ブログの「注目記事」に上がってきた田中刑事選手の「アジアンオープントロフィー2017」翻訳記事を受けて、
「金メダルの演技を訳して、銀メダルの演技を訳さない理由を述べよ」「オリンピック出場枠の争いに、龍樹を入れないのはどういうこと?」というお叱りの声が。
(ウソです。ツイッターやってないので、何の声も届いていません。が、日本のどこかから、念を送られている気がします)
背筋が寒いので、急きょ、銀メダルを獲った日野選手のFS実況を訳させていただきます。いつものように、誤訳は許していただきたい。
日野龍樹「アジアンオープントロフィー2017」FS広東語実況翻訳
今年22歳です。
(観客席の応援団を見て)
ワーオ!観客の様子です。香港の観客に非常に人気がありますねぇ。
準備は整っています。とてもいい感じですね。
演技に注目して見ましょう。
彼も最初に4回転を予定しています。
アイヤー! 倒れこんでしまいました。でも、回転はギリギリ、あと少し。失敗してしまいました。4T。
連続3回転ジャンプ。3LZ +3T。
(ここで、音楽がルックスと合いすぎているものに変わる。ら~り~ら ら~ら♪)
3回転と2回転の連続ジャンプ。3A+2Tのコンビネーション。
后外三周跳。3 Lo
足換えスピン。
フライングキャメルスピン。
(音楽が憂いを含んだ美しいメロディーに変わる。これもルックスに合っている)
ステップシークエンスの時間です。
アイヤー 三周半。トリプルアクセル。転倒してしまいました。
3S! 后内三周跳。
后外三周跳。3Lz。
(音楽が陽気なものに変わり、後半に向けてGOGO! これまたルックスに合っている)
ステップシークエンス。日本の選手はみんな、ステップが上手いですね~。ステップの要素も音ハメも素晴らしい。
2回転の連続ジャンプです。片方は3回転にすべきところでした。
(演技終了)
日本の選手、日野龍樹でした。
今日はちょっと~、(昨日より)調子が落ちましたね、ミッシェル?
(一言もしゃべらなかったが、いたのかミッシェル!!)
ミッシェル:彼は、いつもは高いレベルの力を発揮できる選手なんですが、今日はちょっと緊張してたみたいね。
君の言うとおりだ。本来の彼は、セルフコントロール能力があり、身体能力も高い選手です。
多くの選手が、例えば一つ目のジャンプを4回転にしています。とても難度の高いジャンプです。転倒してしまうと、実際のところ、演技全体に影響が出てしまう選手もいます。
(ビデオでリプレイ)
最初の4回転を見ていますが、ものすごーく緊張しています。
手も足もガチガチです。
(転倒シーンのリプレイ)
しかし、回転数はギリギリ。4分の一、足りないかどうか。回転が足りなかったのは4分の一でしたが、その後で転倒したのは、軸が少々傾いて、着氷するときに立てなかったからです。
最初のトリプルアクセルも、コントロールは悪くありませんでしたよね? っていうか、一つ目のジャンプの失敗の影響は、受けていないんじゃない? これも上出来です。
ミッシェル:ハイラー(相づち)、彼はメンタルもしっかりしていますよ。
いつもの彼なら、身体の巻き込みがもう少し早いです。ああ、これは明らかに、軸が開いています。足を傷めたことがあるせいではないですね。
うーん。彼にしてみると、本当に惜しいだろうね。3回転が一つ欠けて連続2回転になってしまった。
彼を見ていると、今日の状態は、本当にあまり良くないみたいだね。彼を休ませてあげて。ユニバーシアードのときのほうが、よかったよ!マジで。
本人もがっかりしているようですね。理解するのは難しいですが、レベルの高いアスリートは、自分自身に対する要求も高いんです。うまくいかなかったときは、消沈していても、(何が悪かったか)分かっています。
各エレメンツに対して、彼に点数が付けられます。
ミッシェル: 得点が出ました。136.96点。第二位です。
総合得点は207.86点。第二位です。
アジアオープンで優勝したのは、彼のチームメイト 田中刑事です。
がっかりしているようですね。
僕らも・・・つらい(的な話でフェイドアウト)
----翻訳ここまで
【種子島ぴーです】
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
日野選手は、左足を怪我していたのでしょうか? 表彰式では、名前をコールされてから表彰台に向かうまで、ずっと右足だけで滑って行っていました。
そして、私が驚いたのは、エキジビションの演技が終わったあと、ファンに向けて日野選手が投げキッスをしたことです。
投げキッスって、普段からやってないと、自然にできないのでは??
香港まで応援にきてくれたファンに対する心遣いだと思いますが、日本男児も投げキッスができる時代になったのね。なんだか感動。