昌磨。ここまですごい演技をするとは。
見てから30分くらいたった今も、興奮冷めやらず。
いくら調子がいいと言ったって、
いくら仕上がっていると言ったって、
ここまでとは、想像もできませんでした。
とんでもなく強く、とてつもなく美しい『オーボエ協奏曲』。
ジャンプもステップも、一分の隙もなく全身に神経がゆき届き、
無垢でひたむきなスケーターが生み出す造形美。
すべてのジャンプが決まったところで、拍手しながら、じわじわと涙が。
ステップの途中から、うっすらと昌磨の表情に微笑みが浮かびました。
氷につまづきかけたみたいです。
おかげで、これまで見てきた『オーボエ協奏曲』は、
張り詰めた静ひつな世界でしたが、
きょうは、優雅さに甘美さも加わった、初めて見る『オーボエ協奏曲』。
これもいいな。
終わった瞬間、久しぶりの、ダイナミックぴょんぴょん。
ここまでのぴょんぴょんを見たのは、
全日本で『グレイト・スピリッツ』をやったとき以来かな。
昌磨に大きな影響を与えたという、2019年のフランス大会。
あのとき、会場で昌磨にエールを送った人たちで、
今日また会場にいた人もいるのかな。
いたとしたら、感無量でしょうね。
私も、感無量。
演技が終わっても、ずっと手を叩き続けていました。
ありがとう、昌磨。すばらしい演技を、ありがとう。
実をいうと、あまりにほかの選手の演技もすばらしく、
神大会になりそうだったので、
「昌磨は大丈夫だろうか」「この上を行けるのか?」という思いが、
ちらりと頭をよぎりました。
2つ前の鍵山選手のあたりから、急に緊張してきて、落ち着かなくなって…。
無理やり笑顔を作りながら、ゆまちの「ウェン・ユー・アー・スマイリング」のリズムに合わせて、スイング、スイング(笑) (ごめんね、ゆまち)。
でも、私の心配などダイソンの掃除機に吸い込まれちゃったみたいに、どこかへ消えてしまった。
とんでもなく、とてつもなく、途方もなく素晴らしい『オーボエ協奏曲』。
まだフリーの『ボレロ』が残っているけれど、
今日の『オーボエ協奏曲』を見られただけで、満足です。
今夜は興奮して寝られそうにありません。
そして、キスクラの昌磨の胸元を見て気が付いた。
あっ!!
試合までに新しいコラントッテに付け替えようと思ってたのに、
すっかり忘れてました。
ま、いっか(笑)