こんにちはー。東京は真冬の寒さ&電力不足。部屋の電気を消して、卓上スタンドの灯りでブログを書いています。
さて、昨日は、村元哉中/高橋大輔組に関する2つの記事が配信されました。
一つは、世界が“かなだい”を喜びをもって迎えていることが伝わってくる、国際スケート連盟(ISU)の記事。
もう一つは、「“かなだい”にうまくいってもらっちゃ困る」「彼らの欠点を知ってください」という怨念が伝わってくる、時事通信の記事。
二つの記事があまりに対照的で、ちょっとドン引いた…というお話です。
世界選手権前日に、謎のけなし記事
まず、時事通信の記事。ゲンナリするので、タイトルは書きません。
以下、読んだ人しかわからない内容で申し訳ありません。
内容もそうですが、言葉の選び方が子どもっぽい。
ほぼ「悪口」になってます。
アイスダンス元全日本優勝者で現在はアイスダンスコーチの人が、
「高橋大輔のここがダメ、あそこがダメ」と、近所のおばちゃん風に話した言葉を、そのまま活字にしたような記事です。
興味深い記事だったので、コピペして、美しくない表現にマーカーを引いて眺めてみました(暇なのか😆)
- (自分のパートナーが彼だったら)「リードされている感じはあまりないかもしれない。2年でそこまではいかない」
- 今どき(のアイスダンス)は男性も結構動くし踊るので、そんなに悪目立ちしていることはない。
- 体格差が小さいのに頑張っている
- 足元もそんなに揺れていないし、ターンも割とできるからレベルも取れる
- 何か気になるし、何かが足りない
- おもむろに大会の演技映像を再生し、
- 例えるなら、現状は「はりぼて」
- 「興味があって、やってみたいからやっていて、そこを突き詰めている」
- この先の可能性「(世界選手権の)最終グループで滑れるくらいには。このまま好奇心と興味があるままに頑張って、かなり続けていけるなら。」
何気にジワジワきたのは、「興味があって、やってみたいからやっていて、そこを突き詰めている」という文章。子どもか!!(笑)
読みながら、非常に興味をそそられました。記者と取材相手の心理に。
- なぜ、世界選手権が始まるタイミングで、日本代表を背後から撃つような記事を書こうと思いついたのか。
- アイスダンスは二人でやる競技なのに、なぜ高橋大輔だけにフォーカスしたのか。
- なぜ時事通信なのか。よもや海外に発信しようと思ってないよね?
- 時事通信のフィギュア特集は、主に岩尾記者の担当なのに、“かなだい”のみ、いつもこの記者なのはなぜか?
- 特集のほかの選手の記事とトーンが違うのはなぜか?
- 高橋大輔に、特別な感情を抱いている記者なのか?
- 文章がうまいとは言いがたいが、新人なのか?
- 悪意を感じるのは文章力のせいか、取材したコーチの悪意によるものか。
- ほかのコーチの教え子を、別のコーチが試合前に批判することはあるのか。
ね、すごく興味がわきますよね!!
本田コーチや無良コーチが、選手の伸びしろについて語ることは多々ありますが、「ここがすごい選手なので、ここがプラスされれればもっとすごい」的な内容だと思う。
「こんなところがダメだけど、長く続ければ、世界選手権の最終組に入るくらいにはいけるかもね」って…😑すごい…年齢だって知ってるくせに…
世界選手権の審判に点数を出してほしくないのかな?
調べてみると、この女性コーチは、小松原組の元コーチでした。
ということは、世界選手権に自分の元教え子が派遣されないことに、納得していないのだろうか?
または、小松原組が北京オリンピックでフリーに進めなかったことで、選考過程での責任を問われる側の立場なのでしょうか。
小松原組にとっても、「やぶへび」だから迷惑なのでは?
この記事を、「自分も考えていたことを、非常にうまく記事にしていただいた」と称賛している取材相手の元パートナーのツイートを見ました。
選手の課題を指摘して成長してほしいという親切心からなら、シーズン終了後に直接、教えてあげればいいと思います。
なぜこのタイミングで?
