オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

マリニン100点超え。佐藤駿くん3位。驚きの吉岡希選手。

こんばんは。スケート・アメリカが始まりました。

テレ朝の有料動画配信、タイムリーに見られなくても、

外出先で結果を見ないようにして、帰宅してから試合を見られるので、とてもいいです。(回し者ではありません😋)

 

まずは男子シングル。

マキシム・ナウモフ選手の『Glimpse of Us 』を見ながら、

「やっぱりスケートいいなぁ。試合いいなぁ」と、しみじみ。

アイスショーを観に行かない日が来ても、配信等で試合は見続ける気がします。

 

そして、選手がジャンプで転倒するのを見ながら、

「ショートは時の運や」という、平池ゴルゴ13の言葉を何度も思い出しました。

(キスクラで友野くんを鼓舞するためにかけた言葉なので、平池ゴルゴ13の哲学ではありません)

 

考えてみれば、元々はコンパルソリーという、

ごまかしが効かない「うまい人はうまい」という種目だったのに、

“運”も影響するSPになったのは、変と言えば変だな、と。

 

さて、第一グループで、というか、試合全体で私が一番驚いたのは、

吉岡 希選手の『Lullaby for Sadness/ Fate of the Clockmaker』でした。

 

 

ジュニア時代の吉岡選手は、ジャンプが跳びぬけてうまかったですが、

忌憚なくいうと、動きがぶっきら棒で、味気なく見えていました。

今シーズン初めのドリーム・オン・アイスでも、

大きな変化は感じていませんでした。

 

ところが、先日のロンバルディア杯では、

腕や上体の動きが、別人のように変化していて、びっくり。

 

さらに、本日の演技は、すーーばらしかったです👏👏👏

まず、スピードが、いきなり速い。

それまでのスケーターとは、明らかに違って、スリリング。

上体の使い方が柔らかくなって、

スピードとエッジが、より際立つようになったのかな??

 

そして、流れと一体化した4T+3T、3A、3Lz。

ジャンプに高さがあるので、

フロート(浮き輪)に乗って急流下りをしているみたいに、

ぴゅー、ふわっ、ぴゅー、ふわっ。

楽しい~。爽快。見ていて快感を覚える演技でした。

 

さすが、歌子組のエッジ

選曲もローリーのコリオもいい。

一筆書きみたいにツルツルで、エッジを見せつけるステップも魅了されました。

パーソナルベストの87.44点を出して、暫定1位に。

吉岡選手も、化けちゃいましたね。

 

壷井達也選手は、『アランフェス協奏曲』。

 

 

ノーブルで美しい滑りだったのですが、

冒頭の4回転サルコウで、惜しくも転倒。ちょっとタイミングが…。

しかし、6位と約3点差の9位なので、

フリーで巻き返すと思います。

 

第二グループの第一滑走は、ジョージアのニカ・エガゼ。

ジャンプが得意な選手ですが、内側から湧き出るものを感じられませんでした。

『Ave Maria』ということで、お祈りのポーズもコリオに入っていたのですが。

 

興味深かったのは、with エテリコーチがどう作用するか。

吉岡選手を上回る得点だったらどうしようかと身構えましたが、大丈夫でした。

欧州ではなく、米国だからなのか…。

 

そして、ケヴィン・エイモズ選手の『Bird Gerhl』。

ジャンプが若干スリリングでしたが、

オータム・クラシックにリベンジするノーミス。

彼の身体能力を生かしたコリオと情感たっぷりのステップ。

観客熱狂、エイモズ君も感激の演技で、97.34点を叩き出しました。

 

 

しかし、白状しますと、

何回か見てますけど、このプログラムの良さがわからず。

私の感受性もこれまでか…と思っております。

おそらく、この曲の歌詞が、ケヴィンの心情と重なっているのだと思われますが。

とはいえ、演技後に感情を爆発させる彼を見るのは、私もうれしい。

 

デニス・ヴァシリエフス選手の『Hallelujah』。

デニス、ちょっと、やせた??

 

 

どきっとするような胸元の衣装。

ジャンプで苦戦している気持ちが、表に出てしまっていて、

私も緊張してしまいました。特に3Aの前。

 

だけど、ジャンプ以外は、本当にデニスにしか演じられない舞だし、

頬がこけて(たように見えた)神経質そうに見える表情も、

この難解な歌詞を表現するのに合っているような。

滑っているだけで、美しく魅力的なスケーター。

フリーは、本人の納得いく滑りになりますように。

 

続いて、シュン・サトウ!!佐藤 駿選手の登場です。

歓声が大きかったです。

『リベルタンゴ』。「これまでと違う駿くんを、ジャッジに見せつけてくれぃ」と思いながら見ていました。

 

 

まずは、完璧な4T+3T。4Lz改め4Fは、うーん、惜しい~オーバーターンだ。

3Aは、空中で軸を修正して、ジャンプの天才ぶりを見せつけます。

 

しかし、ジャンプより特筆すべきは、スピンとステップです!!オール、レベル4!!

これまでは、ジャンプ成功しても、スピンが頼りなかったり😢ステップがレベル3とかレベル2もあったような…で、もったいなさすぎたのですが、

いきなりオールレベル4で、すっきり👏👏いや、すごい👏

 

タンゴのねっとり艶っぽいコリオも、だいぶ粘っていたと思います。

表情は、まだもっといけるはず。

基本、硬派なコケシ顔なのでね。アイラインを引いたらどうでしょうか。

そうだ、日下コーチも一緒にアイラインを入れれば、恥ずかしくないかも。

 

 

PCSも上がってきました。91.61点で現在3位です👏

フリーもゴーゴー👏👏

 

最終滑走は、イリア・マリニン選手の『マラゲーニャ』。

 

 

マリニン君、想像より速いスピードで、

技術と表現力の両輪をそろえてきています。

去年から一年でここまで来るとは、びっくり。

 

ジャンプの高さが、いちいち半端ないっす。実はもう、5回転跳べるのでは??

4回転ルッツも、安定感がすごい。

自信を持って楽しそうに演技をしているし、

ラズベリーツイストは、今まで見た中で一番美しかったし、

バレエジャンプも、たっかーい👏👏

 

観客をあおって、余裕さえ感じられました。

 

観客、大熱狂の、文句なしの首位発進。

アメリカ大会だし、もっと高い点数が出ると思ったけど、104.06点でした。

スター誕生の予感。

 

ということで、SPは、

1位 イリア・マリニン

2位 ケヴィン・エイモズ

3位 佐藤駿

 

Ilia Malinin on Instagram: "Short program ✅ stay tuned #SkateAmerica"

 

明日22日(日)は、盛りだくさんです。
4:03~    アイスダンス・リズムダンス
5:39~    ペア・フリー
8:16~    女子・ショート
10:04~    男子・フリー