こんばんは。今年もあと数時間となってしまいましたが、
何かやり残したことがあるようで落ち着かない…
そうです、ケージ・タナカの素晴らしい全日本選手権について、まだ書いていないんです!!
おっと、その前に、ケージ・タナカの同志、日野龍樹選手が引退を発表しました。
今回、全日本選手権の第一滑走として、いきなり大物が登場。
私は、曲(サン・サーンスの「交響曲第3番 ハ短調作品78 オルガン付き」)も含めて、SPのプロが好きなのですが、
滑りがきれいでスピードのある日野選手が、美しい姿勢で氷の上をすーっと移動するのを見て、華やかな気持ちになりました。
曲も、大会の開幕を告げるかのようでしたよね!!
演技を終えた日野選手が拍手をしていて、
自分への拍手であり、会場に足を運んでくれた観客への拍手であり、
大会が無事に開催されたことを寿いで(ことほいで)いるように見えました。
ただ、挨拶が通常より長かったので、「もしかして、これが最後の全日本なのか?」とも…
「この1、2年で引退」とは話していましたが、まだ一年続けると思っていました。
2020年の全日本が、日野選手の演技で始まったことを、私はずっと覚えていると思います。
お疲れさまでした。ありがとうございました。(まだ国体などがありますが)
そして、脚の怪我が心配されたケージ・タナカ。
2年連続4位で、意地と実力と艶やかさを見せてくれました。
【#全日本選手権 男子SP #田中刑事】#フィギュアスケート #figureskate
— スポーツナビ フィギュアスケート編集部 (@sn_figure) December 25, 2020
男子SPの結果はこちら👇https://t.co/1bsbX0sLcP
(写真:森田直樹/アフロスポーツ、長田洋平/アフロスポーツ) pic.twitter.com/MyWFwpHMLi
SPの『ヒップ・ヒップ・チン・チン』は、4回転サルコウが3回転になってしまいましたが、そのぶんステップで大爆発。
大腿筋を十分に生かしたダイナミックで弾力性のある動きに加えて、
表情が大、大、大爆発!!
完全に殻を打ち破っていました。
表情が豊か過ぎて、スクショが取れない!!
プロが撮ったツイッターを埋め込ませていただきます。
衣装も、すごく合っています。昨年のものより、こっちのほうが本人の気持ちにも合っていて、演技を後押ししたのでは?
フリーの『シャーロック』は、テレビの地上波で見たのですが、
画面に映った瞬間「美しい」と、つぶやいてしまいました。
昌磨の演技が近づいていて、緊張で気持ち悪くなっていたのですが、
ケージ・タナカの美しさと素晴らしい演技に見とれて、
しばし忘れてしまいました(笑)
1本目の4回転サルコウで手をついたとき、
2本目で3回転にしたら、がっかりだと思いましたが、
4回転サルコウのコンビネーションをしっかり着氷。
それだけで、私の年末はハッピーモード(笑)
ジャンプにしても、ステップにしても、
全身のバネを活かした動きが、すごく心地いいんです。
曲の行間まで使って演技ができるのは、鍛え上げた大腿筋が生み出す独特のリズム。
ブインブイン、ゆ~らゆ~らと、このような動きが出来る人は、他に見かけません。
コンビネーションジャンプのファーストを着氷した後、
セカンドを跳ぶ前の“ため”も素敵。
他の追随を許さないステップは、
NHK杯のときよりもダイナミックで、今年のすべてをぶつけているように見えました。
しかし、キスアンドクライで「もー、やだ」と可愛くつぶやくケージ・タナカ。
私は聞き逃しませんでしたよ(笑)
2年連続で、全日本選手権4位というのは、これまた偉業だと思います。
四大陸選手権が中止になったのが、本当に残念。
他の国だったら、ミハル・ブジェジナのように、何度もオリンピックに出続けられるのだが…
スケート連盟からのメッセージでは、
「来年はどうなるかわかりませんが、僕自身、まだまだやりたいスケートがたくさんあるので(中略)、新しい自分をみなさんにお届けできるように頑張ります」とのこと。
勢いが衰えることなく、年々進化しているケージ・タナカ。
来シーズンも普及活動は続きます!!