★本文にはネタバレを含みますので、結果を知りたくない方はご注意ください。
いやはや、すごい戦いでした。グランプリファイナル女子SP。
まさに、世界最高峰の戦いです。
「これだけやっても、この順位なの?!」と驚くほど、
ノーミスは当たり前。守りに入る選手なんて、いない。
ちょっとのミスが命取りになる、すばらしい試合でした。
まず、トップバッターの渡辺倫果選手がすごかった。
彼女の「ボロっても世界6位!(のマインドでいく)」という素敵な言葉を聞いて、
絶対に3A跳びに行くなと思いましたが、
何の迷いもなく、スコーンと跳んで決めました。
鮮やかすぎ!!2回転かと思いました。
『ロクサーヌのタンゴ』、完璧だったと思います。
彼女なら、もっと妖艶にできると思いましたが、
スローで見ると、十分妖艶な雰囲気でした。
さらに観客とコネクトできれば、妖艶さを表現できる、とんでもない選手になると思います。
72.58が出て、もうこれで優勝したんじゃないかと思いましたよ😆
2番滑走は、イザボー・レヴィート。
ぐいんぐいん進むバッククロスは、滑っているのを見るだけで気持ちいい。
そのスピードが、ジャンプに活かされていない感のある、ロシア式の跳び方がもったいない。回転不足もあったような。
しかし、シーズンが進んで滑り込まれた『Una Noche Mas』は、音ハメも素敵で、私もだんだん好きになってきました😆
得点は、69.26。十分すごいんだけど、終わってみると5位だから、試合のレベルが高すぎます。
倫果ちゃん、イザボーと、(細かい部分は抜きにして)ノーミス演技が続くと、
3番滑走のイェリム・キムにプレッシャーがかかりそう。
しかし、安定感抜群。ノーミスの女王だから大丈夫か?!
と思ったけど、さすがのイェリムも緊張していたのか、
コンビネーションジャンプでヒヤリ。珍しくアクセルがパンク。
「最後のフリップ成功してくれ~」と祈りましたが、無事に美しいフリップを決めて、さすがのイェリムでした。
残念ながら、点数は下がり、
「SPで1つでもミスをしたら終わりだな」と、続く坂本選手のことを考えて、一気に緊張してきました。
そして、きたー、坂本花織『Rock with U, Feedback』。衣装素敵。
調子が今一つと伝わっており、心配・・・。
と思ったけど、氷の2、3ミリ上を、飛ぶように駆けていくかおちゃん。
二蹴りで世界最高速度に到達するド迫力です。風を切って、世界女王のお通りだ~い😆
アクセルとルッツをダイナミックに決めてゴーゴー!!と思ったけど、スピンのレベルが続けてレベル3と表示されて、ちょっとはらはらしました。
そんな私の不安を、コンビネーションジャンプでドカーンと吹き飛ばし、
セカンドが高い~めちゃめちゃ高かった。
そこから、かおちゃんの活き活き度も急激に増量されて、私ものりのりで観戦しました。
フィニッシュポーズも大迫力。
「坂本花織ですが、何か??」って感じで、観客席からも悲鳴がきゃー。
振り付けしていたときの動画を思い起こすと、フィニッシュポーズがここまで進化したことに驚きます。
片手でガッツポーズも出ました。
さすがの坂本花織。ここ一番で決めてきます。
得点は、75.86。シーズンベストが出ましたが、スピンのレベル取りこぼしもあるし、
全日本に向けて、ここから点数を伸ばしていくと思います。
続いて、ルナ・ヘンドリックスの『Si Mama, Mi Gente』。このプロ好きなんですよね。
氷の上での存在感とアイコンタクトがダントツ。すべてのポーズが美しい。特に、腕と背中。
今シーズン初めて、後半に配置したコンビネーションジャンプが、ちょっとちょっとだったけど、スピンもステップもスキなしで74.24!!
かおちゃんに続いて、暫定2位に。
パワー系二人の後に、繊細な三原舞依選手が登場。
きゃー、舞依ちゃん大丈夫なのー?
と、肩に力が入りました。
自分が最終滑走だって、当日気づいたらしい(笑)。
緊張しているように見えたけれど、曲が始まって舞依ちゃんが顔を上げたら、
リンクに粉雪が舞って、『Merry Christmas Mr. Lawrence』の世界になっていました。
最初のアクセルは、固かったように感じたけれど、着氷と同時にニッコリ。
よーし、これで大丈夫そう!!
舞依ちゃんの演技は、じっとして見ていられなくて、首や体を自然と動かしながら見ちゃいます。
みんな大好きシットスピンの回転速度の強弱もすばらしく、連戦にも関わらず、ステップも全身を使って感情を表現していて、ふるえました。
演技後、頭を押さえてから、ちょっと小走り。
パワフルな坂本&ヘンドリックスに対して、どう評価されるかわかりませんでしたが、
ちゃんと点数が出て😭74.58。シーズンベストです!!SP2位。
女子は、高得点で大接戦ですね。
1位 坂本花織 75.86
2位 三原舞依 74.58
3位 ルナ・ヘンドリックス 74.24
4位 渡辺倫果 72.58
5位 イザボー・レヴィート 69.26
6位 イェリム・キム 61.55
すごい戦いです。
フリーは必見です。