オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ロステレコム男子SP。コリヤダ君、アリエフGOGO!!

こんばんは。東京は一転して、冷たい風が吹いています。

さて、昨夜のロステレコム杯は、ご覧になりましたか?

 

私は、コリヤダ君とアリエフが出場するので見逃せなかったものの、

なんとなくデジャブというか、メンバーが同じなので、

ロシアカップの延長みたいで緊張感はありませんでした。

 

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観客ありだが、人数制限あり?!

 

今回のグランプリ大会は国内開催ということで、

スケートアメリカならネイサン・チェン、チャイナカップならボーヤン・ジンと、

優勝が目に見えているところが、例年のエキサイティングさに欠けるところです。

改めて、国と国との競争って、大きいんだなぁと。

 

とはいえ、優勝が見えにくいのがロステレコム杯。

突き抜けた人がいないというよりも、「全選手のレベルが高い」とも言えます。

 

とはいえ、優勝候補の筆頭は、ミハイル・コリヤダ君です。

 

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巨匠ミーシンの秘密の呪文(アドバイスとも言う)に力を得て、

安定感を取り戻しつつ、新境地も開いています。

 

コリヤダ君、調子良さそう

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最終グループの第一滑走は、コリヤダ君。

オープニングはコンビネーションジャンプの予定でしたが、

4回転トゥループに変更して失敗。

 

しかし、続くトリプルアクセルは、パンクしたかと思うくらい余裕があり過ぎました。

 

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もしかしてコリヤダ君、4回転アクセルも跳べちゃうんじゃないのか??

 

コンビネーションの着氷とかステップとか、ひやっとした場面もありましたが、

全体的には滑り込んでいる印象。

前グループまでのトップだった、イグナトフよりも

テクニカルは及ばなかったのですが93.34で暫定1位に。

フリーでトップに立つ可能性は十分あります。

 

見てるだけでわくわくするモザリョフ

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アゼルバイジャン のウラジミール・リトヴィンツェフを挟んで、最近見逃せないアンドレイ・モザリョフが登場。

曲は、『Sadness(PartⅡ)』by Enigma。

冒頭の4回転フリップは、教科書に乗せてもいいくらいの完璧なジャンプ。

簡単に跳んだので、4回転に見えませんでした。

 

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決して守りに入らないモザリョフとゴゴレフコーチ。

コンビネーションも4回転ですが、4Tでオーバーターンしてセカンドが1回転に。

コンビネーション成立せず。

 

アクセルは、重心が後ろにかかって冷やっとしましたが、

動きにキレがあり、スピードも速くて流れがあります。

今シーズンのモザリョフは、見ていて本当に楽しいです。

洗練されていて小悪魔的で、わくわくするようなプログラムです。

86.01で6位ですが、フリーで巻き返してくると思います。

 

優勝か?!ペーター・グメンニク

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ここで、シニアから転向したペーター・グメンニクが登場。

プログラムは、音楽、コリオともに野心的な『ムーンライト・ソナタ』by Hidden Citizensです。

 

身長が伸びても、ジャンプをきっちり調整してきたグメンニク。

体の使い方も、身長が伸びる前と同じく、大きくて神経が行き届いています。

 

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3A、 4回転サルコウ、ルッツとループのコンビネーションを完璧に決めて、

パーフェクトな演技でトップに躍り出ました。

最近、怪我の治療してましたよね?? すごすぎます。96.26

 

ここで思わぬ伏兵が!!

結論から言うと、SP1位は、前回のロステレコム杯7位のモリス・クヴィテラシビリ。

モリスファンの方々には申し訳ありませんが、

彼は、エテリ組に属しているものの、突出しない選手だと思っていました。

と言っても、ヨーロッパ選手権2020では銅メダルを獲得したのですが、不動のジョージア代表ではあるものの、表彰台の真ん中に立つイメージではないな、と。

 

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しかし、昨夜は、冒頭に4S+3Tを慎重に決めるビッグスタートから…

3A、4Tも決めて、「どうしちゃったんですか?」と問いかけたい気分でした。

 

音楽のチョイスもいいですね。ジャック・ブレルの『アムステルダム』。

試合後のインタビューでは、「長い準備期間でしたが、ようやく試合に出て自分を表現できてうれしかったです。うまくいってよかったです。プログラムの背景にあるストーリーは、長い航海の末に陸に上がって楽しんでいる水兵です。舞台はオランダのアムステルダムです」

 

ジョージア代表ですが、生まれも育ちもモスクワだそうです。

私はてっきり、ジョージアからトレーニング場所を求めてエテリのところに来ているのだと思っていました。

 99.56でSPトップです。

 

あぁ~アリエフ~

最終グループの最終滑走は、ドミトリー・アリエフ。

現ロシアチャンピオンにして欧州王者。伯爵だが子爵だか男爵だか風の衣装も決まっています。

 

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コンビネーションジャンプと4回転トゥを決めたあたりまでは、イケる!!

 

と思ったが!! ああぁジーマ~

 

後半はスピードが落ちていき、

トリプルアクセルでオーバーターン、ゆっくり目のスピンはレベル3。

 

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「なんとなく不安定な感じだなぁ」と思っていたら、

ステップでバランスを崩し、動きが止まったかと思いました。

なんと、ステップレベル2ですよ!!

89.62で5位。

ルカ兄貴が「まぁまぁまぁ」と慰めていたので、怪我の影響なのか?

 

しかし、このままでは終わらないと思います!!

特に、同門のイグナトフには絶対に負けるわけにはいかないはず。

 

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余談ですが、「大山式」も、いろんな意味で復活(笑)

 

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ということで、現在の順位は団子状態です。

1位 ケヴィテラシヴィリ 99.56

2位 グメンニク 96.26

3位 コリヤダ君 93.34

4位 イグナトフ 91.82

5位 アリエフ 89.62

6位 モザリョフ 86.01

 

私の表彰台予想は、

金 ペーター・グメンニク

銀 ミハイル・コリヤダ

銅 クヴィテラシビリかモザリョフ

 

本当は、アリエフに表彰台に乗ってほしいが、

ショートを見る限り、フリーのスタミナが心配です。

モザリョフは、フリーでも攻めてくると思うので、

もしかして、メダルいけるかも。

クヴィテラシビリは、フリーでのパーフェクトな演技を見たことがないので‥。

 

面白い試合になってきました。


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