オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

ケージ・タナカは、今シーズンもすごい予感。

こんばんは。明日の早朝から、スケート・カナダが始まってしまいます。

しかし、その前に、私には書かねばならぬことがある。

 

それは、「ケージ・タナカは今シーズンもすごいぞ!!」

「ケージ・タナカを見てちょーだい!!」ということなのである。

 

なんと、この記事のベースは、10月12日に書いたものです。

2週間以上も熟成させていたことになります。その割には、何の深みもない記事ではあるが(笑)

 

ということで、ケージ・タナカです。

先だってのジャパン・オープンでは、佐藤駿選手の大躍進を筆頭に、

若手の活躍が話題になりました。

 

しかし!! ケージ・タナカを、もっと取り上げてもらわなくちゃ困りますぜ。

本当に本当に本当に、すばらしかったんです。

 

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圧倒的存在感

チーム・レッドのキャプテンとして、

マッシモ・スカリ振り付けの『WHIPLASH』+『キャラバン』を演じたケージ・タナカ。

先シーズンの『Hip Hip Chin Chin』で殻をぶち破っているので、

 

映画『セッション』からの小粋なナンバー『WHIPLASH』を、

ナチュラルに踊りこなしていました。

 

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町田樹氏の解説の

「田中さんがこれまで演じてこられた『シャーロック』などのジェントル系ブログラム、そして『Hip Hip Chin Chin』などのコミカルなダンサブル系プログラムの良さがすべて集約されたプログラムですねぇ」の中の

「ジェントル系プログラム」という言葉にひっかかりを覚えながらも、妙に腹落ちしやしたです(笑)

 

「ケージ・タナカにちょうどええ空気感」としか言いようがないトーン。

長年にわたるマッシモ・スカリ先生とのコラボに拍手を送りたい心境でした。

 

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ケージ・タナカは、マッシモのミューズと言ってもいいんじゃないでしょうか。

マッシモとの美しいツーショット、どこかにないかな。

 

ひじから先の美しさは言わずもがな、手のひらの大きさが、やたら映えるコリオです。

 

そして、おそらく日本男子では、ケージ・タナカにしか紡ぎ出せないリズム感。

それは、長く美しく鍛えられた大腿筋がスプリングとなって、氷の上ではずむ“間”によるものだと解釈しています。

 

さらに、先シーズンよりも明らかに進化していると感じた点。

それは、ジャンプの余裕です。

 

4回転サルコウ、トリプルアクセルが美!美!美!だったこともありますが、

ジャンプの着氷の美しさと安定感も、先シーズンとは、ぜんぜん違がーーう!!

 

10代の選手、一年ごとに驚くような成長を遂げるのは、まぁまぁある話だと思います。

でも、26歳の選手が、一年ごとに素人にもわかるレベルで上手くなっていくのって、かなり珍しいのではないかと思うんです。

 

唯一、ベルトなしサスペンダーありのブラウンのパンツが…かっこいいのか悪いのかわからなかったです。

 

そして、SPは『シン・エヴァンゲリオン劇場版 PARIS』。

 

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これは、コリオも音楽も衣装も100点満点。

ケージ・タナカ史上、最高にかっこいいプロです。

美しい指先を包むパープルの手袋もすばらしい。

ゾクゾクします。

 

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4回転サルコウ、決まってほしいなー。うまくいきますように。

 

正直、若手の躍進が目を引く中、引退に向かってしまうのではないかと、私が弱気になっていた部分もありました(笑)。

 

しかし、はっきり言わせてもらいますが、競争が激しい日本男子の中にあって、ケージ・タナカは、北京オリンピック代表候補の一人です!!

 

継承プロジェクトやLUXE出演を経て、昨シーズンよりも明らかに素敵になったケージ・タナカ。

スケート・カナダで、誰の演技とも似ていない、彼ならではのプログラム2本を見るのが楽しみです。


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