オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

山本草太100点超え。ユニバ男子SPは、日本勢が1、2、3位

こんにちは。日本時間早朝に行われたユニバーシティゲームズの男子SP。

日本トリオが、全員すばらしい演技を見せて上位を独占しました👏👏👏

 

まず登場したのは、壷井達也選手。

レッド・ツェッペリンの『天国への階段』は、宇野昌磨選手が使用したものとはバージョンが違います。

オカリナみたいな音色がポワポワと入り、以前は、おとぎの国のような雰囲気が、試合には似合わない気がしていました。

 

ところが、今日の壷井たっちゃんは、自信にあふれ、堂々としていて、かっこいいのなんの!!

 

 

4回転サルコウは、スコーンときまって、+2.13。

アクセルは着氷が若干乱れましたが、どのジャンプも、何の迷いもなくスピードに乗って突入し、タイトで盤石な回転。

 

表情や一つ一つのポーズに気品と強さが感じられ、

今まで見た中で、一番説得力のある『天国への階段』でした。

 

SB78.2を6点以上、上回る84.48点で、第一Gのダントツ一位に躍り出ました。

 

常にしあわせあふれる中野組のキスクラ

 

話はそれますが、大学生の祭典なので、

選手の大学や専攻、余暇の過ごし方などがアナウンスされます。

「どういう大学だろう?」「それは、どんな学問?」と、ネットで検索してみるのも楽しいです。

あと、コーチの名前は、大学の部活の担当者の名前なのかな?

たっちゃんのコーチ名も「アキコ・ウチカワ」とコールされて、???でした。

 

日本代表二人目は、山本草太選手。

選手紹介で、「ISUグランプリ大会で2つの銀メダル、ファイナルでも銀。日本のシニアで5位です」って、

どんだけ日本はハイレベルなんだ??って話ですよ(笑)

 

 

そのハイレベルな日本から来たソータ・ヤマモトは、

“威風堂々”という言葉がスケート靴を履いているような滑りでした。

 

冒頭の4T+3Tは、飛距離がすごーい。豪快なジャンプに+2.85。

しっかりしすぎな4回転サルコウは、+3.30。

ステップで一瞬ヒヤッとした箇所があったけれど、

格の違いを見せつけるアウトスタンディングな演技で、101.32点。

ついに目標の100点超え!!おめでとうございます。

 

 

演技前の解説で、「シーズン最高得点は、クランプリファイナルでショーマ・ウノが出した99.99です」と、一瞬、昌磨の名前が出たことも付け加えておきましょう😊

 

SPの『イエスタディ』は、草太君の代表作になりましたよね。

(『アンセム』も鳥肌ものですが)

以前は、繊細ではかない王子様のイメージでしたが、

どっしりがっしり、いつのまにか王様の風格をまとっていました。

 

そういえば、演技を楽しみにしていたウクライナのシュムラトコ選手が

棄権するというアナウンスが流れました😰

「メディカル・リーズン」と言っていたので、戦争が直接関係しているわけではなさそうですが、怪我や病気は心配です。戦争でも健康問題でも、どっちの理由でも良くないですね。次はいつ見られるでしょうか…エキシだけでも…無理か…。

 

そのウクライナの曲をベースにした『Carol of the Bells』で滑る佐藤駿君。

私は、駿君目当てで、早起きしました😆

 

 

草太君が高得点をたたき出したこともあり、

4回転ルッツは、絶対跳んでくると思ってました。

 

まずは、コンビネーションで4回転を1本きっちり決めて(4T+3T)、

次は、ルッツ、来るか?!来るぞ!!来るぞ~!! ということで、

果敢に挑みましたが、途中で体が開いてしまって、うー惜しい!!

マイナスのGOEもついて、2回転のような得点に。

もったいなさすぎる。

それでも、3Aを見事に決めてみせるあたり、肝がすわっています。

 

今日、改めて感じましたが、駿君のスケートが心地いいのは、

切れ目なく、よどみなく、一筆書きのように滑っていくからかなぁ、と。

ショートもフリーも、立ち止まることなく、ひたすら前へ、前へと滑っていく。

 

SPでルッツが成功しなかった場合、フリーでは4回転ルッツを絶対に成功させるのが駿君のパターンなので、

フリーの『レッドバイオリン』が、ますます楽しみになっています😆

 

点数が出る前に、背筋を伸ばして座り直す日下コーチと駿君が好き。

 

シャキーン

 

ルッツが失敗しても、84.43はすばらしい!!

今、2位と僅差の3位。

1位の草太くんとは17点差ですね。

フリーでどこまで追い上げられるでしょうか。

 

4位には、イタリアのニコライ・メモラ選手が付けています。

長身でバレエダンサーのような舞を見せる『鐘』は、

美しさに磨きがかかってすばらしかった。

単調になりがちな音楽が、彼の動きによって、輝いているようにさえ感じました。

しかし、4回転が入らなかったので、点数はそれほど伸びませんでした。

 

5位は、韓国のシヨン・リー(イ・シヒョン)選手の『Feeling Good』。

国内選手権の疲れがあるのか、珍しく転倒あり。

すべてのジャンプがタノですが、両手を上げないと跳べなくなっている気が、なんとなくしました。大きなお世話ですね🙏

ミスの少ない選手なので、フリーで日本勢とハラハラドキドキ競ってほしいです。

 

6位には、カザフスタンのミハイル・シャイドロフ選手。

国際舞台で活躍している選手は、やはり4回転ジャンプが入ってきますね。

このあたりまでが、表彰台争いに加わってくるのかな、と思います。