オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

コリヤダ君『くるみ割り』と4回転行方不明のフィンランディア

スケートどころでは…

こんにちは。種子島ぴーです。

昨夜の東京の地震は、いちばん強いエリアは震度5強だったそうですが、

私の住んでいるところも、震度5あったのではないかと思われます。

かなり長い間、恐怖を感じる揺れが続きました。

 

日頃から、地震でも家具が倒れないように備えていたつもりですが、

突発的なことは起こるもので、

最初のドカーンという一撃で、棚のボードを渡してあるビスが飛んで、

載せてあったものがドドーンとなだれ落ちてきました。

 

トイレに立ったタイミングだったので、間一髪でケガはしませんでした。

本当にラッキーでした。

 

テレビで地震ニュースをチェックしながら、

家具や荷物の配置を見直し、片付けたりしてクタクタです。

 

そうこうしている間に、フィンランディア・トロフィーはどんどん進行し、

キーガン・メッシングさんも、カムデン・ハッピー・プルキネンの演技も終わっていました。

 

スケートどころではないので、もう寝ようと思ったのですが、

コリヤダ君の新しい衣装を見て、どーしても見たくなり、

アリエフも応援したいし、グループ3から最後の力を振り絞って観戦(笑)

 

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Фигурное катание СПб(@fskatingspb)がシェアした投稿

 

『ネメシス』登場

結論から言いますと、男子SPで4回転ジャンプを成功させたのは、

キーガン・メッシングさんとカムデン・ハッピー・プルキネンだけでした。

しかし、私はその2人を見ていないので、

昨夜は、4回転ジャンプが成功するのを一度も見ていないんです。

 

氷のせい?ラストのセメネンコは、現地時間の21時半ころだったから、

時間が遅すぎたのか?

 

覚えているのは、スウェーデンのニコライ・マヨロフが(マヨロフ弟)、

アリエフの目の前で、アリエフ昨シーズンの『サウンド・オブ・サイレンス』を滑ったこと。

 

f:id:tanegashimapi:20211008140904j:plain

 

そして、スイスのヌラ・サハカが、『ネメシス』を滑ったことです。

 

f:id:tanegashimapi:20211008140916j:plain

 

誰もが王者ネイサン・チェンを連想する『ネメシス』で滑るとは、

勇気もあるし、ネイサンの演技に憧れていたに違いないと、勝手に決めつける(笑)

 

特徴的な手の動きにはオリジナリティは出しながらも、随所にネイサン風味を盛り込んでいて、王者の演技を繰り返し見たことがうかがわれます。

♪ネメスッス~ ネメスッス~で、天井を見ながら飛んだらどうしようかと思いましたが、それはありませんでした。

 

f:id:tanegashimapi:20211008140845j:plain

 

しかし、体幹ぐらぐらの私が言うのもいかがなものかと思いますが、

ヌラ・サハカ選手もこの『ネメシス』を演じるほどの体幹は持ち合わせておらず。

しかしながら、難しいコリオに挑戦することで、演技のレベルが引き上げられていく。こういうのもいいな、と思いました。

 

で、サハカ選手の次に、いよいよアリエフ!! 登場の仕方は威厳があるし、会場の声援もひときわ大きかったです。さすが、元欧州王者!!

声援といえば、この大会は、観客数に比べて歓声がとても大きいのですが、どーなっているのだろうか。効果音?

 

f:id:tanegashimapi:20211008140851j:plain

 

それはそうと、アリエフ、この衣装は氷に映えます。

しかし、体がやや重そうで、スピードがなく、ジャンプに精細を欠きます。

冒頭の4回転ルッツのコンビネーションが3回転に。4回転トゥは転倒。

スピンも、弱々しく見えました。スタミナの問題かな。脚の調子が悪いのかな。

 

f:id:tanegashimapi:20211008141847j:plain

ロシアの成人男性味を増していくジーマ

ただ、全身をのびやかに使う美しい動きは別格。

細部を練られたコリオを、丁寧に演じていました。

上半身を大きく使いすぎて、体力を消耗するのではないかと心配するほどでした。

78.23で、現在5位。フリーで巻き返せるか。

 

次のグループにマッテオ君も登場したのですが、うーん…ジャンプが…。

 

f:id:tanegashimapi:20211008142049j:plain

 

最初の4回転トゥは、軸がかなり斜めになって転倒。

次のコンビネーションは、逃げた感がありました。アンセルはパンク。

もしかすると、スケート靴や足に問題が生じたのかもしれません。足元を気にしていました。

会場の歓声はものすごかったです。が、19位ですよ。

フランジパーニ選手も出ているというのに、これでは出場自体が痛手になってしまいます。

【追記】マッテオ君がインスタに、「うまくいかなかったSPからも、いろいろ学べた」みたいなことを書いていました。ごめんね、マッテオ君🙏

 

ラスト3人は別格

ざっくり話を進めると、最終グループのラスト3人は、コリヤダ君、ジェイソン、セメネンコ。

3人とも、ジャンプに爽快感はなかったものの、プログラムの作りこみ度合いが、ほかの選手たちとは段違いであることがはっきりわかりました。

 

SP1位のキーガン・メッシングさんを、YouTubeで見せていただきましたが、

プログラムの実施はすばらしい。

しかし、プログラムの作りこみ度や細部の演じ方は、コリヤダ君、ジェイソン、セメネンコが参加者の中で圧倒的に高いレベルだったと感じます。

 

ジェイソンは、本人比で“ゾーンに入る”まで到達していませんでしたが、

それでも、音楽の表現と凝りに凝ったコリオの乗りこなし方が、圧巻でした。

観客も、びっくりしていたように感じました。

 

f:id:tanegashimapi:20211008140823j:plain

 

コリヤダ君は、新解釈の『くるみ割り人形』。

ジャンプが決まらなくても、魅力的すぎるくらい魅力的で、食い入るように見てしまいました。

 

f:id:tanegashimapi:20211008140931j:plain

 

美しい王子様の動きだけでなく、くるみ割り人形の木製人形らしい動きも入っています。

こんなかわいいしぐさからスタート。

 

f:id:tanegashimapi:20211008141208j:plain

 

転倒して立ち上がる姿も物語の一部みたい。

バレエジャンプなんて、ボリショイ劇場級でしょう!!

 

f:id:tanegashimapi:20211008140844j:plain

 

人形の動きも、なぜか物語が空間に見えて、胸がしめつけられるよう。

衣装は、ニック・ベルレオスさんが絶賛すると思う(笑)

 

最終滑走は、ノーミス男セメネンコ。

しかし、珍しくジャンプに失敗が続いて11位でした。

コンビネーションも2回転が入っちゃったんですよね。

 

f:id:tanegashimapi:20211008140824j:plain

 

しかしですね、彼の変化は、目が覚めるようです。

コリヤダ君と一緒に練習し始めてから、動きが美しく華やかになりました。

試合ごとに別人みたいです。

フリーでは巻き返してくると思います。

 

しかし、フリーを見るパワーは、私には残されていませんです😑😑

 

SP順位

順位は、1位がキーガン・メッシングさん。

2位が同点でジェイソン・ブラウン。技術点が高いほうが上に来ます。

3位がミハイル・コリヤダ君。

4位がニコライ・マヨロフ。

5位がドミトリー・アリエフです。


にほんブログ村