オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

おどかさないでよ、昌磨!!スケートアメリカSP

ひゃー。始まりました、グランプリシリーズ第一戦。スケートアメリカの初日です。

 

いきなりドラマがありすぎて、泣いたり、うっとりしたり、おびえたり(笑)、疲れた~

 

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途中で、何度も思いました。

「やっぱり、グランプリシリーズはいいなー♪」って。

テレ朝有料配信も、購入してよかったです。

 

ここから先はネタバレがあるので、夜の放送を見る人や結果を知りたくない人は、引き返してくださいな。

 

さてさて、男子SPの第一グループは、ヴィンス、ジミー・マ、ミハル番長、ナム君、ダニエリアン…

あれ、佐藤選手の姿がない?! 駿君、駿君は?

肩の負傷で直前に棄権したのか??と、うろたえる私。

 

昨日、自分でブログに書いておきながら勘違いしていましたが、駿君は第二グループのトップ滑走です。

第一グループが一人少ないのは、棄権したサムソノフ君の枠でした。

 

動揺している私を置いて、試合はどんどん進みます。

昌磨以外は、カツカツ書いていきます。

 

第1滑走は、ヴィンセント・ジョウ。

『ヴィンセント』より『Starry , Starry Night』。

 

スタートから表情が 穏やか。 4T+ 3Tをすっきりと決め、いきなり 19.31をゲット!!

 今シーズンのヴィンスは、リバイバルプロということもあって、早くからすごく仕上がっていて、表情や指先にも神経が行き届いています。

 

以前、インタビューで「自分と同じ名前の曲なせいか、心地いい」と話していました。本当に気持ちよさそうに滑ってます。4回転サルコウも決めて、アクセルは着氷が乱れたものの、素晴らしい演技。

100点超えるかと思ったけど、サルコウで回転不足を取られていました。

 

とにもかくにも、すごい演技でスケート・アメリカは、幕を開けました。

後続の選手に、プレッシャーを与えたと思います。

そして、後続の選手を応援している私にも(笑)

 

ジミー・マは、実はキャラが苦手だったのですが、今日の演技は、いきなり4 T +3Tを綺麗に飛んで、「やるなぁ!!」。

前髪をちょんまげみたいに結んでいましたが、ゴムが落ちて減点されるんじゃないかとハラハラしました。

途中、自分で取って持って滑っていたけど、それはオーケーなのかな。シェルバコワやセメネンコが、衣装チェンジするイメージ?

彼もパーソナルベストを大きく上回る、すばらしい演技でした。

 

次は、ミハル・ブジェジナ。プロは、リバイバルの『Baby Did a Bad Bad Thing』です。

前に、この曲を滑った大会の直後に、優勝は逃したけど赤ちゃんが生まれたよなぁ…と思ったら、客席にあのとき生まれた娘さんが!!ご家族も来てる!!

これが、ラストシーズンなのか?! と思うと、ジーン。

鍵となる4回転サルコウは3回転に。本人も残念そう。

 

次はナム君。曲は『ホワイトレジェンド』 by IKUKO KAWAI。

曲のイメージから、かなり遠い衣装を着ていたのが謎ではあった。

しかし、4回転サルコウ+2Tをぴたっと決めて、トリプルアクセルも決めて、最近のナム君ではない!! って言うと失礼ですが、前半はすごかったです。

 

続いて、ロシアからただ一人、重責をになって派遣されたダニエリアンの『ドンファン』。彼も、怪我に苦しんでいます。がんばれー

 

しかし、ジャンプが…すべて成功しなかったのと、コンボが跳べなかったのが痛かった。

でも、最後までスピードが落ちないのは、若さでしょうか。ステップとスピンはオールレベル4でした。

キスアンドクライで落ち込むダニー。フリーがあるよー!!

 

しかし、ダニエリアンがリンクから引き上げるときに、会場にスター・アンドリュースを紹介するビデオが流れたのは、いかがなものか。と思いました。

 

試合はどんどん進んで第二グループへ。

あー、駿君がリンクに出てきた。

よかった、よかった、良かったー。ほっとして脱力。

 

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そこへ、昌磨が映って、再び緊張(笑)

おー、昌磨、顔がよすぎるぞー。

6分間練習の昌磨は、何やら思案しながら滑っていましたが、かわいい、かわいい、かわいいとしか言いようがないビジュアル。どーにかしなさい(笑)

 

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リンクから上がった昌磨は、ステファンにお手手をつないでもらって、エッジカバーをつけてました😍

 

さぁ、第一滑走は、駿君の『ヴィヴァルディ四季』。がんばれ~

肩が心配でしたが、いきなり4 T+3 T 。着氷が乱れましたが、すごいです。

続いて、4回転ルッツを3回転みたいに決めてGOE 1.34。やるなぁ。

 

惜しくも、アクセルで転倒。飛び上がる瞬間から軌道が心配だったけど、肩は大丈夫だったかな? 

