オリンピック出場枠が2枠に減ってしまった日本女子フィギュアスケート。
2015-2016シーズンは宮原選手がダントツの成績でしたが、2016-2017年はケガで途中から棄権。その間に三原真依選手、本田真凛選手、樋口新葉選手が頭角を表し、本郷理華選手も忘れちゃいけないということで、オリンピックに向けて混戦模様と言えそうです
2017年6月末現在のISUランキングでは、宮原選手が4位、本郷選手が10位、三原選手が13位、樋口選手が17位、本田選手が21位。
宮原選手の回復具合がわからないのでなんとも言えないところですが、以前のレベルに戻せていれば、一枠目は彼女で決まり。
残り一枠については、選考条件にグレーゾーンも残されているので、ひと悶着ありそうです。毎回心が痛みますが、出場枠が3枠⇒2枠になったのが、じわじわと効いてきますね。
全日本選手権の優勝者は確実に選ばれるようなので、"全日本一発優勝"が平昌への確実な道と言えそう。
ただ、正直に言うと、ファンになるほど私は次世代の女子選手のことは分かっていません。国内の雑誌は、怪我からの復帰とか外見のイメージとか、そういうところからストーリー性を持たせるのが好きですよね。
海外からの選手の見え方はどうなのか、昨シーズンの海外記事から、何人か紹介したいと思います。
まずは、国別対抗戦で心躍るフリースケーティングを披露してくれた樋口選手。昨年までは、ちょっと華がない印象でしたが、2016年シーズンと2017年シーズンを比べると、スピード、ジャンプの高さ、回転の速さが全然違う！
華やかさも全然変わりました。
そんな樋口選手を"パワー・ガール"と表した、Golden Skate記事の抜粋訳です。
Japan’s “power girl” Higuchi gears up for Olympic year
日本の"元気娘"樋口は、オリンピックイヤーに向けて準備を整える
By Tatjana Flade 「Golden Skate」17年3月19日の記事より抜粋
浅田真央が引退した後、日本フィギュアスケート界の関心は、次の世代の女子スケーター。樋口新葉はそのうちの一人だ。
2度のジュニア世界選手権銅メダリストは、昨シーズン、シニアに十分値するデビューを飾った。
とりわけ、2017年世界国別対抗戦の演技で力強い演技を披露し、ショートプログラムで71.47点、フリープログラムで145.30点という素晴らしいパーソナルベストを出した。加えて練習では、何本かのトリプルアクセルを着氷した。
By David W. Carmichael [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons
「アシュリー・ワグナーの表現力あふれるショートプログラムが好きです。ガブリエル・デールマンにも感動しました。彼女はとても力強い滑りをします」
次のシーズンには、トリプルアクセルをフリープログラムに入れる予定。また、全体的にもっと強く、パワフルな演技をしたいと考えている。
「トリプルアクセルを組み込むのは、大きなリスクがあるとわかっています。でも、成功すると気分がいいし、挑戦するのが好きなんです」
ジュニア時代から、自分のことを「あきらめない、挑戦する、かわいく、元気に」と描写してきた彼女は、ダイナミックなスケーティングとスピードを自分の強みだと自覚している。
「私のスケーティングはパワフルでスピードがあり、安定していることで知られています。それに、試合に集中できていい結果を出せるのも重要なポイント。だから、全日本選手権で2位になれたと思います。シニアに上がってからは、表現力に力を入れようとしていて、スピードがちょっと落ちちゃったかな」と、3歳からスケートを始めた彼女は話します。
「完璧な演技をするのは難しいです。結果が良くても、自分が望んだような演技ではないことも。私は完璧主義者なのかもしれません。いつでもパーフェクトに滑りたいんです」
しかし、落ち込んでも、高校生の彼女は、立ち直りが速い。「寝れば忘れてしまいます。それか、散歩してリラックスします」
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