こんにちは。
気が付けば、グランプリシリーズの
アサインが発表される季節になっていました。
以前は、6月に発表がありましたが、
昨年は、時期がずれこんで7月になりました。
今年は、どうでしょうか。
現時点での開催予定地は、
■スケート・アメリカ
10月20日~場所未定アレン(テキサス州)
■スケート・カナダ
10月27日~バンクーバー
■グランプリ・ドゥ・フランス
11月3日~アンジェ
■カップ・オブ・チャイナ
11月10日~重慶
■グランプリ・エスポー(フィンランド)
11月17日~エスポー
■NHKトロフィー
11月24日~大阪
■グランプリファイナル
12月7日~北京
中国は、今年は開催にこぎつけるのでしょうか。
途中で辞退されると、グランプリ大会とファイナルと2つの場所で、
代替地探しが必要になってしまいます。
私の昌磨のアサイン予想は、
フランス大会とNHK杯です。
8月までアイスショーで忙しいので、
遅めのスタートになるのではないかと思います。
かと言って、エスポーとNHK杯の連戦は、
移動距離もあるので、避けるのではないかと。
ファイナルに進出すれば、3連戦。
全日本選手権で4連戦になります。
昌磨には選択権があると思うので、大人の事情がからまなければ、
行きたいところへ行けるかも。
友野くんや高志郎くん、倫果ちゃんも、
ワンピース・オン・アイスがあるので、
遅めがいいのかもしれませんが、
こればっかりは、わかりません。
ISU「ロシア出場禁止」を継続
そして、アサイン決定を前に、
6月11日に、ハンガリーのブタペストでISU理事会が開催されました。
そこで、ロシア、ベラルーシ所属の選手に対して、
引き続き、ISU国際大会への参加を認めないという決定がされました。
(ISUプレスリリース June 11, 2023)
国際スケート連盟 (ISU) は、戦争開始以来、ウクライナのスケート連盟を支援し、ISU 伝達№2469の通り実行(ロシア、ベラルーシに所属する選手の国際大会参加を禁止)し、ウクライナのスケーターを支援するための財政的支援も行っている。
ISUは、ウクライナ戦争の影響を受けたすべての人たちへの同情(弔意)と連帯を、改めて表明する。同時に、ロシアによるウクライナ侵略を、最大限の強い言葉で引き続き非難する。
ISU理事会は、2023年6月9~11日に会合を開き、ロシアとベラルーシのパスポートを持つ選手の国際競技会への参加に関する、国際オリンピック委員会(IOC)の2023年3月28日の国際競技連盟向け勧告について議論した。
(注)IOCは、両国の選手の参加を認めるように勧告しました。
そして、IOCの勧告を我々のスポーツで実現する潜在的な方法を、議論検討することを決定した。理事会は、ウクライナ情勢とそれがISUの活動に及ぼす影響、オリンピック・ムーブメントにおける決定とその実施を、引き続き注視していく。その間、ISU 伝達№2469は、引き続き有効である。
まとめますと、
・ISUは、ロシア・ベラルーシの選手のISU国際大会出場を禁止している。
・しかし、今年3月に、IOCは、参加を認めるよう各スポーツに勧告した。
・ISUは、勧告を受け入れるか、どうするか??
・現時点では、参加禁止を維持する。
・今後、ロシアとベラルーシの選手の参加を許可するにはどういうことが考えられるのかを、検討していく。
今シーズンのグランプリ大会に、
ロシアの選手が出てくることはなさそうですが…。
「ロシア排除」の経済的損失を強調するロシア
タイミングを同じくして発表されたISUの収支報告。
財務指標部分を読み込んだわけではないのでテキトーですが、
斜めに読んだところでは、
- パンデミック等の影響で、収入は減少しているが、
今すぐ連盟が潰れるレベルではない。 - しかし、持続可能な活動のためには、今後に向けて様々な施策が必要。
ウクライナ戦争に関連するリスクとして、
「ロシアに対する制裁と、ISU大会にロシア人スケーターが出ていないことにより、
ロシアからの広告料やメディア権料収入がなくなった」と書かれていました。
予想されたことですが、この点を突いて、
「ロシアの選手を国際大会に復帰させるべきだ」という声が、
ロシア方面から高まっています。
これに、ISUがどう反応するのか?
私としては、ロシアが復帰すれば、
アリエフやモザリョフやグメンニクを見られる。
とは、思う。
しかし、それでも、「ロシアの復帰を認めてはいけない」と思う。
焦土と化したウクライナの街や、
戦場での残忍・非道な行い。破壊されたダムによって水没した家々を見て、
どうして、ロシアのスケーターが生き生きと滑る姿を楽しめるだろうか。
ロシアのスケーターが憎いわけではない。
ただ、とにかく、戦争が終わってほしい。
最近、不調のまま引退するかと思われたアリエフやサマリンが、
再びトップ集団に戻ってきた。
私の勝手な想像ですが、
エリートアスリートであっても、落ち目になれば、
徴兵され、戦線に送られる状況にあると思う。
サマリンたちに、召集令状が送られてきた騒ぎもありましたよね。
あれで、スイッチが入ったベテラン選手もいるのではなかろうか。
「ロシア復帰」で収入は上がる?
冷静に考えて、
ロシアの選手の出場をISUが禁止していなければ、
今より視聴率が取れていたし、
広告&放映権収入も増えていたし、
選手の士気、技術も上がっていただろう。
これ、本当にそうでしょうか?
他国侵略とドーピング問題にまみれたロシアの選手を、
平気で受け入れて試合をするスポーツだったとしたら、
私は見ていない気がするのですが。
侵略と薬物を容認するスポーツから、
去って行く選手もいると思うし、
スポンサーも、企業倫理を問われるから、
サポートできないのではないかと思います。
そして、そして!!
ロシアの復帰を検討する前に、
北京オリンピック団体戦のメダルをいつ授与するのか、
ドーピング問題にどう決着をつけるのか、
それを議論してほしい。
そんなことを考えながら、
グランプリシリーズのアサインを待つ。