こんにちは。大会が目白押しだったので、ブログを書くのが追いついていない種子島ぴーです。
さきほど、昌磨が表紙のキス&クライも届いたので、それも読みた~い。
が、ここは、THE ICEの男組メンバー、マッテオ・リッツォの“捲土重来”について、書かねばなるまい!!
今年のヨーロッパ選手権男子の演技で、私が一番印象に残っているのは、
マッテオ・リッツォ選手のフリーです。
もともと好きなプログラムではありましたが、
あの日の『Talking to the Moon』は、
月が体に染み入るような、素敵な素敵な演技でした。
『月光』の曲のような凛とした“月”ではなく、
ふんわりとやさしく包み込む、おぼろ月夜のような“月”。
その月を頭上に見ながら、誰かを想って踊るマッテオ君。
その情景が、はっきりと見えました。
『Talking to the Moon』って、失恋の歌なんですよね。
「君が遠くにいるのはわかっているけど、戻ってきてほしい。
君に届くように、月に話しかけているんだ。」
っていう、切なくも、すごく共感できる歌詞。
高難度ジャンプを跳びながら、
この世界観を表現するのは、とても難しいと思うんです。
でも、マッテオ君は、やってみせましたよ。
冒頭の4Tが両足着氷になったときは、このまま崩れてしまうのかと心配しましたが、
続く4回転ループの美しさといったら!!
あのループで、プログラムの世界観が作られたと言ってもいいくらい、とってもTalking to the Moonなループでした(←意味不明)
今シーズン取り組んでいた4回転ループ。
転んで転んで転んで、ここへきて大成功。
だからね、インスタでジャンプの練習過程を見せるって、すばらしいことなんですよ。
わかったか。ざまーみろ!!😝 って、誰に向かって言ってるのか不明😝
演技をしながら、マッテオ君がやさしく微笑むんですよ。
まさに、月の中に、彼女の姿を見ているような微笑みです。
コリオグラファーは、マッシモ・スカリ。繊細で美しい流れ。
「そうだよ、マッシモ。自国選手にこそ、すばらしい振り付けをしなくちゃ」と、
自国第一主義者のようなことを思う😝
いつもは、「♪Talking to the Moon トーキントゥザムゥウーウーン」のところでハミングするのですが、今回は、息もつけずに見つめていました。
特大の3Aから2Aのコンビネーションで鳥肌。
後半の曲『That’s What I Like』に移る部分の「ヘイ、ヘイ、ヘイ♪」に合わせた3A+2Tに大興奮して一人で拍手!!👏👍
観客も熱狂!! マッテオ君もガッツポーズ!!
コリオシークエンスに入る前に大歓声が起こり、
私も会場と一緒に手拍子しながら、鳥肌が立って泣きそうでした。
フィニッシュと共に、雄たけびをあげ、氷の上で顔を覆うマッテオ君。
涙、涙、涙😭
抱き合って喜ぶコーチ陣。
演技中のビアンコーニコーチの喜びようが、胸熱でした。
長かった。ここまで長かった。けど、ついに返り咲いたマッテオ君。
欧州選手権銀メダルに輝きました。
2017-18シーズンにイタリア王者になって、
その後、欧州選手権でイタリア男子初の表彰台(銅)。
当時は、「4回転の種類を増やして、次のオリンピックで表彰台を目指す」と話していて、周囲もそう思っていました。
しかし、その後、苦難の道のりが続き、コーチを変えたり、クリケットクラブに行ったり、コロナで国内が大変なことになったり、コロナ陽性になって試合を欠場したり。
イタリア国内王者の座は、ジュニアから上がってきたダニエル・グラッスル選手に移行。マッテオ君は、2位の年が続きました。
インスタに、「表彰台のトップに立つには、まだもう少し時間が必要です」と、書かれていたのを読んだ記憶があります。
このまま、2番手で終わるのかと思っていましたが、彼はあきらめていなかった。
今年、5年ぶりに(間を4年開けて)イタリア王者に返り咲きました。
そして、ヨーロッパ選手権で、前回の銅を上回る銀メダル。
甘いマスクに不屈の精神👍
ちょっと、昌磨くん、マッテオ君のインスタに「いいね」してくれた??(笑)
(アリエフはしてるわよ)。
そして、マッテオ君は、試合後も、いい仕事してました。
まず、記者会見。
最後のほうに、「ロシアの国際大会出場を許可するという話が出ていますが、あなたたちは、ロシア選手と一緒に戦いたいですか。なんだったら、世界選手権から」みたいな質問がありました。
ネットを通じた質問で、通信環境のせいか、記者の声が聞き取りにくく、司会と記者が何回かやり取り。
すると、マッテオ君が、「ちょーっと、何言ってっか分かりません」(激しく超訳)と答え、会場から拍手が。
何度も質問を繰り返す記者。この質問にどうしても答えてほしそうでした。
私は、質問は聞き取れていたと思うけど、どうかな😅
司会が、選手に説明し、どう答えようかととまどうアダムとブリッチギー。
すると、マイクを持ったマッテオ君が、「僕たちは、この試合に満足しています」と笑顔で回答。会場から拍手~。
さすが、マッテオ兄貴、ナイスなアンサー。かわすのが巧いねぇ。
そして、エキシビションでは、自らのプロ『Che cossè l'amor』で、
帽子をかぶって小粋な演技を見せ、ヤンヤヤンヤの大歓声。
さらに、同じくザ・アイス男組の一員、ケヴィン・エイモズの素敵な『雨に唄えば』で、共演。
傘を差したエイモズ君に、必要以上の水をバケツでぶっかけてあげる親切な人の役でした。
さらには、新女王グバノワの己の美しさを自覚しているであろう『Barbie Girl』で、
バービー人形に扮したグバノワを運ぶ役にて共演。
ノッテル男は違うねぇ。
いやー、見ててしあわせでした。
3月の世界選手権、お待ちしてますよ!!