こんばんは。昨夜は、明け方4時近くまでジュニア男子世界フィギュアを見ていた種子島ぴーです。
ショートで感動した三浦佳生くんの演技だけは見届けようと思って見始めたのですが、
もー、佳生くん、かっけー!! としか言いようがなかったです。
「怪我と練習不足もあるので、3回転ジャンプをソロリソロリと跳ぶ感じになるのかな」と思ったのですが、とんでもない!!
やわらかな膝で完璧なトリプルアクセルを跳んだと思ったら、
「あれ、4回転サルコウ跳んだ??」
「今のトゥループ、3回転じゃなくて4回転??」と驚くような高難度ジャンプをぶっこんできました。
スピンは、「あー、これは太もも痛いわ~😱」と思うようなポーズだったので、レベルは仕方ない。
が、どのジャンプも、飛距離がすごいのなんの。
しかも、曲は、ラストに向かって盛り上がっていく『ポエタ』。
三浦選手は、粗削りな動作も交じっていて整っていないだけに、かえってスリリング。
“パルマ”っていうんですかね、フラメンコの手拍子が入ってくる終盤は、私のアドレナリンも全開。
うぉぉぉぉーって感じで大感動でした。
試合を最初からずっと見ていると、他の選手との違いが鮮明になります。
全世界のトップジュニアが集結している試合とはいえ、
4回転ジャンプを入れてくる選手は、そんなに多くないですよね。
PBで160点台を出している三浦選手にとっては、
137.56というのは、満足できない点数だと思うのですが、
当然トップに立ったし、すばらしい演技だったので、私も最後まで試合を見届けたいという気持ちになって、睡魔と闘いながら、グワングワン揺れながら見てました。
最終グループまで、「もしかしたら、三浦選手は表彰台を狙えるかも」という流れだったと思います。
他に印象に残ったのは、スイスのナオキ・ロッシ選手。
曲が『レイズ・ミー・アップ』だったので、粛々と滑ると思ったら、
ものすごい勢いで、勇猛果敢なキレキレ演技の『レイズ・ミー・アップ』だったので、とても新鮮でした。
ご本人は、納得していなかったようですが、私の記憶には残りました。
イタリアのニコライ・メモラの『モジリアニ』。まだ4回転は跳んでいないけれど、とても雰囲気と表現力のある選手。今後も注目していきたいと思います。
銀メダルを獲った、カザフスタンのミハイル・シャイドロフ選手。
元金メダリスト アレクセイ・ウルマノフの秘蔵っ子ですが、ジャンプが素晴らしい。
身体のひきつけ方が、素人の私が見ても美しいと思いました。
ショートで2位だった、カナダのウェズレイ・チュウ選手は、
フリーになったら急に「ジャンプだけで精一杯」みたいになってしまい残念。
ショート3位だった、ミハイル・セレブコ選手は、地元の大声援が力になったのか、完璧な4回転サルコウを跳びましたよね。
お兄さんもかけつけていましたが、後半ミスが続いて表彰台を逃したのは惜しかった。
そして、壷井達也選手!!
銅メダル、おめでとうございます!!
ラフマニノフのプレリュード。曲がまず素敵。壷井選手のノーブルな雰囲気にぴったりです。
滑り始めると、他の選手と比較してスピードがあるし、エッジが美しいことに、素人の私でも気が付きました。
ひとりだけシニアの滑り?!
優勝は、もちろんイリヤ・マリニン選手。
ぶっちぎりでしたね。
元々の演技構成が、頭一つ二つ抜きんでているうえに、
SP2位、3位の選手が沈んでしまったので、余裕がある雰囲気の中での登場でした。
最初に、いつもは完璧な4回転ルッツが乱れたのは意外でしたが、やっぱりうまい。
自信を持ってジャンプを跳んでいるし、スピンの軸やすべてのポーズが美しい。
ここから演技力を磨いていったら、怖いものなしですね。
ということで、ジュニア世界選手権男子の表彰台は、
金 米国のイリヤ・マリニン 276.11
銀 カザフスタンのミハイル・シャイドロフ 234.31
銅 日本の壷井達也 233.82
この3人の名前は、しっかり憶えておきたいと思います。
三浦選手は、試合後のインタビューで、「この先、フルに万全で試合に臨むことはないと思う。何かハプニングがあったときの対処の仕方、気持ちの持続の仕方など、次に向けて気持ちを切り替える新たな発見になった」と答えたそう。
ジュニアにして、この達観ぶり!!
最近の日本選手たちの“前向き旋風”、とてもいいと思う。