オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

浅田真央杯も是非!!“バーチャル”フレミング杯大成功。

こんにちは。私にしては早起きして、ペギー・フレミング杯を観戦した種子島ぴーです。

史上初のバーチャル・フィギュアスケート競技会として開催された

第3回ペギー・フレミング杯は、大成功だったと思います。

演技を見ている感覚としては、たとえばチャレンジ・カップのような派手さ控えめの大会を見ているのと変わりませんでした。

 

まずは、ペギー・フレミングさんから、大会の主旨などについての説明あり。

 

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ジャンプの要素が多すぎる最近のフィギュア競技会にあって、

4回転ジャンプを排除し、9つのエレメンツを芸術性にポイントをおいて採点します。

これまでは、アクセルジャンプも禁止だったのかな?

今回はオーケーでした。

 

男女の区別がないのも特徴的です。

確かに!!ジャンプがなければ、採点基準は同じにできるのかも。

 

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演技には、「シグニチャー・ポーズ」「シグニチャー・ムーブメント」という、特徴的な動きやポーズを入れる必要があります。

「シグニチャー」というのは、観客とコネクトし、印象を残す動きで、

例をあげると、ジェイソン・ブラウン選手のスパイラル、昌磨のクリムキン、ネイサンのスプレッドイーグルやバレエジャンプ、羽生選手のハイドロなどです。

 

ティム・ドレンスキーとジェイソン・ブラウンが、大会に向けての期待や抱負を話しました。

 

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参加者全員の表情が、とてもいいのが印象的です。

演技前に、出場者が作品や見どころ、シグニチャー・ムーブメントについて説明します。

 

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樋渡知樹選手の演技は、表現が光っていました。

ルパン三世のサントラ盤のいつもと違うバージョン?敵役の曲と説明していた気がしますが、違ったかな。

興味ある方は調べてみてくださいな。

 

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フットワークや細かい動きが、コミカルで個性的でした。

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開脚から

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立ち上がります。

 

ジョーダン・モラー選手のチャップリンも、とても印象的。

映画『独裁者』の有名な演説をバックに滑るんです。

斬新じゃないですか?

 

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演技中に転倒した選手は、一人もいませんでした。

というか、転倒したビデオを送った選手はいませんでした(笑)

見ているほうも、安心して演技を楽しめます。

 

ジャンプの回転不足やクリムキンイーグルでぐらっとした選手は見かけました。

カムデン・プルキネン選手によれば、「3回演技を撮影して、毎回ベストな演技のつもりで滑ったけれど、毎回、演技の細部に違いが出る。どの演技を選ぶかも、勉強になった」と。

 

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映像は、どの選手もクリアで、きちんと撮影されていました。

リンクサイドのお父さんが映った選手や、撮影している人が映りこんでいた選手もいましたが、リアルな大会ではリンクに人がたくさんいるので、それもいいかも(笑)

 

今後、バージョンアップしてほしいのは、観客の参加目線かな。

たとえば、ストリーミング配信を見ながら、

  • 拍手マークを付けられるとか
  • チャットを書き込めるとか、何かあると選手に反応を届けられます。 

また、演技が終わると採点結果が映し出されるのですが、

何がどうなってこーなのか、私はよくわかりませんでした。

 

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やや唐突に表示される点数

点数が出る前に、もうワンクッションあるとわかりやすいかな。

解説は、進行役の一言コメントだったので、

実況解説者がいるといいのかもしれません。

 

芸術性を重視した大会なので、スター・アンドリュー選手は、

「腕をきれいに動かそうとか、感情をこめようと考えました。私のシグニチャー・ムーブメントは、スパイラル、スプリットジャンプ、ユニークな腕の動きです。ほかの選手のシグニチャー・ムーブメントで好きなのは、ジェイソン・ブラウン選手のスパイラルです」と。

 

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ジェイソンのシグニチャー・ムーブメントの一つ

優勝者は、ジェイソン・ブラウン選手です。

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順位表はこちらです。

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バーチャルトロフィーセレモニーもありました。

 

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優勝したジェイソンは、2年連続の受賞。

「リアルとバーチャルと両方の大会で優勝できて、エキサイティングでめちゃめちゃうれしい」とコメント。

顔をくしゃくしゃにして喜んでくれるジェイソンを見ると、「この人は真にいい人だ」と感じます。

 

来年も出場すると約束していました。

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アイ プロミス!!

本当に素敵な大会でした。

選手が全員楽しそう、うれしそう!!

日本でもバーチャル競技会があったら、参加したい選手はたくさんいると思います。

 

荒川静香さんは、スケート連盟の役職があるから動きにくいかな?

安藤美姫さんなんかは、実行力ありそう。 

個性的な演技や哲学性に重点を置いた採点をする「町田樹杯 」なんかもいいですね(笑)

 

でも、日本でペギー・フレミングのような実績と美、優雅さを兼ね備えた人となると、浅田真央杯かなぁ。

 

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勇気と美しさに挑戦する大会。

以前、ちょっとありましたよね。

アジア各国から選手が集まる「スケートジャパン」の第30回を記念し、テーマに沿って自由に演技する特別種目が創設され「浅田真央杯」と名付けられた。

 テーマは「未来」。浅田さんはジャッジ席に座り、各選手が思い思いの衣装や小道具を用いて表現する姿を約4時間半にわたって審査した。

(日刊スポーツより)

これは、大会in大会だったから、

独立した大会として浅田真央杯があるといいな。

参加者をひきつけるネーム・バリューと魅力もあると思います。

バーチャルなら、大会運営費用も抑えられるので、どうでしょう?

 

今回のペギー・フレミング杯のバーチャル大会の成功で、

後に続く大会が出てきそうですね。

大会が中止になって、どんよりしている選手のカンフル剤の役目もすると思います。

フィギュアスケートの発展のために、バーチャル競技会は必要だと思いました。


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