オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

グランプリ開幕:世界が昌磨とかおちゃんに注目

こんにちは。スケート・アメリカの開催が明後日に迫り、

出場するスケーターが続々と米国入りしているというのに、

完全に出遅れている種子島ぴーです。

 

やばい、まずい

 

今回のグランプリシリーズのシングル部門では、

世界が宇野昌磨と坂本花織という現世界王者二人に注目していることが、

いろいろな記事からわかります。

グランプリ大会の動画にも、昌磨とかおちゃんの画像を使ってくれています。

 

スケート・カナダ

NHK杯



二人とも、まぐれではなく実力で世界王者になっているので、
アイスショーやジャパン・オープンでの演技を見る限りでは、
今シーズンも視界良好のようです。

順位はともかく、出場する大会では、常に優勝候補として見られるでしょう。

 

ここで、私と同じく、グランプリシリーズの事前チェックがすんでおらず、

どーも落ち着かないというみなさんとご一緒に、
付け焼刃でグランプリシリーズの全体像を確認しておきたいと思います。

 

Nick McCarvel記者によって、olympics.comに掲載された“グランプリ大会下調べ”をざっくりと意訳します。

Figure skating season: Preview, stars to watch and 2022-23 schedule

 

氷上に戻ってくるのは誰?

2022-23シーズンの事前チェック:新しいオリンピックサイクルは、興味深く、たくさんのお馴染みの面々でスタートします。


現世界チャンピオンの宇野昌磨と坂本花織は、氷に戻ってきます。

そのほかの注目すべきトップスケーターと、2022-23年の主要なフィギュアスケートイベントのスケジュールに触れます。
By Nick McCarvel

 

さぁ、新たなオリンピックの4年サイクルを始めましょう。

2022年の北京冬季オリンピックが終了してから約 8カ月、2026 年ミラノ・コルティーナ・オリンピックまで 3 年ちょっとなりましたが、

世界最高のフィギュアスケート選手たちが、ポストオリンピックシーズンの試合に戻ってきます。


スケート関係者にとってこのシーズンは、言うなれば移行期であり、新しいことに挑戦する時期です。

多くのISUチャレンジャーシリーズ大会や、その他の小規模な大会がすでに開催されていますが、
10月、11月に開催されるグランプリシリーズ6大会の最初の大会であるスケート・アメリカ(マサチューセッツ州ノーウッドで10月21日から始まる)が、
主要競技会の本格的なスタートとなります。

 

シーズンは、まず、12月にトリノで開催されるグランプリファイナル(各部門上位6人・組のみが参加)で一つ目のクライマックスを迎え、
次に世界で最も頼もしいフィギュアスケートの観客を有する日本がホストとなる埼玉での世界選手権(3月)が、二つ目のクライマックスになります。

 

注目すべきビッグネームは誰ですか?引退したり、怪我をしたり、休養している人は?新進気鋭の選手は?
このシーズンプレビューでは、すべてを解き明かします。

 

ここで、昌磨の映像が入ります。

【宇野昌磨特集;第二のスケート人生が始まったように感じています】

 

世界王者 宇野と坂本が、今季、戻ってくるトップスケーターをリード

誰が参加して、誰が欠場するか?
まずは、現世界チャンピオンの日本代表、宇野昌磨選手、坂本花織選手を含む、今シーズンもリンクで見られる選手から触れましょう。


二人とも、フランスのモンペリエで開催された世界選手権で優勝する数週間前に、北京オリンピックで銅メダルを獲得しています。

 

■坂本のメジャーシーズンのスタートは、5回目の出場となるスケート・アメリカです。彼女はスケート・アメリカで、銀メダルを2度獲得しています。

■宇野昌磨は、その1週間後のスケート・カナダで、メジャーシーズンをスタートさせます。
二人とも、11月に母国で開かれるNHK杯で、観客をわかせる予定です。

 

■アメリカのペア アレクサ・クニエリムとブランドン・フレイザーも、世界選手権で優勝した勢いを継続することを目指しています。

 

■しかしながら、オリンピックと世界選手権のチャンピオンであるアイスダンサーのガブリエラ・パパダキスとギヨーム・シズロンは、シーズンを欠場する決定を下しました。フランスのマスコミには、数年先まで、「あらゆる可能性は残されている」と話しましたが。

 

■クニエリムとフレイザーは、挑戦者へ広く門戸の開かれたペア部門のトップですが、世界銀メダリストである日本の三浦璃来と木原龍一も、グランプリシリーズに登場します。

 

(以下、概要のみ)

■羽生結弦とネイサン・チェンは、シーズンに登場しません。

■ペアのオリンピックチャンピオンである中国のウェンジン・スイとハン・コンも、グランプリ大会への参加を予定していません。

■アンナ・シェルバコワを含むロシアとベラルーシのスケーターは、ISUの国際大会への参加を禁止されたままです。

 

 

