こんばんはー。ロステレコム杯でコリヤダ君が優勝し、
あ~なんかしあわせ~な種子島ぴーです。
副鼻腔炎による不調⇒手術⇒休養⇒復帰の遅れ⇒コーチ変更…と、
ここまで長い道のりでしたね。
「あきらめてしまうのでは」と思った時期もありましたが…大化けして戻ってきました。
おめでとう、コリヤダ君!!!
さて、本日の男子フリーを駆け足で振り返りますと、
まずは6番滑走のエフゲニー・セメネンコ。
SPは7位でノーマークでしたが、4T、天まで届くような4S、
3A+3T、3Loと、すごい勢いで加点付きのジャンプをガンガン跳んでいきました。
後半も、3A、3F+1Eu+3S、3Lo+2Aをコンプリート。
全体で2クワド、7トリプルを決めて、177.36。
シニアのお兄さんたちに宣戦布告です。
この素晴らしい新星を育てた師匠はどなた?
「ワシじゃよ、ワシ!!」とばかりに、カメラの前で急にマスクをはずす、ミーシン巨匠。
わかりやすい人だなぁ(笑)
この後、最終グループに入りまして、第一滑走は、ジュニア世界選手権チャンピオンにして、これまたシニア初年度。
「逃げません、守りに入りません」のアンドレイ・モザリョフです。
フリーの『ハーモニカの男』、ほんといいですね。
4回転フリップのタイミングが合わず、2回転になりましたが、
その後はノーミスで4回転2本を決め、スピンもステップもオールレベル4.
独特のコリオを表現して、存在感もバツグンです。
180.68.総合でトップに躍り出ます。
ここで、私が好きなドミトリー・アリエフが登場。
イル・ヴォーロ『L'IMMENSITA リメンシータ』の、希望に満ちているはずなのに陰鬱なメロディーが流れます。
♪独りではない。独りではない。限りなく大きな空の下のどこかに、私を愛する人がいるだろう~♪
怪我から復調の途中で、ジャンプの調子は、引き続きよくありません。着氷は乱れがちです。
しかし、意地でも転倒しないジーマ。ヨーロピアンチャンピオンの意地!!
動きが大きく自信と誇りに満ちていて、胸熱です。進め、ジーマ!!
しかし、ステップシークエンスの後半に失速。
あ゛―――レベル2ですと?? 何てことするんだ、ジャッジのみなさん!!
リンクを引き上げてきたアリエフを抱き寄せてキスすると、視界から消えたルカ兄貴。
わかりますか?
次のイグナトフの滑走に向けて、ものすごい勢いでリンクの反対側に走る兄貴。
実はものすごく俊足です!!
アリエフフリーは、175.49。この時点で総合2位。うーん、表彰台は厳しそう。
でも、いまできるすべてを出したような演技に、私もさわやかな気分です。
イグナトフは調子悪し。暫定総合4位(雑なまとめですみません)
【追記11/24】
イグナトフは、3本の4回転ジャンプを決め、フリップがパンクした以外は、ジャンプはしっかり着氷していました。
ただ、疲れていたのか、スピードがとても遅く、ステップからも何の感情も伝わってこない演技でした。
音楽は、ドラマチックな『Je suis malade』なのに、どうしたのでしょうか?
滑り終わって、息が出来ないほどになっていたので、スタミナの問題か病み上がりか…。4回転を3本決めたのに点数が思いのほか低く、ルカ兄貴は不満そうでした。
ここで、何やら念力を送るミーシン巨匠。
コリヤダ君の登場です。
エネルギーも注入するミーシン巨匠。(ツボ押し?)
SP3位から、演じますは『ホワイトクロウ』。出だしの表情がさらに芸術的になっていました。
静ひつ。という言葉が浮かびます。
山の中の清らかな泉。
他の人が演じたら、そんなに特徴的な曲じゃないと思うんです。
主旋律は、コリヤダ君のしぐさです。
そして、ジャンプもすばらしい。
単独の4回転トゥなんて、当代随一の高さでした。
最後のスピンの時から、拍手と歓声がすごかったです。
フィニッシュでは、リンクの外から演技を見まもっていた振付のアベルブフも、コリヤダ君と一緒にポーズを取っていました。
そして、リンクを引き上げる時に、コリヤダ君が腕を広げて一つ大きく息をするんです。
それが、物語の世界から抜け出すしぐさのようで、とてもすてきでした。
キスアンドクライでは、振付のイリヤ・アベルブフを「一緒に座らんかい」と招き入れるミーシン巨匠。
優勝を確信したのか、お祭りさわぎのキスアンドクライ(笑)
コリヤダ君のプログラムコンポーネンツは、ダントツです。
188.55で、暫定トップになりました。
続きましては、SP2位のペーター・グメンニク。
私は、彼が優勝する予感がしていました。
曲は、『オペラ座の怪人』です。
ファーストは、4S+2T+2Loの3連ジャンプ。珍しい構成です。
が、直後に、なぜか、なんでもないところで転倒します。
何かあったのでしょうか? 動揺しているようで、後続の4回転サルコウでも、すごい衝撃の転倒。大丈夫なのか??
「これで終わってしまうのか??」と思われましたが、後半も、3A+3T、3Lz+3Loと、難しいジャンプを決めていきました。
見事な精神力です!!
フリーは5位で、泣きそうな表情でしたが、総合では暫定2位!!
思わぬ結果に笑みがこぼれます。
最終滑走は、SP1位のモリス・ケヴィテラシビリ。
ロシア勢が大半を占めるロステレコム杯で、ジョージア代表のモリスが、すんなりと優勝させてもらえるのでしょうか?
そして、深くお詫びしたい。
フリーで崩れると予言したモリスですが、すばらしい演技でした。
むしろ、全出場者の中で、プログラムを最もミスなく滑ったとも言えます。
SP後の暴言をお許しいただきたい。
曲はプッチーニの『トスカ』。
4S+3Tのスーパースタート(解説談)で、プログラムを始めます。トリプルアクセルの着氷もゴージャス(解説談)。4T+2TもGOE2.47。
とてもとても落ち着いて、曲をゆったりと表現しています。
失敗と言えば、4Tの激しい転倒くらい。
これはもう、優勝ですね!!
解説者も「センセーショナルな演技でした。ジョージア出身のスケーターとしては、グランプリレベルの大会で、初のメダル受賞者です。そのときは銀メダルでしたが、それよりいい色かもしれません。銀以上、金なのでは」的なコメント。
SPでコリヤダ君を6点、引き離していますからね。たぶん、本人も勝利を確信。コーチのお二人も、勝利を確信。
が!!しかし!!
あ~れ~(涙)。 セカンドマークがなんだか低くて、フリーは4位でした。
ん~? むむむ??
12点以上、コリヤダ君と差がついてしまい、SPの貯金は帳消しに。
「あー、はいはい」といった感じで、投げやりに拍手をするグレイヘンガウス氏。
そんなわけで、総合順位は、
金 ミハイル・コリヤダ
銀 モリス・クヴィテラシヴィリ
銅 ペーター・グメンニク
私の予想は、そんなに遠くなかったと思います。