スケートどころでは…
こんにちは。種子島ぴーです。
昨夜の東京の地震は、いちばん強いエリアは震度5強だったそうですが、
私の住んでいるところも、震度5あったのではないかと思われます。
かなり長い間、恐怖を感じる揺れが続きました。
日頃から、地震でも家具が倒れないように備えていたつもりですが、
突発的なことは起こるもので、
最初のドカーンという一撃で、棚のボードを渡してあるビスが飛んで、
載せてあったものがドドーンとなだれ落ちてきました。
トイレに立ったタイミングだったので、間一髪でケガはしませんでした。
本当にラッキーでした。
テレビで地震ニュースをチェックしながら、
家具や荷物の配置を見直し、片付けたりしてクタクタです。
そうこうしている間に、フィンランディア・トロフィーはどんどん進行し、
キーガン・メッシングさんも、カムデン・ハッピー・プルキネンの演技も終わっていました。
スケートどころではないので、もう寝ようと思ったのですが、
コリヤダ君の新しい衣装を見て、どーしても見たくなり、
アリエフも応援したいし、グループ3から最後の力を振り絞って観戦(笑)
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『ネメシス』登場
結論から言いますと、男子SPで4回転ジャンプを成功させたのは、
キーガン・メッシングさんとカムデン・ハッピー・プルキネンだけでした。
しかし、私はその2人を見ていないので、
昨夜は、4回転ジャンプが成功するのを一度も見ていないんです。
氷のせい?ラストのセメネンコは、現地時間の21時半ころだったから、
時間が遅すぎたのか?
覚えているのは、スウェーデンのニコライ・マヨロフが(マヨロフ弟)、
アリエフの目の前で、アリエフ昨シーズンの『サウンド・オブ・サイレンス』を滑ったこと。
そして、スイスのヌラ・サハカが、『ネメシス』を滑ったことです。
誰もが王者ネイサン・チェンを連想する『ネメシス』で滑るとは、
勇気もあるし、ネイサンの演技に憧れていたに違いないと、勝手に決めつける(笑)
特徴的な手の動きにはオリジナリティは出しながらも、随所にネイサン風味を盛り込んでいて、王者の演技を繰り返し見たことがうかがわれます。
♪ネメスッス~ ネメスッス~で、天井を見ながら飛んだらどうしようかと思いましたが、それはありませんでした。
しかし、体幹ぐらぐらの私が言うのもいかがなものかと思いますが、
ヌラ・サハカ選手もこの『ネメシス』を演じるほどの体幹は持ち合わせておらず。
しかしながら、難しいコリオに挑戦することで、演技のレベルが引き上げられていく。こういうのもいいな、と思いました。
で、サハカ選手の次に、いよいよアリエフ!! 登場の仕方は威厳があるし、会場の声援もひときわ大きかったです。さすが、元欧州王者!!
声援といえば、この大会は、観客数に比べて歓声がとても大きいのですが、どーなっているのだろうか。効果音?
それはそうと、アリエフ、この衣装は氷に映えます。
しかし、体がやや重そうで、スピードがなく、ジャンプに精細を欠きます。
冒頭の4回転ルッツのコンビネーションが3回転に。4回転トゥは転倒。
スピンも、弱々しく見えました。スタミナの問題かな。脚の調子が悪いのかな。
ただ、全身をのびやかに使う美しい動きは別格。
細部を練られたコリオを、丁寧に演じていました。
上半身を大きく使いすぎて、体力を消耗するのではないかと心配するほどでした。
78.23で、現在5位。フリーで巻き返せるか。
次のグループにマッテオ君も登場したのですが、うーん…ジャンプが…。
最初の4回転トゥは、軸がかなり斜めになって転倒。
次のコンビネーションは、逃げた感がありました。アンセルはパンク。
もしかすると、スケート靴や足に問題が生じたのかもしれません。足元を気にしていました。
会場の歓声はものすごかったです。が、19位ですよ。
フランジパーニ選手も出ているというのに、これでは出場自体が痛手になってしまいます。
【追記】マッテオ君がインスタに、「うまくいかなかったSPからも、いろいろ学べた」みたいなことを書いていました。ごめんね、マッテオ君🙏
ラスト3人は別格
ざっくり話を進めると、最終グループのラスト3人は、コリヤダ君、ジェイソン、セメネンコ。
3人とも、ジャンプに爽快感はなかったものの、プログラムの作りこみ度合いが、ほかの選手たちとは段違いであることがはっきりわかりました。
SP1位のキーガン・メッシングさんを、YouTubeで見せていただきましたが、
プログラムの実施はすばらしい。
しかし、プログラムの作りこみ度や細部の演じ方は、コリヤダ君、ジェイソン、セメネンコが参加者の中で圧倒的に高いレベルだったと感じます。
ジェイソンは、本人比で“ゾーンに入る”まで到達していませんでしたが、
それでも、音楽の表現と凝りに凝ったコリオの乗りこなし方が、圧巻でした。
観客も、びっくりしていたように感じました。
コリヤダ君は、新解釈の『くるみ割り人形』。
ジャンプが決まらなくても、魅力的すぎるくらい魅力的で、食い入るように見てしまいました。
美しい王子様の動きだけでなく、くるみ割り人形の木製人形らしい動きも入っています。
こんなかわいいしぐさからスタート。
転倒して立ち上がる姿も物語の一部みたい。
バレエジャンプなんて、ボリショイ劇場級でしょう!!
人形の動きも、なぜか物語が空間に見えて、胸がしめつけられるよう。
衣装は、ニック・ベルレオスさんが絶賛すると思う(笑)
最終滑走は、ノーミス男セメネンコ。
しかし、珍しくジャンプに失敗が続いて11位でした。
コンビネーションも2回転が入っちゃったんですよね。
しかしですね、彼の変化は、目が覚めるようです。
コリヤダ君と一緒に練習し始めてから、動きが美しく華やかになりました。
試合ごとに別人みたいです。
フリーでは巻き返してくると思います。
しかし、フリーを見るパワーは、私には残されていませんです😑😑
SP順位
順位は、1位がキーガン・メッシングさん。
2位が同点でジェイソン・ブラウン。技術点が高いほうが上に来ます。
3位がミハイル・コリヤダ君。
4位がニコライ・マヨロフ。
5位がドミトリー・アリエフです。