オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

【後半】カーニバルオンアイス、昌磨、大ちゃん、ネイサンレポート

こんばんは。昌磨のフィンランディア杯が始まる前に、カーニバルオンアイス2019の第二部を、ざっくりレポートしたいと思う種子島ぴーです。

 

第二部 1 ヴィンセント・ジョウ

さて、第二部のトップバッターは、誰でしょうか??

観客の期待が高まる中、会場に流れたアナウンスは、「今年の世界選手権で衝撃の表彰台。まちがいなく次の世代を背負う18歳!!」。

 

ああ、ヴィンセントね!!・・・と思ったら、

「ネイサン・チェ~ン」。

 

ネイサンにしては早い登場だなぁ…と思ったら、ライトに照らし出されたのは、ヴィンセント・ジョウ。え゛え゛~

今の空耳? アナウンスの間違い??

 

白いTシャツなんか着てるから、ネイサンに間違われるんだってば!!(笑)

 

曲は『Slow Dancing In The Dark』。

ポポポポ ポポポポみたいな、幻想的な曲に合わせた素敵プロでした。

 

2 宮原知子『グノシエンヌ第一番』

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ブラックの繊細でゴージャスな衣装に身を包んだ宮原選手。

彼女の衣装は、いつもセンスがいいですね。

 

プログラムは、サティの『グノシエンヌ』。

技術を見せる、コンパルソリーみたいな振付のプログラムでした。

基本がないとできなさそうなステップを、丁寧に踏んでいきます。

動きに派手さがないぶん、観客の目が足元に集中する、挑戦的なプログラムだと思いました。

 

3 ハビエル・フェルナンデス『Black Betty』

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昔の映像から

テレビ放送は、平昌銅メダリストの演技をチョッキンとカットする大胆な構成でしたが、ハビは、昔のSP『ブラック・ベティ』。

当時は、勢いでギュインギュイン言わせる演技をしていましたが、今回は軽妙洒脱な大人の演技で魅せていました。

 

正直、ちょっとホッとしましたよ。

実は、ジャパンオープンのハビは、さえなかったんです。

最近、彼女とのラブラブ写真ばかりアップしているので、どーなんだろうと思っていましたが、明らかに練習不足感が…。

 

ブラックの衣装で演じた『ブラック・ベティ』は、ジャパンオープンより体も細く見えて、観客席からも黄色い声援が飛んでいました。

欧州王者は、こうでなくっちゃね。

 

4 メリル・デービス&チャーリー・ホワイト

テレビ放送では、ソチ金メダリストの演技をチョッキンとカットする大胆な構成でした。怒られないの??

メリル・デービス&チャーリー王子のプログラムは、フレンズオンアイスでも演じていた『Lilac Wine』。だったと思う。

ボルドー色の大きな布を使っての演技です。

 

確か、「チャーリーが振り付けたこの作品が、私は大好きです」と、メリルが言っていたような記憶が(不確かな情報です)。

でもって、「EXには冒険が必要。自分で振り付けてはだめよ」みたいなことを、タラソワ女史が言っていたような記憶が(不確かな情報です)。

 

何が言いたいかというと、二人の演技が大好きだし、美しいのですが、何かが足りない気がする……と思う私は、派手さを好むお子様タイプ(笑)。

 

5 ネイサン・チェン『ラ・ボエーム』

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お待ちかねの『ラ・ボエーム』。

全身をノビノビ使って、リンクを浮遊するように動き回るネイサン。

氷の上で自由自在、縦横無尽、自由闊達、如意自在なネイサン。

 

ただ、白黒の既視感は、どーしてもお腹いっぱいなので、

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もう少しパリジャンテイストの衣装にすれば、試合ではさらに点数が上がる気がします。

表現力のジャッジなんて、そんなものなんじゃないかと思う今日この頃。

 

アンコールは、クイクイッと肩慣らしをしてから、新フリー『ロケットマン』のHip Hop調のダンス&ステップ。

 

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私は、ネイサンがお茶目に腰を左右に振るコリオを後ろから見ていたのですが、操り人形みたいで、なかなかかわいーじゃないか!!

おどけた表情の作り方も、自信と余裕に満ちてました。

 

そして、バク宙、カッコよく言えばバックフリップを軽~く、かまします。

足が命のスケーターなのに、怪我が心配じゃないのかな?

ローラースケートを履いてバックフリップをしている映像も公開していましたが、ネイサンは型破りですね。

 

で、注目したのは回転の仕方です。普通のスケーターは、後方に飛んで宙返りしますが、ネイサンは元体操選手らしく、真上に飛んで体を引き付けてから回転する。高い位置で回っているから、余計にかっこいいです。

 

6 紀平梨花『ライオンキング スピリット』

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紀平選手は、ランビ伯爵振り付けの新作『ライオンキング』。

上品さと野性味を併せ持った彼女にぴったりの、のびやかなコリオです。

ランビ伯爵は、スケーターの伸びやかさを引き出すコリオがうまいですよね。

 

ただ、衣装がなんともトゥーマッチ(ニックさん風に書いてみました)。

装飾がゴテゴテしすぎているし、額にバンド、髪にはリボン、首にはペンダント、スカートヒラヒラということで、どういう作品だかわかりにくかったです。

 

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アンコールは、新SP『ブレック・ファースト・イン・バクダッド』。

音をすばらしく拾ったステップなのですが、私はこの曲のサビの音が苦手なんです。キーッてなっちゃうのは、私だけかしら?

