オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

順位報道からは見えないもの。スケアメ日本女子。

こんばんは。スケート・アメリカについて書きたいことは、まだいろいろあるのですが、ペースが追いつかず…今週末は、スケート・カナダです。

その前に、スケート・アメリカの日本女子フリーについて、ざっくりと雑に書いておきたい。

 

「坂本4位、宮原7位、横井11位で終えた」というニュースのタイトルだけを見ると、

日本勢がぱっとしなかったように思われてしまうかもしれませんが、

フリーは3人とも、ほぼノーミスのすばらしい演技でした。

 

Kaori SAKAMOTO

先日のブログに書いたように、女子フリーを見る前に、順位を知ってしまった私😭

痛恨のミスでしたが、結果が分かっていても、

坂本花織選手が登場する前は、緊張しすぎて、心臓が口から飛び出そうでした😱

 

プログラムを変更したり、元に戻したり、

どう考えても苦戦していたフリーの『No More Fight Left In Me』。

 

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数週間前のジャパン・オープンの演技を思い返すと、

今回もまだ、やばい気がしていましたが・・・

 

なんとなんと、すーばらしい演技ではないですか。

大らかでゆったりとした、心地よい坂本選手の魅力が復活。

筋肉と膝のバネを生かした、3回転フリップのコンビネーションの飛距離がすごすぎる!!

びよーーーん。

会場からも「ふぉっ」という驚嘆の声が漏れていました。

 

予定されていた構成を、漏れなくやり切って、すべてのエレメンツで加点!!

ルッツのエッヂに!が付いていますが、リプレイで見る限り、

あ…。はい。

 

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太陽みたいな笑顔で、リンクから駆けて出るかおちゃん。

「やったー」という中野コーチのはずんだ声。

 

結果を知っている私は、テクニカルボードの点数が、わずかにユ・ヨンに及ばないのが気になりすぎ。

うーん、惜しすぎる…「1点やん」by中野コーチ。

 

1点差で表彰台に届かなかった。

とはいえ、どう考えても、自分との闘いに勝った坂本選手。

この大会に向けて追い込んだであろう、かおちゃんの根性と集中力と本番での度胸を、改めて思い知ることになりました。

さすが、日本女子のエースです。

 

そして、SPの衣装がすばらしく素敵だったのですが、

あのニックさんも、かおちゃんの衣装に言及しています。

いつものように、勝手に以心伝心したつもりで、超訳したいと思います。

ニックさんには、一切の責任がないことをご了承ください。

ICE STYLE.....Skate America 2021 Costumes: LADIES and MEN! | Nick Verreos

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ちょっと、あーた、シーズンを重ねるごとに、坂本花織が「衣装に最新ファッションを取り入れるのが好きなスケーターだ」ってことが、はっきりしてきたわよ。

あたし、ここ数シーズンに着ていたマトリックスの衣装が、すっごく好き!!

今シーズンも、ファッショナブルな坂本花織が、カムバ~ック。戻ってきたわよ!!

 

手始めに、ショートプログラムから。

曲は、『グラディエーター』より『Now We Are Free』(Lisa Gerrard, Hans Zimmer作曲、Cedric Tour編曲)。

まず、幾種類もの色合いのグレーに目が行くわね。

そして、映画『グラディエーター』にちなんだ要素が、細部に取り入れられているの。たとえば、腕のバンドやドレープ。これは、映画の衣装の要素よね。

肩と脇の斜め方向に接(は)いだ布と、特大のジュエルストーンの装飾を見てちょーだい。あたし、こういうのだーい好き。全体として、モダンでシックで、流行に敏感なデザインだと思うわ。9.55点。

 

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フリーは、『No More Fight Left In Me』。

ロイヤルブルーの衣装は、白いリンクの上で、めちゃめちゃインパクトがあったわよね。激映えよ。

ショートの衣装と同じように、サイドのジュエルストーンの細工が、効果抜群じゃないこと?! デザイン全体を包み込む、突き出たように見えるストライプの、核になってるわよね。

ただ、うーん。バストラインに小さなストーンを散りばめる必要はあったのかしら?

もうすでに、いろんな要素が入っているから、ここは無くてもよかったと思うわ。けど、全体的に見て、この衣装、あたしは好きよ。

8.99点

 

ニックさん、好きならもう少し、点をプリーズ。

しかし、ニックさんに“ファッショニスタ”として注目されている坂本選手。

今後も、チェックされる期待大です。

 

 

Yuhana YOKOI

超緊張のフリー第一滑走は、横井選手の『クイーン・メドレー』でした。

 

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メドレーで観客を引き付けるのは難しい(と私は思っている)けれど、インタビューで「歌詞が今の自分に重なる」というようなことを話していました。

今の自分に必要なプログラムを、格闘しながら演じる姿に、見入ってしまいました。

演技が終わって、あふれそうになる涙。自分を乗り越えられた涙だといいな。

 

Satoko MIYAHARA

宮原選手の『トスカ』も、心震える『トスカ』でした。

 

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ジャンプはどうしても加点が付かないのですが、スピンとステップは、地元のファンも「待ってました!!」という感じ。

特に、ステップはドラマチックで、観客も「うおー」とスタンディングオベーション。

演じ終えて、小さくガッツポーズが出ました。

 

彼女は、衣装のデザインを自分でも考えてスケッチブックに描いているようですが、

衣装は、日本女子の中でも群を抜いて素敵だと思います。

私の中では、宮原選手とプロ転向後の荒川静香さんが、ファッショニスタ(ニックさん風)です。

こちらが、小雀のニックさん評です。

*超訳に対して、ニックさんに責任は一切ございません。

 

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宮原知子は、このプリティな衣装を着て、ショート『小雀に捧げる歌』を演じたの。

ラベンダー色の衣装は、ドレープを寄せた首元のストラップと、上半身の見事な装飾部分にポイントがあるわね。

見た目のデザインに、曲の特徴を捉えた方向性が特段あったわけではないし、流行に敏感ってわけでもなかったけれど、エレガントで高級感あふれる衣装だったと思うわ。

8.99点

 

以上です。なんて雑な記事(笑)

試合を見る前に点数を知ってしまうと、先入観が入ってしまいますが、

実際に見てみると、全然印象が違うことがありますよね。

 

「どんな失敗をしたんだろう?」「ボロボロだったのかな?」と思って見ると、とても素晴らしい演技だったということが多いから不思議です。

 

今回のスケート・アメリカに出場した日本代表は、全員、すごい戦い方をしたと思います。


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