こんばんは。欧州選手権の宴もたけなわですが、
昨日は、女子のSPが行われました。
女子は、個性豊か、表情豊か、衣装が繊細で美しい選手がいっぱいいて、
さすが欧州選手権!!といった感じです。
試合結果で印象に残ったのは、2つ。
クラコワ選手、フリーに進めず
一つ目は、最終グループ最終滑走のクラコワちゃんが、
25位でフリーに進めなかったこと。
男子のケヴィン・エイモズ選手も、
最終グループでフリーに進めないという衝撃の展開でしたが、
全体の最終滑走がSP落ちと言うのは、珍しいと思います。
しかも、エイモズ選手とはちょっと違って、
クラコワ選手は、そこまでよくない演技には見えず、
「センチメンタル・ワルツ」を情感たっぷりに演じていました。
コンビネーションジャンプで転倒して、ダウングレードになってしまったものの、
本人もそこまでひどい結果になるとは思っていなかった様子。
演技後に、フリップがエッジエラーになって、
スピンもステップもレベルを取れず…
点数が出た後も、気丈にふるまっていました。
男子も女子も、大人気者がフリーで見られないという、大会的にも観客的にもショックな結果となりました。
エキシには呼ばれるのかなぁ…呼ばれてほしいけれども、呼ばれたら不公平な気もするし、難しいところです。
トップ3は強心臓のノーミス演技
男子のSPは、最終グループが少し物足りなかったのですが、
その分、女子はすごかったです。
まず、フランス女王のロリーヌ・シールドが、美しいブルーの衣装でノーミスの演技。
暫定2位になります。
衣装が美しすぎて、その印象が強くて、演技の中身は覚えていません😅
続いて、ベルギーのニーナ・ピンザローネが、ブノワ・リショー振付の「Charms」をノーミスで演じます。
完璧でした。ものすごい集中力。ほんとーに、ミスが少ない選手です。
69.70点のシーズンベストで、暫定トップに立ちました。
彼女は、ベルギーの至宝ルナ・ヘンドリックスに追いつけ、追い越せで、強気発言もありましたし、私の中では、ブノワ・リショーvsアダム・ソーリャな見方もあり、ベルギー女子は、面白い。
続く、スイスのキミー・レポンドは、ルッツの転倒が響いて6位。
そして、ルナ・ヘンドリックスの登場です。
完璧な演技をしたピンザローネを上回るには、
一つのミスも許されない…という場面で、ものすごい演技を見せました。
実を言うと、「I'm nin'alu」の腕ブン回しがすぎるコリオは好きではない。
が、なんだろう。ものすごい迫力。
コンビネーションジャンプで、最初のルッツがグラッとしたんですよね。
そしたら、実況が思わず「カモーン!」って叫んじゃってて、そこは同意(笑)
3Tを無事に付けて、qマークは付いたものの、そこからはもう独壇場。
ジャッジ席前でグイングイン首を回して、一切のテライなし。
74.66点というすごい点数を叩き出して、トップに立ちました。
後輩のピンザローネに、約5点差を付けましたね。
ルナ・ヘンドリックスの精神力の強さに脱帽したのでした。
で、この空気の中で登場したのが、アナスタシア・グバノワ。
大好きな「Mojo」。
このプログラムを演じられるスケーターは、他にいないと思う。
しかも、ですね。ルナ・ヘンが、すっごい演技ですっごい点数を叩き出した後に、
一歩もひかないグバノワ嬢。
コケティッシュに妖艶に、「モジョ~モジョぉぉ」って、くねっくねっしながら、完璧にジャンプを跳んで、ノーミスですよ。
絶対、スケーティングがうまくなってますよね?
この演技は、惚れますよ。
68.96点で3位になりましたが、本人は、納得していないと思う。
しかし、絶好調ですな~
婚約したばかりですが、スケートにも力を入れているのがすごい。
グバノワの精神力にも、私は感嘆しましたです。
そして、最終滑走は、エカテリーナ・クラコワ選手でした。
現在の順位は、
1位ヘンドリックス 74.66
2位ピンザローネ 69.70
3位グバノワ 68.96
4位カイザー 66.31
5位ミクテイナ 63.71
6位シールド 63.27
7位ペルコネン62.60
8位レポンド 60.34
ベルギー女子は、ワンツーです。
グバノワにも表彰台に乗ってほしいけれど、
PCSが低めに付けられて驚くこともあるので、まだわかりません。