女子ファイナル
こんにちは。坂本選手と三原選手が、グランプリファイナルの地、トリノへ向けて出発しました。
かおちゃんは、グランプリ2大会での悔しさをバネに、
ダイナマイト・ブラッシュアップしている予感。
舞依ちゃんは、フィンランドから連戦ですが、
少しは休憩できたのかな。本人は、さらに練習すると言ってはいたけれど。
二人が一緒にファイナルの舞台に立つなんて、感慨深いものがあります。
本当は、2月の大イベントにも一緒に出てほしかったけど、それはもう…言っても仕方がない…けど何度でも言う(笑)。出てほしかった、出るべきだったと思い続けることも、リスペクトの一つの形だと思ってます。(他の選手への他意は一切ありません)
さて、Golden SkateのTtatjana Fladeさんの女子ファイナルプレビューも、
日本選手が3人載っているので意訳させていただきます。
By Ttatjana Flade
女子シングルは、12月9日にSPで戦いの火ぶたを切ります。
ファイナルに一度出場したことがある坂本花織と、5人の新顔が注目です。
女子シングルを席けんしていたロシアがいないので、アジアの3人、米国1人、欧州1人が(新たにファイナルへ)突破してきました。
昨シーズンは、5人のロシアスケーターと坂本がファイナル進出の資格を得ましたが、最終的に大会は中止になりました。制裁により、現在、ロシアはISUの大会参加を禁じられています。
ルナ・ヘンドリックス(ベルギー)
ヘンドリックスは、あらゆる指標で歴史を作りました。世界選手権でメダルを獲った、初のシングルのベルギー選手。グランプリ大会で優勝した初のベルギー選手。そして、グランプリファイナルに出場する、初のベルギー女子選手です。
世界選手権2022の銀メダリストである彼女は、パワフルなスケーターです。フリーの曲にシーズン初旬から変更を加え、今や、いかなる大会でも表彰台に到達する適切なプロを手にしています。『Heaven』と『Fallen Angel』の2曲を使用していますが、どちらもカール・ヒューゴによって特別に作曲されたものです。
三原舞依(日本)
三原は、グランプリ2大会で優勝した唯一の選手であり、トップのポイントでファイナル進出資格を得ました。英国大会とフィンランド大会で優勝し、グランプリ大会で7回4位に終わった後、初めて金メダルを手にしました。銀メダルと銅メダルを獲得したグランプリ大会もありましたが、ファイナルに進出したことはありませんでした。
二度の四大陸選手権の女王(現女王でもあります)は、表現豊かで柔らかな演技スタイルで際立っており、ただもう見ていて美しいです。三原は、ようやく、自分に対する自信を深め、それがしっかりとした演技に投影されているようです。間違いなく、トリノでの表彰台最有力候補であり、新フリーの『恋は魔術師』は、本当に目を引くプログラムです。
坂本花織(日本)
坂本は、スケート・アメリカで優勝し、NHK杯で2位になって、ファイナルへの切符を手にしました。現世界女王は、NHK杯では彼女のベストではありませんでしたが、状態が整えば、他の選手が打ち負かすのは難しいでしょう。
坂本の強みは、氷の上でのスピードとパワー。そして、表現者としても進化しています。オリンピック銅メダリストの彼女は、2018-19シーズンにもトリノで開催されたファイナルに出場し、4位になりました。昨年もファイナル進出の資格を得ましたが、大会が中止になりました。
渡辺倫果(日本)
渡辺は、今シーズンここまでで最大のサプライズで、突如として現れ、スケート・カナダで金メダルを獲りました。この日本のスケーターは、ジュニアの時でさえ、グランプリ大会に出たことはなく、初出場した2022年のジュニア世界選手権では10位でした。しかしながら、彼女は、一目置かれるべき力を持っていることを示しました。
渡辺は、このランクでの試合経験がまだ不足しており、2大会とも特にSPでミスが出て、NHK杯では4位でした。ファイナルに進出したシニア女子で唯一、トリプルアクセルをプログラムに組み込んでいますが、常にうまくいくわけではありません。
イェリム・キム(韓国)
キムは、オリンピックチャンピオン キム・ヨナの“後継者”と呼ばれる、韓国の強力なヤングスケーターの一人です。韓国の“クイーン”キム・ヨナにインスパイアされてスケートを始め、今や、どの大会でもメダルを脅かす選手に育ちました。四大陸選手権2022の銅メダリストであり、オリンピアンである彼女は、キム・ヨナ以来初めてのグランプリ大会優勝者になりました(NHK杯)。その前に、グランプリ フランス大会で銀メダルを獲っています。
キムは、時々、不必要なミスをしますが、表彰台を狙うでしょう。
イザボー・レヴィート(米国)
世界ジュニア選手権女王のイザボー・レヴィートは、今シーズン、ジュニアから上がってきたばかりですぐに、人々をあっと言わせました。
15歳のアメリカ選手は、3回転ルッツ+3回転ループのコンビネーションをフリーで跳び、一貫した(崩れない)スケーティングをします。彼女は、すばらしいバレエスタイルのスケートで、スケート・アメリカとイギリス大会で銀メダルを獲りました。
安定性は彼女の切り札であり、年上の出場者に比べてパワーと表現力がまだ不足していますが、機会があれば、表彰台に乗る準備は出来ているでしょう。
今シーズンは、(全世界的には)突然飛び出してきた感のある渡辺倫果選手、ジュニアからシニアに移ったばかりのイザボー・レヴィート、予想外に韓国勢のトップに名乗りを上げてきたキム・イェリム、ついに世界の舞台で大輪の花と化した三原舞依選手など、話題と驚きにあふれている女子のファイナル。
ウェブニュースで結果を見るだけではつまらなすぎるので、ぜひ、ライブで見たいものです。
えーと。女子のショートプログラムは・・・土曜日の朝5時から。
なるほど、なるほど(笑)