こんばんは。今日の東京は、すてきな風が吹く気持ちのいいお天気です。
さて、初めて生で昌磨の『グレイトスピリット』を見たとき、
体中の血が逆流するような興奮を覚えて、伝説のプロになる予感がしました。
生で見た宇野昌磨新EX「Great Spirit」は、予想を超える破壊力!! 伝説のプロになる予感。 - オオナゾコナゾ
今、アーミン・ブーブレのライブ演奏を聞きながらこのブログを書いていますが、
音楽だけ聴いていても気分が高揚します。
が、完全に音楽に飲み込まれています(笑)。
昌磨は、この強烈な音楽に飲み込まれることなく、
さらにプラスアルファでパワーを加えている。
なんてすごいことなんだ!!って、改めて思いました。
さて、スポーツ24ロシアの記者が、昨シーズンを振り返って、珍しい・ありふれていないプログラムベスト5を上げています。
Фигурное катание программы сезона. Пападакис Сизерон, Павлюченко Ходыкин, Уно, Самохин - фото, видео
その中に、昌磨のグレスピも入っていたので、Googleさんと共に訳します。
昨シーズンのありふれていないプロBEST5
『マトリックス』、ヴィソツキー、フランスチームのエアロビクス
フィギュアスケートの全プログラムのほぼ半分は、同じ音楽で演じられています。
ムーランルージュ、ショパン、カルメン、ハレルヤ…。
振付家のダニール・グレイヘンガウスは、冗談めかしてこれらの作品を「安心と信頼の定番曲」と呼んでいます。
しかし、時にはスケーターとそのコーチはそれらに飽きて、他の曲や解釈に挑戦します。
それは、みんなにとってハッピーです。
つまり、選手たちは快適さと慣習から抜け出て挑戦ができ、振付家は、使い古された曲に何か新しいものを吹き込もうと悩む代わりに、新鮮な空気を吸って深呼吸します。
Sport24は、終了した今シーズンで、最も印象的で目を引く5つのプログラムをまとめました。
5位。ダニエル・サモーヒン『Horses are finicky』
ダニエル・サモーヒン(イスラエル)のショートプログラム「Finicky Horses」
今シーズンのプログラムの中で、最も「ロシア風味」なフォーマンスでした。
これを行うには、ロシア語で歌っているロシアの歌を選択し、偉大なロシアのダンサー バリシニコフの動きを感じさせる演技をする必要があります。
サモーヒンは、ヴィソツキーの歌を聞いていた父親のもとで育ったことを認めました。父親は今、彼のコーチです。
心理学者のフロイトは、これを「投影」と呼びますが、父から息子へ受け継がれたものについて、彼は穏やかに説明します。
「私が幼い頃、父がヴィソツキーを聞いていました。一緒にミハイル・バリシニコフが出演している映画『ホワイトナイト』を見て、プログラムにしようと決めたのですが、モダンなバレエを含んだプログラムになるだろうと考えました。
大きなリスクがありましたが、私は本当にこの曲『Horses are finicky』(荒くれ馬)が好きです。
私は、スケートに新しいものを取り入れるのが好きなので、この力強い曲を選びました」と、グランプリフランス大会で語りました。
残念ながら、クリーンなプログラムを演じることはできませんでしたが、
ジャンプが失敗しても、サモーヒンは強いロシアのエネルギーを放っていました。
私たちは、外国のアイスリンクで、おなじみのかすれたロシアの声(ヴィソツキー)を聞くことができて、うれしかったです。
ウラジーミル・ヴィソツキーは、ソ連の詩人でシンガーソングライターだった人です。ロシア語の歌詞入りの曲で滑るのは珍しいだけでなく、ヴィソツキーは、旧ソ連の人たちにとっては特別な歌手だそうです。
この曲は、映画『ホワイトナイツ/白夜』の中で使われ、傑出したバレエダンサーであるミハイル・バリシニコフが、クラシックではなく現代的なバレエを躍っています。
私はバリシニコフの踊りとバレエ映画が好きなので、この作品も見ましたが、『Horses are finicky』を踊る場面は圧巻です。
時々、バリシニコフの踊りと昌磨の滑りに同じような本能的な強さを感じることがあるのですが、バリシニコフはプライベートが何なので(ぼかし)、今まで触れずにきました(笑)
ダニエル・サモーヒンはイスラエル人ですが、家族はソビエト出身だそうです。
4位 坂本花織『マトリックス』
今シーズンの女子のプログラムには、多くの珍しいものがありました。
