こんばんは。
いよいよ始まりました、ネーベルホルン杯!!
北京オリンピックの出場枠ゲットの最後のチャンスをかけて、各国代表が競うスリル満点の大会です。
残るオリンピック出場枠は、男子シングル7名、女子シングル6名、ペア3組、アイスダンス4組です。
大会エントリー表で、名前の横に「N」という印がついている人は、
オリンピック枠を目指す人ではなく、普通に大会に出る人です。
ところが、「N」がついている人が、とても少ないんです。
ということで、公式の発表では、
男子シングルの出場者32人中26人が、
オリンピックチケット7枚をめぐって戦います。
主な顔ぶれは、
・米国のヴィンセント・ジョウ
・フランスのアダム・シャオ・イム・ファ
・恐ロシアのマーク・コンドラチュク
・オーストラリアのブレンダン・ケリー
・ドイツのポール・フェンツ
・カナダのロマン・サドフスキー
・韓国のシヨン・リー
女子シングルでは、38人の出場者のうち34人が、
オリンピックチケット6枚をめぐって戦います。
主な顔ぶれは、
・米国のアリサ・リュウ
・スイスのアレクシア・パガニーニ
・ポーランドのエカテリーナ・クラコワ
・オーストラリアのカイラニ・クレイン
女子は、ロシアや日本、米国に強い選手が固まっているためか、
実に多くの国が、出場に望みをかけてエントリーしています。
ペアでは、参加16組のうち13組が、残り3枠を競います。
狭き門ですねー。
アイスダンスは、参加21組中17組が、残り4枠をかけて競います。
こちらもかなり狭き門です。
そんな、考えただけで緊張するネーベルホルン杯の男子SPが、本日行われました。
ドイツ(?)のライブ配信が、映像が進んだり止まったりで、ちゃんとは見られなかったのですが、かなり接戦、激戦な感じです。
現在の暫定順位は、
1 Vincent ZHOU 米国97.35
2 Adam SIAO HIM FA フランス89.23
3 Brendan KERRY AUS 85.89
4 Gabriele FRANGIPANI イタリア83.11
5 Mark KONDRATIUK 恐ロシア81.48
6 Vladimir LITVINTSEV アゼルバイジャン80.54
7 Sihyeong LEE 韓国79.95
8 Roman SADOVSKY カナダ 76.10
9 Basar OKTAR トルコ 74.77
10 Burak DEMIRBOGAトルコ73.56
11 Paul FENTZ ドイツ 73.32
イタリアのフランジパーニとトルコのデミルボガ(?)は、「N」マークがついているので、チケットを狙っていない人ということで、合っているのかな?
米国のヴィンセント・ジョウが、頭一つ抜き出た演技で、100点に迫る勢い。
気持ちよさそうに、歌うようなSP『ヴィンセント』を滑ってくれました。
これは、ほっとしました。
コーチを変えたフランスのアダム・シャオ・イム・ファは、先日のロンバルディア杯で見て、ジャンプ以外の動きが美しくなっていて驚きました。
今大会も、ダースベーダーの力強い滑りで観客を魅了しました。
オーストラリアのブレンダン・ケリーは、さすがの存在感。
ここ一番にぴたりと決めていく姿に、ちょっとほれぼれしました。
今回、私を一番緊張させたのは、ロシアのコンドラチュク選手でした。
粗削り節な面に一層磨きがかかって、
ベテラン選手の中に混じると、動きが小さく粗く見えて、心配しました。
ちょっと緊張していたみたい。そりゃそうだ、何かあったら帰国できないもんなぁ(笑)
ドイツのポール・フェンツの順位が気がかりです。
ジャンプの転倒が響いたものの演技がよくないわけではなかったので、
フリーで巻き返してくるものと期待しています。
そうはいっても、点差を考えると、気がかりは気がかりですが。
SPなので、現時点では、勝敗の行方はわかりません。
フリーで順位が入れ替わると思います。
とはいえ、演技後の選手の表情が、いろいろなことを物語っている試合でした。
ほっとして、胸に手を当てたヴィンス。
にっこりにこにこのアダム。
しまったーという表情のリー。
目が離せない大会です。