おはようございます。寝不足ながら、スケートアメリカを見ています。
*最後に結果も書いているので、これから放送を見る方は、ここで引き返してくださいな。
女子のSP、坂本花織選手の『グラディエーター(ナウ・ウィー・アー・フリー)』、とても心にしみました。
11番滑走だった、かおちゃん。
6分間練習では、緊張した表情で、人も多くてなかなかジャンプを跳べないようで心配しましたが、
リンクに出る直前、中野コーチが衣装に髪がひっかかった(?)のを直しながら何か話していて、そこで笑顔が。
気持ちがほぐれたとしたら、さすが中野コーチ!!
名前がコールされると、私も夢中で拍手していました。
この『グラディエーター』は、大好きなプロ。
かおちゃんの大らかで雄大な滑りに、とても合っていると思います。
滑り始めてリンクを周回するところから、
それまでの演技者とはまったく違う時間軸になりました。
スピードは、たぶん、誰よりも速いのに、会場にゆったりとした時間が流れます。
演技を見ながら、大地に包まれているような安堵感と癒しを感じて、じんわりと涙が。
勝手なイメージとしては、戦いが終わった野原を、高い丘の上から見下ろしている古代ローマの女性の姿が浮かんでいます。
『グラディエーター』がそんな話だったかどうかは不明😅
最初のアクセルは、音楽に溶け込んで、跳んだのに気づかないくらい自然でした。
というと、言い過ぎですが、いつもの“空飛ぶアクセル”というよりも、母性を感じるアクセル。
ルッツも危なげなく、ノーミスかなぁと思ったら、コンボの1本目がダブルになって、ひやっ。
それでも、ゆったりとした時間軸は揺るがず。
ステップもレイバックスピンも、スケールが違って、心が吸い寄せられました。
観客も拍手、拍手。
コンボが3+3だったら、あと3点くらい上乗せできたと思いますが、
プログラムコンポーネンツはしっかり評価されて、SP4位。
繰り返し何度でも見たくなる演技でした。
きっと、何度も見ると思う。
苦戦している様子だったフリーのプロを、
ジャパンオープンからどこまでまとめてきているのか、楽しみです。