こんにちは。ヨーロッパ選手権シングルが終了しました。
男子も女子も、新チャンピオンが誕生したわけですが、
昨夜の女子フリーの戦いは、本当に素敵でした。
宇野昌磨系ブログなので、興味がある人は読んでいないかもしれませんが😂
欧州女子を紹介する意味も含めて、流れだけ紹介していきたいと思います。
まず、地元フィンランドのヤナ・イェッケネンが登場。
昨年はジュニアで国内チャンピオン、今年はシニアの国内チャンピオンに。
アダム・ソーリャ振り付けの『The Story of Voyages』でトップに立ちました。
これからフィンランドを引っ張っていく選手かもしれません。
続いて、エストニアのエース ニーナ・ペトロキナが、
シャープでエレガントかつ自信に満ちた演技でトップに立ちました。
ここからは、大接戦なので、ペトロキナも含めて、みんなに表彰台の可能性があります。
ゾクゾクしてきました。
続いて、ベルギーのニーナ・ビンゼローニ。
不思議な雰囲気の衣装で、独自の世界を持った演技。
この曲、なんでしたっけ?? そうだ、『ライフ・イズ・ビューティフル』。
ニーナ・ペトロキナを2.2点差でかわし、暫定1位になります。
ここで、大人気、ポーランドのエカテリーナ・クラコワが登場。
すっかりおなじみの『カールじいさんの空飛ぶ家』です。
すべてがチャーミング。見ている人、全員しあわせにする笑顔としぐさ。
絵本の中の人みたい😊
疲労が蓄積していると聞いていましたが、最後の力をふりしぼって
この場面で渾身の演技。表現は女優並み。ジャンプは、ルッツのみで、意地を見せます。
フィニツシュとともに、ガッツポーズ。そして、自らに拍手。
しかし、ボードを見ると、ニーナより技術点が少し下。どーでしょーか。
しかーし、セカンドマークが高いので、僅差でトップに立ちました。1点差ないですが、メダルの可能性を残しました!
次々に後の人が前の人を抜かしてトップに立っていきます。
なんておもしろい試合でしょうか。
ここで、ショート4位から表彰台を狙う、オーストリアのオルガ・ミクティナ登場。
曲は、『The Curse 』by Agnes Obelほか。
しかし、緊張してしまったのか、ジャンプの転倒が多すぎ。
ジャンプ5つに、転倒や回転不足の減点があり、フリーは18位になってしまいました。
本人も落胆。つらい。
さあ、トップ3の登場です。
スイスの16歳。キミー・レポンドの『Exogenesis Symphony』。
誰かに似てると思ったら、女優さんに似ています。名前が思い出せない(笑)
166cmの長身で手足も長いです。
度胸がすわっているのか、ビシッバシッとジャンプを決めていき、なんとこの場面でノーミスです。
スイスのどこに、このような選手がかくれていたのでしょうか?
SB128.68でトップに立ちました。スター誕生です。
表現面はこれからだと思いますが、
スイスは今回、男女ともに表彰台ですね。
ステファンの国内選手合宿も影響しているのでしょうか。
彼女のノーミス演技は、続くルナ・ヘンドリツクスとグバノワにプレッシャーをかけますね。
さて、ベルギーのルナ・ヘンドリックスです。
フリーの曲『Heaven』は、韓国ドラマのバックミュージックみたいで、私はどうもピントこないのですが。
単調な音楽も、彼女だからもっています。
しかし、今夜は、二つのジャンプで激しく転倒して、思わず「ああ」と、二回も叫んじゃいました。
二回目の転倒では、ルナも怒ったように、自分で太ももをバシッと叩いてました。
なので、『Heaven』という感じの演技ではなかったと思います。
ただ、技術的なクオリティはひと目で別格とわかります。
技術点は、レポンドより4点くらい高い。
ステップは、前半は重そうだったけど、後半はさすがのヘンドリックス・クオリティでした。
リンクを去るとき頭をかかえ、涙していました…。
トップに立てるとは思うものの…会場に重苦しい空気が…
フリーは2位。総合で暫定トップに立ちました。
しかし、涙、涙。
最終滑走は、アナスタシア・グバノワ。
ビツグチャンス到来です!!
映画『スラムドッグミリオネア』(インドが舞台)の曲という、ジョージア代表としては珍しい選曲ですが、
衣装が素敵だし、トータルの世界観が好きなプロです。
冒頭のジャンプでヒヤリとしましたが、
その後は、ファイターでした。一つ一つ、入魂のジャンプと着氷。リカバリーもしっかり。
そして、最後のジャンプを跳び終わった後は、もう、やりたい放題。色香をまき散らし放題でした。
日頃からやってないと、この表情や表現はできないと思いますが、自分に自信があるっていいなぁ。などと思う。
最後は、勝利を革新して、号泣。
SB130.10 総合も1位。
ヨーロッパの新女王になりました。
おめでとう!!
いやーーー、本当に、人生わかりませんね。
ジュニア時代は、ロシア代表としてグランプリシリーズにも出場していたグバノワですが、
エテリ組の台頭で、国際大会に出る機会は皆無に。
ジョージアに移籍したあと、国際大会に出られるようになり、
ロシアの選手が大会に出られない今、ヨーロッパチャンピオンになりました。
運命の女神が、彼女に微笑みましたね。
グバノワ選手、おめでとうございます!!
ロシアは、ロシア女子がいない大会を揶揄しますが、
ロシアがいたら、この素晴らしい演技の多くは見られなかったと思いますし、
ロシア不在で、ヨーロッパ女子のレベルは爆上がりしている気がします。