a stunner of an Olympic costume in the works.
昨シーズンは、素敵な衣装を着てたのになぁ。今シーズンの衣装は、ネイサンに何のプラス要素も与えていないから、オリンピックではすばらしい衣装を着て見せてよね。
と書かれてしまっている。
もちろん、ニックさんも再びコメント。
I really, really...REALLY hope that his real costumes are STILL NOT READY and we will see SOMETHING for the Grand Prix Finals because these are...The "Ross Dress For Less"/Server-at-a-Restaurant Nathan Chen Costumes Edition.
あたし、ほんとにほんとにお願いだから、彼の本物の衣装がまだ製作中で、グランプリ・ファイナルでは、なんか別のものを目にできることを願ってるわ。だって・・・これじゃあ、ネイサン・チェン版レストランの給仕係だもの。
ショートプログラム「Nemesis」は、曲にあっていると思います。が、フリーはこの衣装では、ぱっとしませんなー。
トゥーマッチだった無良選手はショートを変更
ショートもフリーも「トゥーマッチ(やりすぎ)」と言われてしまった無良選手は、ショートの衣装を落ち着いたものに変更。
私としては、赤い花のクオリティが疑問符ですが、「袖口にヒラヒラを付けて、襟を立てて、クリスタルを付けて・・・それでも足りないと思ったのかしら? フロントに房飾りを付けて、袖のところにガーターベルトみたいなものも付けてるじゃない」という状況ではなくなりました。
フリーの「オペラ座の怪人」は、スケートカナダと同じでした。そりゃそうですよね。衣装に気をまわしている余裕はなかったはず。お金もかかりますし、両方とも変えてなんかいられません。
ニックさんのアドバイス聞きすぎのジェイソン
スケートカナダで、「衣装はすばらしいけど、重箱の隅をつつくなら、パンツのフィット感がイケてない」と指摘されたジェイソン。
まさかの"オンリー・パンツ替え"で、NHK杯に登場。ぴちぴちフィット感もベターな仕上がり。
衣料品ストアからゴージャスへ大変身のワグナー
スケートカナダで、ショートの「Hip Hip Chin Chin」の衣装を「グランプリシリーズに出るにふさわしいレベルの衣装じゃない。衣料品ストアで買ったみたい」と辛口批評されたワグナー選手。
スケートアメリカでは、アメージングなゴージャス衣装で登場して、演技にものすごーく華を添えたと思います。ほんとに、印象が全然違いました。
ベルレオスさんも、「今頃衣装が完成するなんて時間がかかりすぎるけど、全米選手権まで待たせるよりマシだわ」と言いつつも、
「この新しい衣装は、すーばらしい!! 赤、紫、ゴールドの色もアシンメトリーの裾のラインもいいし、何より、ボディ上部の独特なスパンコールの刺繍が素敵。シックで舞台映えがして、アシュリーの鍛えられた肩と腕をホルターネックラインで強調しているわ」とご満悦です。
胸元の小布を取ったミーシャ
ロステレコム杯で「曲にあってるけど、胸元のスキン風の布切れがお子様チック」と言われたミーシャ・ジー。
フランス杯では、似た雰囲気の衣装ですが、なんと!! 胸元の肌色布切れがなくなり、ゴージャスなボタン仕上げに。
胸元はマックス・アーロンのようにグーンと開けたりしないのがミーシャ流。というか、「タイスの瞑想曲」なので上品にね。
ニックさんのコメントは知る由もない坂本選手
実は、坂本選手のフリー「アメリ」のニックさん評は、ロステレコム杯のときからよくありませんでした。
「襟とミニ・ピーターパンみたいな色がアメリを連想させるけど・・・このオリーブ色は、もっともパッとしない色の一つよね。なんか悲しい感じだわ。フィギュアスケートの衣装に必要な、きらびやかさがないのよ。戦争で破壊された土地からやって来た難民を演じているようだわ」。
確かに、フィギュアスケートの衣装としては斬新ですよね。私なんかが着たら、「廃墟から出てきた老女」って感じになりそうですが、若さ溢れる坂本選手が色白に赤い口紅で着れば、救いがあるように思いました。ただ、演技にプラスにはなっていないような気がします。
でも、今回、スケートアメリカで二位になった演技のいい衣装ですし、遠いアメリカでニック・ベルレオスさんが言っていることなんて、花織ちゃんが知っているわけもないので、全日本でもこの衣装で通してほしいですね。
では、みなさま、グランプリ・ファイナル前に、心安らかな週末を!!