素敵なプレスカンファレス
こんばんは。
昨日の昌磨の演技後の“大ぴょんぴょん”映像を見ては、「ふふふ」と声を出してニヤついてしまう今日1日でした。
撮影:長久保 豊氏
<世界フィギュア2022 男子SP>会心の演技にガッツポーズの宇野昌磨(撮影・長久保 豊) ― スポニチ Sponichi Annex スポーツ
こちらは、SPスモールメダル授与式と、続くプレスカンファレンスの映像です。
https://www.youtube.com/watch?v=CNaMYThkW5E&t=138s
ジャパン男子3人で、「たまに1円玉みたいな(ちっちゃくて軽い?)スモールメダルがあるけど、世界選手権のスモールメダルは、やっぱちゃんとしてますなぁ」的な会話をしているところへ、
「みなさん、世界選手権の男子SP記者会見へようこそ。全日本選手権の会見じゃないっすよ」的な、司会者のフレンチジョークでスタート。
すばらしい質問とそれに対する昌磨の答えがあったので、一部分だけ抜き出します。
●フランスの記者の深い質問
「今日の『オーボエ協奏曲』、ヴィヴァルディの世界は、マスターピースと呼べる最高傑作になったと思います。長年、あなたの演技を見てきた中で、私はいつも感じていたのは、一つのエレメントが終わると、ついつい次に急いでいるんではないか、という印象を受けていました。
しかし今日のあなたは全く別次元、別人でした。というのも、時間を自分で制御してコントロールしているだけでなく、まるで演技の中の時間を全部自分で支配して、その中に存在しているという印象がありました。この違いは何なのか、感じているところを教えてください」
昌磨)そういった言葉を言って頂き、非常に嬉しく思います。
本当におっしゃる通りだと思っていて、最近の僕の演技っていうのは、一つのエレメントが終わった後に、次に気持ちが--不安からくる気持ちなんですけれども--気持ちがそこにないと言うか、次のことばかり考えていたり、結構あわただしい演技になりがちな中、今日は本当にその、これは練習でずっと出来ていたからこその落ち着きだったと思うんですけども、本当にただただ、練習通りをやりたい。それだけでいい。 自分を良く見せようとしなくてもいい。いつも通りでいようとしたことで、余裕が生まれて、余裕のある演技だったと思います。
ショートプログラムに関しては、まだまだジャンプの難易度が低いので、ジャンプ以外の所に、もっともっと力を入れられると思うので、僕の「やっとフィギュアスケートが今年また、再発進した」と思っている年なので、これからもっと成長をみせられたらなと思っています。
「あなたはスケーターとして、伝統的なクラシックから歌詞付きのいろんな曲も、何でもこなせるように見えるんですけど、それはここ数年ステファン先生とやってきたということが、作用しているんでしょうか」。
昌磨)僕は振り付けの曲を自分で決めたことが全くないので 、「これをやるよ」と言われて、ずっとやってきたので。どっちかって言うと、(いろんな曲をやって)新しい引き出しを作るっていうよりも、出来てるやつ(自分が得意な曲)をやったほうが、どうしても楽なので、そういう思考に自分で考えると(曲を選ぶと)なってしまうので、コーチの皆さんにお任せして作っているので、そこの真意は、僕ではなくコーチに聞いてもらえると、詳しい話が聞けると思います。
今後の目標について
昌磨)今シーズンは、この明後日やるフリープログラムを、どれだけできなくても挑戦し続けようと思ってやりました。で、思いのほかこの一年で、自分が想像していたよりも思いのほか早く、成長することができたと思っています。
今、僕が一番目標にしている…選手像と言いますか、いちばんイメージしやすいのは、ネイサンチェン選手のような、まず選手になること。あれだけの一番難しい構成をやっている選手が一番安定している。そんな選手が4年間ずっといたので、そのような選手に、まず1人やれている人がいるということは、僕も必ずやれるんじゃないかなと思うので、そこをまず目指しています。
その後というのも、大きくは考えていないんですけど、僕が可能な限り、次の年その月の年と、どんどん新しいものに挑戦して、どんどん成長し続けていきたいなとは思っています。
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それぞれの選手に応じた質問がされた、感じのいいプレスカンファレンスでした。
そして、いつも日本サイドの通訳をされている女性、お名前は存じ上げないのですが、頭の回転の速さ、記憶力、語彙力にうっとりしました。そして、ややねっとりした声も好き♡
ステファンの微笑み
話は変わりますが、この写真↓を見て、思い出したことがありました。
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前滑走のキーガン・メッシングさんの得点が出る前に、
リンクに出た昌磨に、ステファンが穏やかにやさしく微笑む様子がチラッと映りました。
あのステファンの表情を見て、「あぁ、昌磨はだいじょうぶなんだな」と、気持ちが落ち着いたのを思い出しました。
ISUの記事翻訳
Shoma Uno leads Japanese sweep in Men’s Short Program - International Skating Union
(意訳)
二度のオリンピックメダリスト宇野昌磨は、木曜日にフランスのモンペリエで開催された世界選手権2022で、日本男子のSP表彰台独占をけん引しました。
2022年オリンピックの銀メダリスト鍵山優真と友野一希が、2位と3位で続きました。
ハイレベルな大会において、3人全員がパーソナルベストを更新しています。
宇野は、2曲の『オーボエ・コンチェルト』からなるスタイリッシュなプログラムを、4回転フリップで幕開けると、たたみかけるように4回転トゥ+3回転トゥ、トリプルアクセル、レベル4のスピンとステップを繰り出しました。
2022年のオリンピック銅メダリストは、109.63点を叩き出しました。
「いつも練習でやっているような演技をすることができました。練習でやっているすべての力を試合で発揮するのは、本当に難しいので、うまくいってうれしいです」と、二度の世界選手権銀メダリストは、記者陣に話しました。
さらに、「フリーのプログラムには、4回転ループやサルコウといった難しいジャンプが詰まっています。もちろんジャンプは重要ですが、そのほかの要素も重要な意味を持ちます。私のコーチであるステファン・ランビエールに振り付けていただいたものなので、彼に誇りに思ってもらえるようにベストを尽くします」と、言葉を続けました。
昨日、緊張したり興奮したり、バタバタしているうちに、コラントッテさんの『宇野昌磨の引力 SHOMA GRAVITY』の第三弾が配信されるのを、
すっかり忘れていました。
しかも、第三弾は、ケージ・タナカが語る宇野昌磨でした。
まだ見ていない方は、ぜひ。もう見た方も、また。