こんばんは。今朝の世界選手権男子SPを見た感想を、ざっくりと語らせていただきたい。
まず、すばらしい『マラゲーニャ』を見せた吉岡希選手。
今シーズンのSPは、ジャンプやコリオが、やや粗い印象を受けていたのですが、
本日の『マラゲーニャ』は、落ち着いて堂々としていて、
所作もジャンプの着氷も、美・美っと美しくなっておりました。
相当練習したんだろうなぁ。
随所の決めポーズで、審査員をしっかりと見ていたのも、今までとは違うような👍ケージ先生のご指導ですか??
パーソナルベストを出しました。僅差で7位につけていますが、フリーが得意な人なので、どこまで駆け上がるか注目です。
そして、三浦佳生選手。普段、4回転ばかり跳んでいる人が、ジュニア規定の3回転構成で大丈夫なのかと、はらはらしました。かえって、跳びにくいんじゃないかと。
しかも、佳生君の表情には、「絶対に決めてやる。実力を見せつけてやる」という心の声が書かれており(比喩)、気合が入り過ぎて空回りしたらどうしようかと心配しました。
3回転ループは、とてもきれいに決まって、別の角度から見ると、飛距離がすごかった。ループであんなに移動するなんてすごい。
3Aは加点が付いたけど、実は着氷に、ドキッとしました。
コンビネーションジャンプは、本当にヒヤッとしましたよ。ボードの色もグレーですけど、審議されちゃうの~😰?
こうなると、『ミケランジェロ70』がサスペンスドラマの曲みたいに聞こえて、こわい、こわい、こわ~い😰
終わった瞬間、コーチのほうを見て、ものすごい表情で、「危ね~」って言ってた。さっきまで、すまして「ミケランジェロですが、何か?」って感じだったのに、落差がいいですね。
85.11で暫定首位に立ちましたが、私は、この感じだと、ニコライ・メモラが首位になるかなと思っていました。
しかし、コンビネーションのセカンドでひっくり返ってしまったこともあり、SPは6位。
細かくチェックしていませんが、思ったよりプログラムコンポーネンツが高くないですね。
ただ、彼の演じたラフマニノフの『鐘』は、多くの選手が演じていて、
一般的に、苦悩の表情で重苦しい作品になると思うんです。
でも、メモラ選手のステップには、喜びや希望、華やかさも盛り込まれていて、
ステップの表情を見て、ゾクゾクっとしました。恐るべし、ニコライ・メモラ👍
それから、ひときわ目を引いたのが、SP3位のナオキ・ロッシ選手(スイス)。
彼の演技は、スマホで見ていたのですが、美しいラインと何らかの魅力のせいで、
目が釘付けになってしまいました。磁力がある。
一瞬、誰だかわからなかったんですよ、成長が著しくて。
佐藤駿君も演じている『レッド・バイオリン 他』で、
衣装の色味も似ているのですが、
また違った雰囲気で、こちらも素敵でした。
SP2位は、カナダのウェズリー・チュー選手。
ヴィンセント・ジョウ選手でおなじみ、『ヴィンセント』をずっと使用しているのですが、
初めて(と言ったら怒られるかも🙏)、成功した『ヴィンセント』を見せていただきました。とても詩的な『ヴィンセント』でした。おめでとうございます!!
そして、ペアの村上遥奈&森口澄士。
なんと、世界の4位です!!
点数表を見ると、「惜しかった」と言えるくらいの点差でしたね。
二人の演技しか見ていないのですが、ジャンプがとにかくすばらしい。技術的には3位ですね。結成まもなくて、初の世界選手権で4位は快挙すぎる快進撃。
年齢制限のルール変更の影響で、来シーズンから、村上選手はジュニア、森口選手はシニアになるので、国際大会には出場できなくなってしまいます。
もったいない。はっきり言って、ワリエワのドーピング事件のせいなので、
ルールを変更するなら、処分を明確にしてほしかった。
二人の凄さを、テレビや新聞で、取り上げてほしいなぁ。
さて、フリーも決めて、優勝するしか眼中にない三浦佳生選手と、
フリーで表情台によじ登ってほしい吉岡選手。
応援します!!