オオナゾコナゾ

種子島ぴー/九州出身、東京在住。夫と二人暮らしです。旅行のこと、フィギュアスケートのこと、香港のことを中心に、右から左へ流せなかった大小の謎やアレコレを、毒も吐きながらつづります。

かなだい引退。喪失感から幸福感へ

おはようございます。

「かなだい引退」のニュースに、深い喪失感を覚え、

どんよりと気持ちが沈んでいた一昨日。

 

 

直後に、せっかく昌磨の新プロ情報が入ってきたのに、気分が浮上せず・・・

 

むしろ、「昌磨の引退の心の準備もしとかなきゃ」と、

さらに、気分は深い穴の中へ。

 

 

「大ちゃんは、“一生現役”って言ってたし、これで終わりじゃないよね」

「記者会見を見たら、明るい展開が待っているかも」と自分を励まし、

翌日の記者会見を待ちました。

 

かなだいのお二人の記者会見。

見ながら、すごく幸せな気持ちになったし、

何度も静かな涙が流れてきました。

 

 

競技引退の理由が大輔氏の「膝」だったのは、

予想外だったけれど、納得しました。

 

私はまた、「体力の限界」が理由だと思ってました。

でも、インスタライブでも、

「体力的には、全然やれる」「筋トレはこれからも、もちろん続ける」と。

 

膝については、

「むしろ、その状態で、よくアイスダンス競技ができたな」と思ったし、

「今シーズン、続行してくれたのは奇跡だったのでは」と思いました。

 

靭帯損傷とか半月板損傷とか、あそこから復活してオリンピックでメダルを獲ったのもすごかったし、

怪我を抱えて引退後、またシングルで復帰して、

さらにはアイスダンスに転向して、初心者から3シーズンで世界選手権11位って、

なんかもう、超人、鉄人レベルですよね。

 

膝が動かない状態で、スケート靴履いて、

氷の上でパートナーを持ち上げて立ったり座ったり、

よくできたなぁと思います。

 

「年齢のせいでは」みたいに言われても、

全然、言い訳しなかったし。

 

大ちゃんも哉中ちゃんも、最初の引退or中断の時よりも、

二人で組んだ3シーズンで、

「選手としてやり切れた」「表現したかったことが最後にできた」「思い残すことがない」と。

 

「既に実績を持っている人が、外野にアレコレ言われながら、ゼロから高みを目指す」っていう、

私だったら、ぜーーったいにできない(やりたくない)ことをやってのけ、

「これからの人生怖いものはない。なんでもできる」と言い切れる境地を手にしたお二人に、尊敬しかありません。

 

“かなだい”存続も、スケート続行もうれしい。

何より、競技を引退してもなんら不安がなく、

軸が出来ていることがすごい。

 

引き出しがいっぱいいっぱい増えて、

表現者として、新たな章の始まりですね。