女子シングルの人気が沸騰しているのも、無駄ではなかったようです。
たとえば、紀平梨花の『ブレックファースト・イン・バクダッド』、ザギトワの『クレオパトラ』、トゥルソワの『ゲーム・オブ・スローンズ』など。
それでも、やはり最もひと味違っていたのは、坂本花織のフリー『マトリックス』でした。
「ありふれていない」のは、曲と曲の解釈だけではなく、フェイクレザーを取り入れた衣装や、映画の中の「マトリックスコード」を思わせる演技のパターンです。
花織は、この曲の感情を強調して滑っています。“愛”を描くのではなく、システムと戦う人間の強さを描いています。
これは、今の時代に、超高難度要素と戦わなければならない、女子シングルスケートの状況を象徴しています。
いやー、ここまでは知りませんでした。
私の『マトリックス』に対する読みの浅さにびっくりです。
第3位 宇野昌磨『グレイトスピリット』
3位は、宇野昌磨(日本)のショートプログラム『グレイトスピリット』。
シーズン始めの宇野昌磨は、とち狂って自分を見失っているように見えました。
彼は、あえてコーチの元から立ち去り、フリーでは「私は一人で踊ります(ダンシングオンマイオウン)」という歌詞が挿入された音楽を選択しました。
ショートでは、鋭いがメロディラインのないアーミン・ヴァン・ブーブレの『グレイトスピリット』で参加し、ジャンプの失敗も多かった。
しかし、どうやら彼が呼び出した“グレイトスピリット”は、彼にこたえて全日本選手権に勝つ力を授け、全力でこの驚くべきプログラムを演じたとき、どのような利益がもたらされるかを示したのです。
訳解説(私が言ってるんじゃありません!!)にお笑いの要素が入っていますが、そこはまぁ(笑)
昌磨が、自然界から精霊を呼び出すようなイメージは面白いですね。
確かに、『グレイトスピリット』には、明確なメロディラインがないです。エーエーエーエア~という、セリフみたいなものはありますが(笑)
メロディラインがあるように感じるのは、昌磨自身がメロディになってるってことですね。
それにしても、昌磨のためにこの曲を選んだシェイ=リーンは、つくづくすごい。
第2位 パブリチェンコ&ホジキン『Tron:Heritage』
ダリア・パブリチェンコ&デニス・ホジキンのフリーで、彼らは、映画「Tron:Heritage」のサウンドトラックを使用しました。彼らが2010年代初頭の映画から音楽を選択したのは、これが3回目です。
以前彼らは、『グレイト・ギャツビー』、ショートで『クラウドアトラス』を演じて、ジュニア世界選手権で優勝しました。ノスタルジックな曲を選ぶ傾向が続いていました。
一方、今回はDaft Punkのトラックを使っていて、傾向は違います。
しかし、ポイントは音楽だけではありません。二人は、振付と音楽を独自に解釈し、珍しいアプローチをしていることにおいて、際立っています。
百聞は一見にしかず。これは本当に珍しいプログラムと呼ばれるものです。
「 百聞は一見にしかず」と言われても、日本ではこの演技が見られる映像がなかなかありません。
乗りの悪い音楽とコリオが、独独の世界観を持っている作品です。
1位 パパ&シゼ『フェーム』
ガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロン(フランス)のリズムダンス『フェーム』。
多くの人がパパダキスとシゼロンが、今年のリズムダンスで何をするかに興味を持っていました。
そして、4度の世界チャンピオンは、ファンの期待に応えました。
うなり声のようなクラシックなフリーと違って、リズムエアロビクスとディスコ、パステルカラーの衣装で、明らかに忘れられないパフォーマンスをしました。
最初に目にしたときから、人々は興奮しました。新しい時代の幕開けという人もいれば、恐怖に感じた人もいました。
このプログラムは、シーズン当初、二人に幸運をもたらしませんでした。
ツイヅルのミスと、無敵というステータスの喪失。しかし、確かに、このプロに無関心のままでいられる人はいませんでした。
このプロは、飛び道具的な強さがあります。
が、見慣れてきたときのリスクも大きいと思いました。
しかし、トップに君臨し続けると、冒険してみたくなるのだと思います。
個人的には、欧州で負けた後、世界選手権までにこのリズムダンスに何か要素をプラスしてくるのではないかと、楽しみにしていたので残念です。
以上、あくまでもロシアの一記者の視点からの意見ですが、
気づかなかった視点もあって面白いので、訳してみました。