「日本アイスダンス界呪い村」みたいで、心が寒いです。
唯一無二のかなだいを取り上げたISU記事
現在進行形で歴史をつくっている村元哉中/高橋大輔(JPN)
@ISU (International Skating Union)
日本の村元哉中/高橋大輔は、多くの点で唯一無二であり、フィギュアスケートの歴史を作っています。彼らは、1月に四大陸選手権で2位になり、日本で初めてISUチャンピオンシップで銀メダルを獲得したアイスダンサーになりました。
しかし、それだけではありません。大輔は、元シングルスケーターとして成功を収めた人で、世界選手権、四大陸選手権のチャンピオン、そしてオリンピックの銅メダリストでもあります。シングル部門の世界チャンピオンだった人が、アイスダンス部門でカムバックした、初めての例です。
さらにこの二人がユニークな(比類なき)点は、現在、28歳と36歳であり、キャリアの後半で何か新しいことを始めても遅すぎることはなく、(従来の概念では)年齢が高いとされるスケーターでも、大成功できることを証明した点です。
村元哉中/高橋大輔は、今まさにフランスのモンペリエで開催される世界選手権(3月21日-27日)で、旋風を起こそうとしています。
四大陸選手権での銀メダルは、高橋が2020年にアイスダンスに転向したばかりだという点を考えると、大きな成果でした。
村元は、アイスダンサーとして彼よりも経験が豊富で、2018年のオリンピック選手であり、元パートナーの故クリス・リード選手と組んで、2018年のISU四大陸選手権の銅メダリストにもなりました。高橋とチームを組む前に、2年の休養期間がありました。
「四大陸選手権での成功をうれしく思っています」と、哉中は話してくれました。
「私たちは、歴史を作りました。Daiがアインダンスに転向してから2年経っていないことを考えると、私たちが成し遂げたことは驚くべきことです」。二人は、米国に拠点を置くヘッドコーチのマリーナ・ズエワとオンラインでセッションするしかなかったため、コロナ禍のパンデミックは、トレーニングに影響を与えました。
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二人は、ズエワと他のコーチ陣の成功(二人をうまく導いてくれたこと)を称賛します。
「マリーナは、僕に自信をつけさせてくれました。アイスダンスを始めたとき、現在のポジションにいられるなんて信じられなかったのですが、彼女は、僕が自信を持てるようにしてくれました。毎日、毎日」と、大輔。
「だからこそ、僕は自分をもっと信じることができたんです。彼女は僕らを導き、そして、僕らがアイスダンサーとして目指すものを達成できると、信じてくれました」
哉中は、彼女のパートナーがどれほど才能豊かで、それが二人のアイスダンスのパートナーシップに、多くのスキルをもたらしたことを指摘しました。「アイスダンスとシングルは、まったく異なる分野であることはわかっています。でも、彼は、高い音楽性とハイレベルなパフォーマンス能力を持っていて、それは、今の私たちに、本当に役立ちました。彼には、特別な何かがあります。みなさんご存知のように」
しかし、パートナーシップは、二人で築くもの。哉中と大輔は、比較的短期間でここまでこられたのは、二人の情熱とコミットメント(目標を成し遂げる約束に対する傾倒)によるものだと感じています。
「うまくなりたい、学んでスキルを向上させたいという気持ちを持っている点は、二人とも似ていると思います」と、哉中。「それが、目標にしていることに、いっしょに取り組みやすくしているのかもしれません」
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(このような素晴らしい成果を収めている)にもかかわらず、二人は、特に四大陸選手権で改善の余地が見つかったことを互いに確認し、世界選手権に向けてより高めることを楽しみにしています。
「まず、ノーミス」と大輔。「2つの試合で続けて、リズムダンスでミスをしてしまったので。本当に素晴らしいプログラムなので、観客にノーミスの演技をお見せしなければ。今年の世界選手権での目標は、トップ10に入ることです」
哉中も付け加えます。「私たちはまだ、完璧なリズムダンスの演技をしていません。アイスダンスでは、目標であるトップ10に入るためには、リズムダンスがとても重要になります。世界選手権では、すばらしいチームばかりです。それぞれにすばらしいプログラムを持っていて、10位以内に入ることは簡単ではありません。それはわかっています。でも、もしも、私たちがベストな演技をすれば、10位以内に入る可能性はあると思っています。私たちは、そう信じています」
四大陸選手権での成功は、二人のモチベーションを大いに上げました。
「表彰台に上がり、あらゆる観客や審判のコメントを受け取ったことで、世界選手権に向かう自信がつきました。NHK杯と四大陸選手権しか経験していないので、世界のトップ選手と実際に競うのは初めてで、とてもワクワクします。ものすごくやる気にさせてくれます」
(ここまで。文中のインスタ引用は、重くなるので一部のみとさせていただきました)
以上、ネガティブな面をつつく記事と、ポジティブな面に光を当てた記事と、
二つの記事の差を、“文化の差”とまとめるのは、乱暴でしょうか。
私なら、信じてほめて自信をつけて伸ばすズエワコーチに習いたいです。
“かなだい”の活躍で、シングルの選手や小さい子でアイスダンスに興味を持ったり、トライアルをするケースが増えていると聞きます。
でも、「国内にアイスダンスをする環境がない」っていうのは、リンクだけの問題ではないのではないか。
と思った次第でございます。