オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

大地を感じた坂本花織スケアメSP

おはようございます。寝不足ながら、スケートアメリカを見ています。

*最後に結果も書いているので、これから放送を見る方は、ここで引き返してくださいな。

 

女子のSP、坂本花織選手の『グラディエーター(ナウ・ウィー・アー・フリー)』、とても心にしみました。

 

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衣装もとても美しい

 

11番滑走だった、かおちゃん。

6分間練習では、緊張した表情で、人も多くてなかなかジャンプを跳べないようで心配しましたが、

リンクに出る直前、中野コーチが衣装に髪がひっかかった(?)のを直しながら何か話していて、そこで笑顔が。

気持ちがほぐれたとしたら、さすが中野コーチ!!

 

名前がコールされると、私も夢中で拍手していました。

 

この『グラディエーター』は、大好きなプロ。

かおちゃんの大らかで雄大な滑りに、とても合っていると思います。

 

滑り始めてリンクを周回するところから、

それまでの演技者とはまったく違う時間軸になりました。

スピードは、たぶん、誰よりも速いのに、会場にゆったりとした時間が流れます。

 

演技を見ながら、大地に包まれているような安堵感と癒しを感じて、じんわりと涙が。

 

勝手なイメージとしては、戦いが終わった野原を、高い丘の上から見下ろしている古代ローマの女性の姿が浮かんでいます。

『グラディエーター』がそんな話だったかどうかは不明😅

 

最初のアクセルは、音楽に溶け込んで、跳んだのに気づかないくらい自然でした。

というと、言い過ぎですが、いつもの“空飛ぶアクセル”というよりも、母性を感じるアクセル。

 

ルッツも危なげなく、ノーミスかなぁと思ったら、コンボの1本目がダブルになって、ひやっ。

それでも、ゆったりとした時間軸は揺るがず。

 

ステップもレイバックスピンも、スケールが違って、心が吸い寄せられました。

観客も拍手、拍手。

 

コンボが3+3だったら、あと3点くらい上乗せできたと思いますが、

プログラムコンポーネンツはしっかり評価されて、SP4位。

 

繰り返し何度でも見たくなる演技でした。

きっと、何度も見ると思う。

 

苦戦している様子だったフリーのプロを、

ジャパンオープンからどこまでまとめてきているのか、楽しみです。


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