こんばんは。いよいよ今日から、ヨーロッパ選手権。続いて四大陸選手権が、エストニアのタリン、トンディラバ・アイスホールで開催されます。
モリス・クヴィテラシヴィリ選手のインスタより、素敵な街並みの様子。
エストニアのコロナ感染者数も、グラフで見る限りは、うなぎ上り。
エントリー名簿には、オリンピックに出場する選手もいますし、
オリンピック選考での悔しさをバネに実力を見せつけてほしい選手も含まれています。
本音を言えば、ヨーロッパ選手権でウイルスが集められた後に(語弊があると思いますがすみません)、同じ会場で四大陸選手権があるのは、とてもとても不安です。
誰もコロナに感染しませんように!! それだけです。
アイスダンスのパパ&シゼやイスラエルチームは、コロナ感染を避けて大会を辞退しました。そういう選択もありだと思います。
ヨーロッパ選手権は、1800年代からやっていて歴史が長いので、欧州王者の称号は、四大陸王者より威力があるように個人的には感じています。
なんと、今大会は、第114回らしいです。
前回の男子欧州王者は、ドミトリー・アリエフ。今シーズンは、残念ながら…選抜されていません。前回女王のコストルナヤの姿もありません。複雑な心境です。
また、ミハイル・コリヤダ君は、足の怪我によって棄権し、モザリョフが補欠出場。
マッテオ・リッツォもスケート靴のトラブル(?)か何かで棄権となりました。
というわけで、男子で私が注目しているのは、
- 今シーズンで引退が予想されるミハル・ブジェジナ(チェコ)
- ケヴィン・エイモズ(フランス)の怪我後のオリンピック前の復活度合い
- ニカ・エガーゼとモリス・クヴィテラシヴィリのエテリ門下のジョージア組。特にグランプリ大会に突如出場したニカ・エガーゼの真の実力やいかに。
- 怪我から復活して国内選手権で優勝。オリンピック団体戦に出るポール・フェンツ(ドイツ)
- ダニエル・グラッスルとガブリエル・フランジパーニfromイタリア
- デニス・ヴァシリエフス(ラトビア)の素晴らしいプログラム
- ロシア新王者となったマーク・コンドラチュクがオリンピックに出られるのか。
- ロシア選手権で3位になったのに出場メンバーに選ばれなかったモザリョフの大爆発が見たい。
- エフゲニー・セメネンコがコンドラチュクを抜き返して、ロシア№1だと示せるか。
女子は、トゥルソワとシェルバコワに注目。特にオリンピックはシェルバコワで決定なのか。トゥクタミシェワのチャンスは消えたのか…。
この場にいないトゥクタミシェワは、圧倒的に不利ですが。
そして、アイスダンスには、エテリの娘ダイアナ・デイビスとグレブ・スモルキンが参加。二人は、ロシア選手権で2位に入り、大びっくり!!
このままオリンピックになだれ込むのではないかと物議をかもしていますが、ヨーロッパの審判の判定やいかに??
しかし、ワリエワ、トゥルソワ、シェルバコワを引き連れての参加なので、審判がどう出るかは不明です。
そして、アイスダンスでは、スペインのオリンピック代表がついに決まります!!
拮抗する二つのチーム(これこそ真の拮抗)、オリヴィア・スマート&アドリア・ディアスとサラ・ウルタド&キリル・ハリャヴィンが、
フィンランディア杯、スペイン選手権、ヨーロッパ選手権の3本勝負の合計点で、オリンピック1枠を競っています。
なんとシンプルで公平なセレクション。現時点では、オリヴィア・スマート&アドリア・ディアスがリードしていますが、欧州選手権で最終決着となります!!
