こんばんは。21時頃帰宅してヨーロッパ選手権男子SPを見始め、
整氷タイムにご飯を食べて、衝撃の大どんでん返しもあって、
もうバタバタ。疲れ切った種子島ぴーです。
今夜の主役は、うれしい誤算のこの方。
さて、誰でしょうか???
ヘーイ、ベイビー。
俺だよ、俺!!
そうなんですよ!!
ショート1位は、元欧州のおしゃれ番長 ミハル・ブジェジナなんです!!
明日も仕事なので、試合をざっくりテキトーに振り返ってみましょう。
第4グループまででトップに立っていたのは、
ドイツの皇帝ポール・フェンツ。27歳。
そうだ、彼を忘れていましたよ。
大柄で、存在感抜群。
4Tの加点2.17 3Aの加点1.98と
なんかいろいろと揺るぎない感じで、80.41点。暫定トップに躍り出ます。
そして、第5グループ。
第一滑走は、イスラエルの英雄アレクセイ・ビチェンコ。
2016年には銀メダルを獲得。
イスラエル初のメジャー大会メダリストです。
私は、すべての動きに力を込める感じの、彼の演技が好きです。
高いオープニングの3Aはキレキレ。
ステップアウトした4Tで、78.27。
ちょっと残念でした。
続いて、ジュベールの弟子アダム・シャオ・イム・ファ。
ジャンプをすべて失敗してしまい、24位。
しかし、フリーに進出できる最後の一人になったので、
フリーで4回転ジャンプをばんばん跳んで見せてくれるかもしれません。
と、ここで会場から黄色い声援が飛び、元欧州のおしゃれ番長ミハル・ブジェジナ登場!!
今日のミハルは、ほんとーに、かっこよかったよー!!
冒頭の4S+ 2Tを決めて、会場がキャー!!
美しく流れる3F。3Aに入る軌道も素敵。
ラファ組特有の美しいスピン!!
89.77でトップに立ちました。
「銅メダルでもいいから、表彰台に乗ってほしい」と、期待が高まりました。
続いて、動きがかっこいいアレクサンダー・セレスコ。
4回転はないものの、すばらしい演技で9位に。今後、注目の若手です。
次は、イタリアのダニエル・グラスル。
リショーさん振付の前衛的なモーツァルト『レクイエム』で注目されているジュニアです。
4L +3Tを決めて、転倒したものの4Lzも跳んだし、
スピンはすべて独創的だし、トップに立つかと思いました。
が、回転不足を取られて76.61で6位。
グループ最終滑走は、ロシア選手権で諸先輩方を震撼させた、
ジュニアのアルトゥール・ダニエリアン。
すでに大人気で、名前がコールされると「いぇーい」という歓声が。
ファンが若めか??(笑)
動きがとにかくキビキビしていて、生命力にあふれている印象。
キレキレすぎる4Sを決め、84.63でまたしても3位につけた16歳。
第5グループが終わって、ブジェジナ兄貴がトップをキープ。
第6グループ
第一滑走は、優勝候補のアレクサンドル・サマリン。
大砲4回転ルッツのコンビネーションに入るスピードが、すごい。すごすぎる。
この入りのスピードは、ちょっとないと思う。
壁に激突したら再起不能だと思うけど、それくらい命かけてると思うと、なんか感動。
しかし、4Lzは単独に。
続く4Tも大転倒で単独に。
その瞬間、サマリンの表情にも「終わった」感が。
74.77で13位。うーむ。
ここで、期待のアリエフ登場!!
スタート位置についてから、女の変な叫び声がして、気が散った様子。
ジーマは神経質なんだから、やめてほしいぞ!!
しかし、今日はびっくりするほど落ち着いていて、跳ぶ位置に狙いを定めてからの、惚れ惚れするような4LZ+3Tで加点 2.11。
続く4Tも、とてもとても落ち着いて、タイミングを計ってからジャンプ。
3Aは、ハンドダウン判定でしたが、減点は最小限。
高得点の予感で、ルカ兄貴も大満足。
アリエフが優勝かもね!!
しかーし!! 結局、冒頭の4回転ルッツも3Aも回転不足を取られて、テクニカルポイントが減っていく~
トップを確信していた二人は、低い点数と2位という順位に、キスクラで苦虫をかみつぶしたような表情に。
そこへ、さわやかなアルプスの風が吹いて、美しい二人が登場。
会場の声援が大きくなりました。
ランビ伯爵の憂いを含んだ横顔から、
足の怪我が心配されるデニス・ヴァシリエフス。
冒頭の 3F+3Tは成功したものの、
足に衝撃が伝わっていることが見ていてわかりました。
3Lzは、ふんわり素敵。
そして、演技中は苦しそうでも、終わればこの笑顔。
演技後にランビ伯爵が、すごく拍手をしていたから、大変な状況だったのでしょう。
スピンとステップはオールレベル4で80.44。
5位に付けています。
まだ、ミハル・ブジェジナがトップのままだ!! と喜んでいたら、
おーーっと、まだこの人がいましたよ!!
金メダル候補の筆頭ケヴィン・エイモズ。
ところが、ところが、冒頭の4Tで大転倒。
続くジャンプは、パンク。
ルッツとのコンビネーションの要素が抜けてしまいました。
最後の3Aも、大転倒。
これは!!
ケヴィンの繊細でもろい部分が、全部出てしまったような展開に。
それでも、誰も予想していませんでした。
ケヴィンが、26位でフリーに進めないなどということは!!
えぇぇぇぇぇー。ショックすぎる。
ケヴィンは号泣。
会場も騒然とした空気に。
そんな、変な雰囲気の中でスタートしたモリス・クヴィテラシヴィリ。
4S +3Tはきれいに決まりましたが、
4Tで激しく転倒すると、
客席から「あああああー」という重苦しいうめき声が。
こういう気づかいのないナチュラルな反応は、最近では珍しいかも。
みんなケヴィンの重い空気を引きづってるな。
しかし、4位という表彰台が狙える位置に付けています。
最終滑走は、マッテオ・リッツォ。
選手紹介の時から、なんとなく元気がありませんでした。
しかし、衣装はネイサン監修かと思うようなこちら。
ひげを生やして、スタートでニヤリ。
アリエフともども、脱美少年を目指しているのか??
冒頭の4Tはなんとか耐えた。
3Aは大きく加点。3L+3Tは、セカンドが両足着氷に見えました。
悪くはない演技でしたが、なんとなく元気がないマッテオ君。
79.07で7位です。
表彰台がなくはない位置なので、フリーで攻めてくれると面白くなるのですが。
というわけで、SPを終えてトップ3は、
1位 ミハル・ブジェジナ 89.77
2位 ドミトリー・アリエフ 88.45
3位 アルトゥール・ダニエリアン 84.63
混戦になっています。
今回は、テクニカルが厳しかった気がします。
厳格なのか公平なのか。
あ、コントローラーは日本の岡部由紀子さんだ。
テクニカルスペシャリストはAnnemie de PRETERさん。
10位ぐらいまでが団子状態なので、誰にでも優勝を狙うチャンスがありそう。
- なんとなーく、アルトゥール・ダニエリアンが優勝しそうな予感が(笑)
- しかし、もちろん、私が優勝してほしいのは、アリエフです!!
- そして、ミハル・ブジェジナにメダルを持ち帰ってほしい!!
おやすみなさい!!