こんばんは。北京オリンピックフィギュアのエキシビション、
見ごたえがありましたね。
過剰な演出がなく、さくさくと演技が進行したこと。
どの選手、ペア、組も、グランプリ大会等で演じたときより、
同じプロでも、気持ちの入れ方が違うように感じました。
モリシ・クヴィテラシビリの『アラジンと魔法のランプ』なんて、
一世一代の名演だったと思います。(そこ?)
ただ、昼間に書いたブログに、
「地上波はテレ東」って余計なお知らせを書いてしまって…
見て嫌な気分になった人がいたら、申し訳なかったです。
テレビ東京の放送、本当にがっかりしました。
テレ東さんのフィギュア放送は、
他局とは一線を画していると思っていたのに、
特定の選手推しが不快レベルに達していました。
選手たちは、「別にいいです。気にしません」だと思いますし、
推された選手も、勝手に特別扱いされただけだと思うので、
選手とは切り離して書かせていただきます。
町田樹氏解説で、試合の演技を解説するところは、
「さすが、テレ東、いい感じ」と思ったのですが、
メインキャスター小泉孝太郎氏の、
「フィギュアといえば、まず、4回転アクセルに挑戦した羽生選手ですよね。そして、メダルを獲得した◎◎選手や××選手~」という言葉に、不穏な空気が…。
いやいやいや、「まず、メダルを獲った鍵山選手、宇野選手、坂本選手、団体戦。そして、4回転アクセルに挑戦した~」っていう流れが普通じゃないですか?
続いて、羽生選手による「自分の演技を本人が解説」コーナーがスタート。
私はここで、静かにテレビを消してライブ配信に切り替えました。
その後も、同選手の関連コーナーが続いたようです。
途中、大画面で見たい演技があったので、
再びテレビのスイッチをオン。
すると、右上のテロップに、「羽生・坂本・鍵山ら北京で最後の舞」の文字がドーン。
なんでメダルを獲っていない人の名前が先頭に書いてあるのか。
なぜメダルを獲った人の名前が省かれているのか。
このテロップが常に表示されているので、
時間が経つにつれて、心地悪さにジワジワと心が侵食され、
再びテレビを消してライブ配信に戻りました。
危険なにおいはしていました。
ライブ配信サイトのエキシ予告画面も、
該当選手の画像のみで、「羽生結弦、北京最後の舞」と書いてあったんですよね。
結局のところ、フィギュアスケートは、
スポーツ扱いされていないのかもしれない。
と思う。
「キャーキャー言ってるおばちゃんたちに、見たいもの見せとけ」と思われているなら、
視聴者も馬鹿にされたもんだと思う。
ほかの競技で、メダリストをこんなふうに扱う種目はあるのだろうか。
銅メダルが決定した後、声をあげて号泣し続けた坂本花織。
点数が出た瞬間、飛び上って何度もガッツポーズをした鍵山優真。
怪我を言い訳にせず、4回転5本で攻めた宇野昌磨。
オリンピックで3Aを成功させた5人目の女子になった樋口新葉。
どうすれば、こんな構成にできるのか。
メダルとメダリストに対する敬意が、薄口すぎて感じられない。
もうフィギュアに、地上波放送はいらないのかもしれないね。