キスクラでも、肩が痛そうにしていましたが、すばらしい演技でした。左肩が動かせないみたい。

 

続いて、アダム・シャオ・ヒム・ファの『ダースベーダー』。

最近のアダムは、表情がとてもいいですね。自信の表れなのか、スケートを楽しんでいるからか。

惜しいことに、得意のジャンプが全部決まらず、トリプルアクセルは、踏切で滑って跳べませんでした。

「高難度ジャンプをプロに入れると、こういうことがあるから怖いなぁ」と、昌磨のことが心配に…

でも、ステップは最高!! 表情もいいし、スピードもあって、観客から大喝采でした。

 

続いてもフランスチームから、ケヴィン・エイモズ。

怪我で、練習を開始したのが8月の終わり。ジャンプを跳び始めたのは9月からということで、ケヴィンとは思えないジャンプ。着氷に足が耐えられない感じで…

途中、演技を止めてしまうのではないかと思ったシーンが2度ほど。

心が折れかかっているのがわかりました。

 

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でも、会場の拍手と声援で気持ちが戻ってきたのか、最後は入魂のステップ。

演技を終えて、号泣。泣きながら、「メルシー」って言ってました。

フランス杯の昌磨を思い出して、私も号泣。

ケヴィンは、キスアンドクライで「絶対にすぐまた戻ってくるからね」と言って、手で♡を作ってました。大丈夫でしょう!!

 

涙を拭いていると、昌磨が登場。

きゃー、助けて~

 

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しかしながら、いい表情です。

 

さぁ、いきましょう。最初は4回転フリップ!!

エッジを内側に倒してからの・・・ふんわ~り2回転。

ひゃー!!

 

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反射的に椅子から立ち上がって、部屋の隅に逃げる私。

とても座っていられません。怖い。怖すぎる…

 

続いて、軌道を見据えてからの~4T おぉ!! からの~3T。

おぉぉ!!

前代未聞の美しい4T+3Tさんで、加点が2.71。会場からどよめきと拍手が。

 

しかし、まだトリプルアクセルが残っているから安心できない。

怖い。怖すぎる…

が、すーーーっと流れるように決めて、GOE2.63。

 

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マジですか?

安心して椅子に戻って座る私(笑)

アクセルを着氷した瞬間も、『オーボエ』の世界にひたっているのがすごい。

 

今日の昌磨は、最初のジャンプに失敗しても、とても落ち着いていて、スピンもステップも確実に仕留めていきました。

なんだこの安定感は。

 

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さんざん私をおどかしてくれましたが、得点は、予想より高い89.07。

そうでした。昌磨は、スケーティングスキルが高いし、『オーボエ』の世界観が一貫しているので、曲の解釈も高評価。

 

となると、「最初のフリップは、せめて3回転にならなかったのか?」と、贅沢なことを考える私。

 

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そして、キスアンドクライで、昌磨がステペンにしゃべるしゃべる(笑)

眉間にしわを寄せて、完全にバイリンガル風じゃないですか。

「メイビー」「メイビー」言うてますやん🤣

 

「2、3年ぶりに4T+3Tが跳べたからハッピー」って昌磨が言って、ステペンが昌磨の膝をポンポンってしたのと、

ステペンが「トゥマロー」って言って、昌磨が「イエス」って言ったのは聞き取れました。

 

はー、昌磨、お疲れ様~。私もお疲れさま~。ショートは心臓に悪いです。

ぐったりしていると、ダニエル・グラッスルが登場。

 

先シーズンのコリヤダ君の残像が浮かぶチャレンジングなプログラム『ホワイト・クロウ』は、少し動きがきれいになっていて、これもありかな…と期待。

が、今日はジャンプが不調だったようです。鼻血が出ていたようですが、転倒したときに鼻は打っていなかったと思います。疲労でなければいいのですが。

独特の表現で注目されてきた選手なのに、セカンドマークが低いのは残念でした。

 

ラストは、王者ネイサン。

でも、始まる前から、いつものネイサンじゃなかったですね。

スタートの位置を気にしたり、集中しきれていないふうでした。

終わってから、「やっちまったー」って感じでしたが、「弘法も筆の誤り」。

フリーで、ぶっちぎってくると思いますし、シーズン初戦でミスをしたら、以降は二度としない人だと思います。

と言い切るくらい、ネイサンを信頼している自分に気づくのであった(笑)

 

そういうわけで、SPで昌磨は2位。

 

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1位 ヴィンセント・ジョウ 97.43

2位 宇野 昌磨 89.07

3位 ジミー・マ 84.52

4位 ネイサン・チェン 82.89

5位 佐藤 駿 80.52

ネイサンが巻き返してくると思うし、ヴィンスの『グリーンデスティニー』もまた圧巻だと思います。

昌磨は、最高難度の『ボレロ』を、どう試合運びしてくるかが楽しみです。


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