オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

昌磨&ステファン『Olympics.com』インタビュー意訳

こんにちは。

NHK杯まであと2日!! 昌磨も札幌に到着しました。

えー!!時間がない。どーしよう。困った…

 

とりあえず、「Olympics.com」の昌磨とステファンの記事を、駆け足で意訳します。

そのうち、日本語版が出たら、そちらをご参照ください。

 

Figure skating: Uno Shoma and Stéphane Lambiel on Olympic approach, coaching relationship

 Nick McCarvel記者 2022年11月15日付

 

■宇野昌磨と彼のコーチであるステファン・ランビエールは、リンクに新しいアプローチをもたらします。「1シーズンごとに物事を進める、という発想です」

 

このコンビは2019年にチームを組み、宇野は昨シーズン、2個のオリンピックメダルと世界選手権タイトルを獲得しました。

彼らは、新たなオリンピックまでの4年間に、宇野がどのようにアプローチしていくかを、「Olympics.com」に独占的に話してくれました。

 

宇野がグランプリ大会7個目の金メダルを獲得した翌日、

宇野昌磨とステファン・ランビエールは並んで座って、一緒に笑い合いました。

 

二人は、我々「Olympics.com」と、この4年間の新たなオリンピックサイクルについての計画を話しました。

ランビエールは、宇野の考えていることを通訳するよう、宇野のエージェントのオハナ・コウジに依頼しました。

しかし、(通訳しなくても)二人はすでに、同じ考え・認識で一致していました。

 

(昌磨が言っている内容を通訳してもらうと)「つまり、僕らは、基本的に同じことを言っていたんだね」と、ランビエールはオハナに言い、3人の男たちは爆笑しました。

「Voila!(なーんだ)、僕は(昌磨の)日本語を英語に翻訳して言っただけなんだね」

 

(マネージャーさんは、ハマさんじゃなくて、ハナさんだったの??すみませーん🙏🙏)

 

翻訳(2人の共通認識)はこうです:2019年にチームを組んだ二人は、宇野が再びフィギュアスケートにおける道筋を探すのを助けるパートナーシップを構築しました。

二人は、2個のメダルを獲得し、キャリア上のオリンピックメダル数を3個にした2022年の北京を終え、昌磨の3回目のオリンピックに向けた4年サイクルを、1シーズン、1シーズンで考え、物事を進めています。

 

「オリンピックで次にやりたいことは、まだ考えていません」と、宇野はオハナの通訳を介して言いました。「2022年は、大きく成長した年であり、今年はさらに上を目指したいと思っています」

 

「まだ、世界最高のレベルには達していません」(昌磨)

 

日本語が少ししか話せないランビエールも、無意識のうちに同じことを言っていました。

「僕が考えているのは、シーズンごとに一歩ずつ前進することです」とランビ。

「それが主眼になると思います。このシーズンを楽しんで、シーズンが終わったら、もちろん私たちは状況を研究し、新たな進化について考えます」

 

■ベテランの域に入った昌磨

 

 (中略。羽生、ネイサン、鍵山などの存在があったが、その陰に隠れて終わろうとはせず、今は、4回転アクセルを史上初めて跳んで歴史をつくった17歳のマリニン君という存在に注意を払っている…)

 

宇野がオリンピックで2個のメダルを獲得し、初の世界王者となったオリンピックシーズン後に、スケート・カナダで金メダルを獲り、コンディションを維持していたのはすばらしいことでした。

 

氷上での存在感は、相変わらず魅力的であり、ジャンプはまだ完璧に近づくために奮闘している最中ですが(カナダ大会のフリーでは、5つの高難度ジャンプのうち4つで、回転不足をコールされました)、プログラム細部へのこだわりと氷上での純粋な存在感は、依然として世界クラスです。

 

知りたいのは、昌磨はどこまで到達したいのか。

そしてどのくらいの期間やりたいのか。

 

■ランビエール:彼はマシーンのようだ。

 

トップフィギュアスケーターを測る尺度は、練習量です。求められるレベルの演技をするために、陰でどれだけ前向きに、繰り返し、繰り返し練習するか。

 

ランビエールは、12月17日に25歳になる宇野は、そういう練習を続けていると話す。いや、それ以上に。

 

「彼に、パフォーマンススキルを磨き続けてほしいんです」と、ランビエールは、練習で重点を置いていることについて話します。

 

「通常、彼に『もっと練習しなさい』と発破をかけるのではなく、練習にストップをかけています。練習するときの昌磨は、マシーンのようです。信じられないですよ。彼は、1回のセッションで、多くのスケーターが一生かけてやる以上の通し稽古をするんです(笑)」

 

(中略:今シーズンのプログラム紹介)

 

どちらのプログラムも複雑な振り付けであり、宇野は、あらゆる体の動きとブレードで、観客を魅了するスケーターに成長しました。

 

芸術性の高いスケーターとして知られているランビエールは、昌磨が開花し、成長するための準備をしています。

 

「というより、私は、彼に枠組みを与える人です」と、スイス人のコーチは言います。

「私は、この枠組みの中で、彼が自分のやり方で頑張る様子、とても一生懸命練習する様子、心に思い描く通りにできるように繰り返し細部を練習するのを見て、感心するばかりです。私は、彼のパフォーマンススキルを開発し、技術的、芸術的に改善する必要がある部分を、示しています」

 

■宇野昌磨の今後

 

二人は、宇野がアサインしている2つ目のグランプリ大会、今週末(11/18-19)に日本で開催されるNHK杯に向かいます。そこで彼は、来月イタリアのトリノで開催されるグランプリファイナルへの出場権を目指します。

 

「シーズンが始まって、彼が素晴らしい体調と素晴らしい精神状態でいるのを見ることは、いいものですね」と、微笑みながらランビエールは言いました。

 

それは、宇野チームの満足感と“もっとさらに”という思いがミックスされたもの…それが何を意味するにせよ、今シーズンをどう迎えるかに、彼らは満足しています。

 

「どちらのプログラムでも、彼はすばらしかった」と、ランビエールは付け加えました。

そして、もう一度宇野を見て言いました。「おめでとう、昌磨」。

「サンキュー」と、宇野は、英語で返しました。