このような野次馬根性も観戦意欲に欠かせませんが、普段、グランプリ大会で見られない欧州の選手たちが見られるのが、ヨーロッパ選手権の楽しいところ。
「fromモナコ公国」とかコールされると、「おぉ」となります。
フィギュア人口が少ないためか、国別の代表選手は何年も同じことが多く、「今年もまた見られた」とうれしい再会もあります。
そんな、ヨーロッパ選手権ですが、「いろんな大会が続いたので、ちゃんとチェックしていない」という私のような方も多いと思います。
ISUの紹介レターを斜めに訳すので、ご一緒に付け焼刃で直前予習することにいたしましょう。
ISUレター概要
ISUヨーロッパ選手権2022は、ヨーロッパのトップスケーターたちにとって、オリンピック前の最後の事前テスト。
ヨーロッパ最高のスケーターたちは、エストニアのタリンで1月10-16日に開催されるヨーロッパ選手権に参加するべく準備中。この試合は、北京オリンピックに向けて彼らの滑りをテストする、最後の主要な機会です。
タリン市が大会のホストをするのは、2010年に続いて2度目で、2015年と2020年のジュニア世界選手権のホストも務めています。コロナの影響で2021年のヨーロッパ選手権はキャンセルされましたが、再び大会が開催される運びとなりました。
今回で114回目です!! 37の加盟国・地域から、男子シングル34人、女子シングル37人、ペア22組、アイスダンス29カップルが参加します。
前回の欧州チャンピオン、ペアのロシアのアレクサンドラ・ボイコワ、アイスダンスのビクトリア・シニツィナ、ニキータ・カツラポフが参加し、タイトル保持を狙います。
男子シングル部門では、グランプリイタリア大会の銅メダリスト、イタリアのダニエル・グラッスル(SB269.00)が、前回大会の4位から順位を上げようとしています。
前回大会の銅メダリストジョージアのモリシ・クヴィテラシヴィリ(SB266.33)は、11月のロステレコム杯での優勝に引き続き、大会での成功を目指します。
フランス王者のケヴィン・エイモズと2013年の本大会銅メダリスト、チェコ王者のミハル・ブジェジナも、表彰台を目指しています。
他には、ラトビアのデニス・ヴァシリエフス、ヨーロッパ選手権デビューとなるロシアの新王者マーク・コンドラチュク、同胞のエフゲニア・セメネンコ、2020年のジュニア世界選手権王者のアンドレイ・モザリョフ(最後の最後に、練習で怪我を負った2018年の世界選手権銅メダリストミハイル・コリヤダの代わりに出場が決まりました)がいます。
女子では、今シーズン前半のグランプリ大会での見事な演技に続いて、ロシアのライジングスター カミラ・ワリエワが、ヨーロッパ選手権デビューでの優勝を狙います。
彼女は、複数の4回転とトリプルアクセルを武器に、シーズンベストであり現在の世界最高得点である272.71をたたき出しました。
彼女のライバルは、主にチームメイトです。2021年の世界選手権女王であり、2020年のヨーロッパ選手権銀メダリストのアンナ・シェルバコワ(SB236.78)、2021年世界選手権そしてヨーロッパ選手権の銅メダリストであるアレクサンドラ・トゥルソワSB232.37)。二人とも、4回転ジャンプを備えています。
他には、グランプリイタリア大会の銅メダリストであるベルギーのレオナ・ヘンドリックス、アレクシア・パガニーニ(スイス)、ゴールデンスピンの優勝者アナスタシア・グバノワ(ジョージア)、ポーランドのエカテリーナ・クラコワ、そして、エストニアの希望の星エヴァ-ロッタ・キリバスとニーナ・ペトローキナがいます。
ペアの戦いで注目されるのは、2021年の世界選手権王者アナスタシア・ミーシナ&アレクサンドル・ガリアモフ。彼らは、これがヨーロッパ選手権のデビューです。グランプリ2大会で金メダルを獲得し、直前のロシア選手権でも金メダルを獲得し、タリンに乗り込んできます。SBは、227.28です。
この二人に対抗するのは、SB216.96を持つ前ヨーロッパ王者のアレクサンドル・ボイコワ&ドミトリー・コズロフスキー(ロシア)。
そして、二度のヨーロッパ選手権優勝者であり、現時点までのシーズン最高得点228.49を持つエフゲニア・タラソワ&ウラジミール・モロゾフ(ロシア)です。
何組かのペアは、できるだけ表彰台に近づきたいと考えています。
チャレンジャーは、ドイツのミネルヴァ・ファビエンヌ・ハーゼ&ノーラン・ジーゲルト、オーストリアのミリアム・ツィーグラー&セヴェリン・キーファー。
スペインのローラ・バルケロ&マルコ・ザンドロンも、何かを残したいところです。
アイスダンス部門では、ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シズロンの棄権を受けて、ロシアのビクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツラポフ(ロシア)が優勝候補筆頭です。二人は、グランプリ2大会で優勝し、SB215.44を出しましたが、怪我のためにロシア選手権は棄権しなければなりませんでした。
2019年のヨーロッパ選手権銅メダリストであるシャルレーヌ・ギニャール&マルコ・ファッブリ(イタリアSB208.88)、4度のヨーロッパ選手権メダリストであるロシアのアレクサンドラ・ステパノワ&イバン・ブーキン(ロシアSB202.18)も、表彰台を狙います。
他には、NHK杯の銅メダリストであるドイツのライラ・フィアー&ルイス・ギブソン、2021スケートカナダの銅メダリストであるスペインのオリヴィア・スマート&アドリア・ディアスと同じくスペインのサラ・ウルタド&キリル・ハリャヴィン、新世代のダイアナ・デイビス&グレブ・スモルキンがいます。
(文中のSBはISUグランプリ大会とチャレンジャーシリーズのみ)
以上です。 なんとなく予習できましたでしょうか(←自分に向けての言葉)。
欧州選手権はどこで見られるのか
CS放送で見られるみたいですが、CSが見られない私はどうすればいいのか。
YoutubeのISUページ(いま普通に見れてます❤ブロックなし?)
Men Short Program | ISU European Figure Skating Championships 2022 | Tallinn | #EuroFigure - YouTube
いつもフィギュアをlive配信してくれているlive.qq.com方面にお邪魔するか、そんなところを予定しております。