動揺しています。
「サマリンがロシア軍から入隊召喚状を受け取った。しかし、スヴェトラーナコーチは否定」というニュースに続いて、
「ルカヴィツィン門下のドミトリー・アリエフとマカール・イグナトフが軍隊の召集令状を受け取った」というニュースを読みました。
ロシアは、ウクライナと戦争をしているのだから、
フイギュアスケーターが戦地に送られる可能性はもちろんある。
侵攻以降、ウクライナのアスリート100人以上が亡くなっている(シュムラトコ選手のインスタを基にした情報)という状況で、
また、私自身、「ロシアの国際大会参加禁止」を支持している立場で、
とても矛盾している感情ですが、
「アリエフに、ロシアが戦争をしているリアルな情報が伝わらないように」と、密かに願っていました。
コロナ他いろいろなことが重なって、
オリンピックシーズンに、メンタルの問題で苦しんでいたアリエフ。
繊細な人なので、母国がウクライナでしていることを知ったら、
精神が崩壊してしまうのではないかと心配していました。
今シーズン、練習動画やアイスショーでの演技から、
心身共に復活してきたことがうかがわれ、喜んでいました。
「国際大会に出られないのが残念」とさえ思っていました。
そこへ、軍隊への召集令状が届いた…というニュース。
どうやら、本当らしい。
元欧州チャンピオンであり、銀メダリストであり、ロシア王者であったアリエフ、23歳。
同じく召集がかかっている同門のイグナトフは22歳。ロシア選手権銀メダル、ロステレコム杯銅メダリストでもある。
そんなことは関係ない…。公平性を考えれば、当然ですよね。
タラソワ女史が、「彼らには、ロシア選手権とヨーロッパ選手権があるから、シーズンが終わるまで延期してもらいなさい」と言っていましたが、
理由としては、弱いと思う。
そもそも、ヨーロッパ選手権は、ロシアを受け入れるのでしたっけ?
ズーリンは、「形だけの召集だろう。彼らは訓練を受けていないので、戦場に行ったら大砲の餌食になるだけだ」とコメントしました。
いや、訓練を受けていない兵士を、戦地に送っていると聞いていますが。
そして、大砲の餌食になっていると聞いていますが。
数日前のハリウッドスター扱いのような、
絢爛豪華なロシアテストスケートの茶番は、なんだったのか?
今まで戦争を他人事と感じていたロシア都市部の人たちが、
30万人動員令が出た後、必死に海外に逃れようとしていると聞きます。
テレビで、ロシア政府の高官の息子に、徴兵事務所を装った偽の召集電話をかけてみたら、
「私は〇〇の息子だから、召集されるわけがない」と、答えているのを見ました。
民衆の怒りが、戦争を終わらせるきっかけになることを祈る。