米国の10代イリヤ・マリニンは、大ブレイクスルー目前

羽生は、オリンピックで前人未踏の4回転アクセルを着氷することを目指していたが、二度のオリンピックチャンピオンは、フリーで試みて失敗しました。

17歳の米国人イリヤ・マリニンは、現ジュニアチャンピオンである新進気鋭のティーンエージャーです。

シニアとして初のフルシーズンを戦っており(昨年の世界選手権では9位でした)、9月のUSインタークラシックで史上初めて4回転アクセルを成功させ、歴史をつくりました。

 

ジャンプを成功させたことがニュースの見出しを飾りましたが、マリニンはすでに、宇野を含むスケート界のトップから注目されています。宇野は、今月初めのジャパンオープンで彼と戦った後、「僕の新たな目標になるかもしれない」と話しました。

 

紀平とテネルの復帰への道のり

怪我はしばしば、フィギュアスケートにおいて、望まれざる影響を与えます。このスポーツは、トップ選手に非常に多くの身体的負担を要求するので、

■現オリンピック銀メダリストの鍵山優真は、足の怪我でグランプリシリーズを欠場します。

■同国の樋口新葉は、疲労骨折のためにシーズン全体を欠場します。


■怪我は、日本の紀平梨花と米国のブレイディ・テネルのオリンピックの夢を妨げました。 二人とも、それぞれの国で2 度の国内チャンピオンになっています。

両者とも今シーズンのグランプリシリーズに戻る予定で、テネルはフランスに移り、振付師兼コーチのブノワ・リショーとフルタイムで仕事をしています.

 

アイスダンスでは、ベテランが進化

パパダキスとシゼロンは、オリンピック金メダルという長年の夢を実現しましたが、北京オリンピックでメダルを獲得した3組は、いずれも今年国際大会に出場していません。

■アメリカのマディソン・チョックとエヴァン・ベイツ (オリンピックで 4 位) は、世界選手権の銅メダリストであり、

 

■カナダのパイパー・ジルとポール・ポワリエは、 2021 年の世界選手権で銅メダルを獲得しました。

 

■イタリアのシャルレーヌ・ギニャールとマルコ・ファブリは、2026 年にオリンピックを開催するため、母国でこの 4年サイクルをいい感じに始めようとしています。

 

■2010年のバンクーバーオリンピック シングルで銅メダルをとった高橋大輔は、パートナーの村元哉中と共に、アイスダンスへの進出を継続します。この日本のデュオは、小松原美里&ティム・コレトに僅差で、オリンピックを逃しました。

 

女子は坂本とヘンドリックスがけん引

■女子シングルで氷に戻ってくるのは、坂本だけでなく、世界選手権銀メダルのルナ・ヘンドリックスもいます。

 

■坂本の同胞である紀平梨花の健康と現状はファンの関心事であり、

 

■20歳の渡辺倫果は、チャレンジャーシリーズのロンバルディア杯で優勝し、シーズンの幕を開けました。

 

■一方、韓国のティーンエージャー キム・イェリムは、今年すでにチャレンジャーシリーズで二つのタイトルを取っています。

■同胞のユ・ヨンにも注目。

 

■15歳の米国人イザヴォー・レビトも、ウェーブを起こすかもしれません。彼女は、スケート・アメリカでシニアグランプリデビューします。

 

男子はメッシング、エイモズ、チャが戻ってくる

昌磨のライバルはマリニンだけでしょうか?それについては、昌磨本人がいろいろ語ることはあるでしょうが。(12月の全日本での復帰を目指す鍵山の完治を願いつつ)

 

■カナダのベテラン キーガン・メッシングが30歳で戻ってきます。

 

■ファンお気に入りのケヴィン・エイモズ(フランス)と

■ジュンファン・チャ(韓国)も戻ってきます。


男子部門は、SP、FP両方で4回転ジャンプが確実に必要とされる状況では、番狂わせの可能性に満ちています。

 

■カナダの17歳 ステファン・ゴゴレフは、2019年にジュニアグランプリファイナルで優勝しました(14歳!)。しかし、それ以来、怪我に苦しめられてきました。

 

■日本の佐藤駿18歳と

■壷井達也19歳も、ブレイクスルーを目指します。

 

■おっと、ドノヴァン・カリージョのファンは心配しないで!!メキシコ人スケーターも戻ってきます。スケート・アメリカへの出場と、他の国際大会への出場も予定されています。

 

イギリスとフィンランドが、グランプリ大会ホストに

ロシアと中国がグランプリ大会を開催しないため、二つの新しい国がホストの仲間入りをしました。


英国が、MK ジョン・ウィルソントロフィー (11月11-13日)、フィンランドが、二週間後のグランプリ・オブ・エスポ(11月25-27日)を開催します。


フィンランドは、2018年にヘルシンキでグランプリ大会を開催していますが、英国は、初めての開催です。

・年齢制限は、まだ影響しません。

(大会スケジュール一覧は割愛)

 

ざっと、グランプリシリーズの大枠がつかめたのではないでしょうか。

Nick McCarvelさん、ありがとうございます。

スケート・アメリカも、試合が始まる前にはチェックを済ませたいと思います。

しかし…“かなだい”の初戦だけは非常に気になっており、早くも緊張で落ち着かない…