こんばんは。ロシアのプレシーズン・テストスケートSPを見終わった種子島ぴーです。
女子のSPは、エテリ残留組vs.プルシェンコ移籍組の対決に、
緊張して吐きそうになりました(笑)
それは、まぁ置いておいて、男子SPですよ!!
予想を超えて素晴らしかったのは、サマリンでした。
誰もが知っているロシアの民謡(『トロイカ』『コロブチカ』?なんだっけ、この歌??『ポーレシュカ ポーレ』でした!!)で、厳かな野心的なプログラムを滑りました。
有名な曲なのに、ボレロのような単調さもあり、
演じるのが難しそうなプログラムですが、新たなサマリンを見せてくれました。
そして、先ごろ、「4回転ルッツが4回転ループと同じ得点になってしまう」というルール改正がありました。
のちにこのルールは撤廃されたわけですが、
「サマリンの大砲得点源である、4回転ルッツのコンビネーションの威力が落ちてしまうのではないか?」と懸念していました。
が、なんとサマリンは、4回転ループと3Tの大砲コンビネーションに加えて、
4回転ループも入れてきましたよ。
なんというアスリート精神。なんという攻めの姿勢。
私は、心からサマリンを尊敬しました。
そして、昨シーズンの世界ジュニアを征したアンドレイ・モザレフ。
ロックバージョン?!の『トッカータとフーガ』
sodeness(part2) by Enigma feat.Anggun に乗せて
完璧に近い滑りで、シニアでもトップグループに入れることを立証。
これはオリンピツク代表に絡んできそうです。
「今回のMVPは、モザレフだな」と思ったところで、
ちょっと待ってくださーい!!
大トリのミハイル・コリヤダ登場!!
(コリヤダ君の演技は1:16:15ごろ、インタビユーは2:23:01ごろ)
https://www.youtube.com/watch?v=pTG8mZdhVlQ&feature=emb_err_woyt
以前のコリヤダ君であれば、こういう場面では崩れます(泣)。
しかし今回は、ミーシン師匠とタッグを組んで、
精神的に安定しているのが、見ていて明らかでした。
『Let's get loud』のThe Baseballsバージョンに乗せて、
衣装のカラーは今どき見ない深緑ではあるが
指先まで神経が行き届いた、完璧な演技を見せました。
高さのある冒頭の4T+3T。
すごいスピードで入っていったトリプルアクセルから、ツイヅルへ。
3回転ルッツの美しい姿勢と高さもカムバァァ~クッ!!
メンタルの弱さから、「持てる力の2割も出せていない」と言われてきたコリヤダ君。
彼のノーミスの演技を最後に見たのは、いつでしたっけ?
グレイト、ゴージャス、アンビリーバブルな演技に、
私はもう、拍手、拍手、拍手でした!!
フィニッシュと共に、本人もガッツポーズをして、雄たけびをあげました。
おめでとう、コリヤダ君!!
グレイト、グレイト、カムバック!!
「この若者は帰ってきました!!」(by解説)
まだSPしか見ていませんが、欧州選手権王者、世界選手権表彰台に、
名乗りを上げたレベルに見えました。
実は今朝、チーム_ミーシンのトレーニング風景を見ました。
↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=wQUHPc3qINs&list=WL&index=15&t=0s
36分くらいある映像ですが、興味深くて見入ってしまいました。
この映像からまず感じることは、
ミーシンコーチの指導のすばらしさです。
こう言っちゃなんだが、コリヤダ君、もっと早く移籍してもよかったのでは?
もちろん、「チェボタリョーワコーチとチームのみんなには、温かい感謝の念しかない」とコリヤダ君は言っておりました。
一方で、「20年も同じコーチの下にいたので、『なぜこんな間違ったやり方を続けていたのだろう』と、新しい環境で気づくこともある」とも話していました。
ミーシンコーチって、80歳近いのに、
氷の上を精力的に動いて指導するんですね。びっくりしました。
ミーシンの「ミーシャ」呼び(コリヤダ君に)も新鮮。
そして、コリヤダ君、とても楽しそうに練習していました。
チームに同じレベルの選手がたくさんいて、
モチベーションが上がっているとか。
よかった。本当によかった!!
明日は、話題のフリー『ホワイト・クロウ』で、
天才バレエダンサー ヌレエフを演じます。
とてもとても楽しみです。
ドリームオンアイスも、盛り上がっていることでしょう。
誰かブログにアップしてくれているかな? 明日の朝、見てみよう。
おやすみなさい。