 

7 高橋大輔『アリーナ破壊』

もー、めちゃくちゃです。

さいたまアリーナが壊れちゃいました(笑)

 

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イナヅマを引き連れて現れたような大ちゃんのオーラと迫力に、ものすごい歓声と悲鳴と手拍子です。

アクセルがパンクして、静かな曲でスピンに入ったとき、2秒くらい静かになりましたが(笑)、
またまたゴォォォォと盛り返して、もう何が何だか・・・

 

とにかく、今ここでこの演技が見られてよかった!! お願いだから演技終わらないでー!!という時間でした。

 

演技後、手のひらを下に向けてノドをカットする「やばいダメだ」のゼスチャー。しかし、観客の興奮は収まりません。

 

「フェニックスを滑ったら、体力的にアンコールは無理」と事前に宣言していましたが、会場も司会もアンコールを催促する手拍子であおります。


「ですよねー、わかります。不死鳥は完全燃焼の後も、よみがえるぅぅ」みたいなMCが入って、ボロボロヨレヨレの不死鳥さんがリンク中央へ。

 

アンコールは、フリー『ペール・グリーン・ゴースト』のステップです。

リショーさん振り付けの、このコリオもかっこいいー。
リンクの疾走感が半端ないです。

 

そして、大ちゃんの背後から風が吹いていると思ったら、会場にシェリル・ムラカミさんが来てたのね!!
ショーの途中に、客席に入ってきた人たちをみんなが振り返って見てたけど、あれかな?

シェリルさん、全日本にも来てほしいな。

 

8 アリーナ・ザギトワ『バッド・ガイ』

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ザギトワ選手のEXは、『バッド・ガイ』。

盗作問題のあった出だしの部分は変更されて、スマホを使った演技になっていました。

真っ赤なセーターとお団子ヘアがキュートです。

 

しかし、平昌オリンピックの金メダリストをしても、大ちゃんに破壊された直後のリンクで演技をするのは大変だったのか、ファーストジャンプで珍しく転倒してしまいました。

 

アンコールは、ジャパンオープンで素晴らしい演技を見せた『クレオパトラ』のステップ。

ポテッテテッテッ ポテッテテッテッのリズムにあわせて、赤いセーターとシニヨンのザギトワ選手、かわいかったです。

 

9 宇野昌磨『See You Again』

昌磨については、先日、記事にしちゃったのですが、もう一度リピートしましょう(笑)

この豪華な面々の中にあって、大トリは宇野昌磨でしたよ!!

 

よーし、昌磨、大ちゃんの熱気に負けるなー!!

グレスピかましてくれ~!!

と、膝の上の荷物を床に下して手拍子をかまえたところで、

 

「みなの者、お静かに」といった雰囲気で、両腕を上げて、すっとリンクに立つ昌磨。

会場が静まり返り、『See You Again』のピアノのイントロが流れます。

 

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しっとりと『See You Again』を堪能したいところではありますが、

どうにも気になった、 不思議色のグリーンのシャツ。

背中の大胆な刺繍が、唐獅子牡丹風なんですよね。

 

昌磨にしては、珍しい衣装。この感覚は、欧米人デザイナーって感じですね。

もしかして、グリーンのシャツは、ここから着想を??

See You Again (feat. Charlie Puth)

 

最近、『See You Again』を滑る機会が多いように思いますが、「表現に力を入れたい」という昌磨のコメントと関係あるのかな。

 

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見る人の琴線に触れるような、細やかな手の動きと視線。

一方で、天空を背負うように滑るスケールの大きなスケーティングは、なんだか心をわしづかみにされました。

 

演技後は、さざ波のような拍手が鳴りやまず。

そして、「プリーズ、ショーマ ウーノ」のアナウンスと共にアンコール。

 

シャツのボタンをはずして袖をまくり、くるっと首を回しながら出てきた昌磨。

おや~力仕事でもするんですかい??

 

そうです、するんです!!

アンコールはもちろん、グレイト・スピリット来たー!!

♪タタッタッタ タッタタッタの打楽器が響き、♪ドンドドンド ドンドトンドのリズムと共に、「キャー」「ひゃー」と悲鳴が起きて、みなさんトランス状態に!!

 

一滴のエネルギーも残すまいと、全力でステップを踏む昌磨。

相当、力が入ってますね。入りすぎです。

出だしでつまづきかけかけたことも、一応、ご報告しておきましょう(笑)

 

私も、今日一日のエネルギーをすべて発散して帰ろうと、全力で手拍子。

あー、気持ちよかった!!

 

 

先日も書きましたが、演技が終わると、手を胸の前に追いて、ぴょんと一回転。

 

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そして、ペコリ。

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かわいー、このお辞儀の仕方、かわいー。

ジャンプの跳び方を確認したようにも見えましたが、このお辞儀を昌磨スタイルとして、グレスピのときに、いつもやってほしい。

 

10 フィナーレ『TOKIO』

フィナーレは、「2020年の東京オリンピック・パラリンピックを選手たちも応援~」という内容のアナウンスがあったので、

フレンズオンアイスのパクリ?演技が始まるのかと思いましたが、意表をついて、沢田研二歌唱による『TOKIO』。

最初に登場したのは、島田高志郎くんだったと思いますが、高志郎くんが沢田研二の『TOKIO』を知ってるわけないよなー、などなど思う。

 

それよりも、うちの昌磨さんがフィナーレに出てこないことのほうが気がかりで、、、(笑)

そうしたら、私の大好きな衣装に着替えて出てきてくれたんです!!

あ~、リクエスト出しておいてよかったー。(☜出してません)

 

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そういうわけで、ざっくりレポートと言いながら、けっこう長々書いてしまいました。

曲名とか間違いがあちこちあると思いますが、突っ込みを入れながら読んでいただければ幸いです。

おやすみなさい!!